鉄道模型ジオラマ制作に向いている素材・道具などのご紹介【初心者向け】

ジオラマ制作

鉄道模型のジオラマづくり、レイアウトに欠かせない「素材」や「道具」「絵具」などをご紹介してみます。
私の場合、ジオラマ作成にて、一番重視しているのは「時間がかからないこと」です。
要するに、簡単にできる方法を常に模索しておりますが、そんな中よりもオススメできる方法として掲載してみたいと存じます。

スタイロフォーム

山の造形などには、発泡スチロールを使うと簡単で、造形も行いやすいです。
ただし、普通の白色発泡スチロールですと、カッターでカットする際に「ゴミ」(カス)が散らかりやすいです。
静電気も持つと、服にもついたり、掃除も大変です。
そのため、ジオラマなどの造形用には、住宅の防音材・断熱材としても使われる、密度が濃い発泡である「スタイロフォーム」を強くお勧め申し上げます。
カッターでカットしても、細かいゴミが出にくいです。

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私の場合、2.5cm、3cm、4cmの厚さのスタイロを常に在庫として持っていると言う感じです。
もし7cmの高さにしたかったら、3cmと4cmを、木工用ボンドや両面テープで貼り合わせて使用すればOKです。
トミックスの高架橋の線路したの高さは5cmですので、5cmの高さにしたいときには、2.5cmのスタイロを2枚重ねて、貼り合わせれば使えます。

スタイロフォーム

ただ、最近、大きいものは、送料がどんどん値上がりしている傾向があるため、スタイロフォームを通販で購入すると、送料がとても高いです。
そのため、ホームセンターなどの資材店に、クルマで買いに行くのがベストです。
ただ、もともと、建築資材のため、多くのホームセンターでは、1畳サイズと、結構な大きさですので、軽自動車ですと、搭載できないかも知れません。
稀に、半分にカットされていたり、もっと、小さなサイズでも置いているホームセンターもありますが、少数派です。
また、店舗によっては、30円など、有料ですが、好きなサイズに、直線カットしてもらえるサービスを行っているところもあります。
ただし、木材は有料カット対応していても、お店によっては、スタイロはダメというところが、圧倒的に多いですので、カットコーナーにいる係員さんに、購入前に、確認して頂けると良いです。
スタイロフォームに、Nゲージの線路を固定させる場合には「薄い」両面テープ(はがせるタイプ)がお勧めです。

私の場合、このスタイロフォームを、ジオラマのボードとしても使っています。
詳しくは下記もご参照賜りますと幸いです。

Nゲージ分割式レイアウトボード「自作DIY」準備する木材と必要な道具など(失敗しない方法)

スタイロフォームのカットで苦労されている方は、下記の情報もご参照賜りますと幸いです。

スタイロフォーム「簡単カット方法」この工具とちょっとしたアイデア

あまったスタイロは捨てないで下記のように「樹木」に変身させてみるとより有効です。

樹木や針葉樹の作り方【鉄道模型ジオラマ】低コスト・あまり品使用で作ってみる方法

カッターなどの道具

ジオラマ制作の場合、細かい作業も多いので、道具は「良い物」を使うのに、越したことはありません。
プロなど製作が「うまい」人は、良い道具を使うと、うまく作りやすいと言うのも、よく知っています。
よって、素材・消耗品は、100円ショップのものでもOKですが、ハサミ、定規、カッターなどの道具に関しては、100円ショップのモノは、避けたいところです。

例えば、長さなど寸法を測る場合ですが、100円ショップのものは、適当なことがあり、メモリが微妙に正確ではない可能性があります。
Nゲージの世界(スケール)で1㎜違いますと、現実社会では15cmの違いになります。
そのため厳密に寸法が保証されている「JIS規格」マークが入っているモノサシを使えば、安心です。


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カッターも「刃」が重要です。
安いカッターは、刃が安い(品質が高くない)と言う事です。
ジオラマで何かをカットする場合には、カッターが命です。
カッターの本体はなんでも良いのですが、刃は、オルファ(OLFA) の「特専黒刃」を替刃として使えるとベストです。
特専黒刃は、切味バツグンで、分厚いスタイロフォームも、サクサク、簡単にカットできます。

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カッターも、刃のサイズが色々とありますので、大型のカッターと、小型のカッターと2種類持っていると使い勝手も良いです。
刃が小型のカッターは、カーブや小さい箇所を切ったりするのに有効です。
逆に大型の刃だと直線カットに強いと言う特徴があります。
私の場合、黒刃は50枚入りを購入して、少しでも切れ味が落ちたら、惜しみなく交換して使用しています。
他にも、オルファ(OLFA) では、細かい作業に向いているカッターや、ノコギリタイプなどもあります。

ハサミも「硬いものが切れるハサミ」がひとつあると、ジオラマだけでなく、家庭内でも便利です。
具体的にはプラスチックをカットできるハサミを用意できると良いでしょう。
例えば下記のハサミですと、固いプラ板も2mmまでカットできてしまい簡単に切れます。

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なお、刃物を使用する場合には、取り扱いに充分ご注意願います。
必ずと言って良いほど、最初に作業が不慣れな頃は、指など「ケガ」します。
特に、お子様がいるご家庭などの場合には、カッターを出しっぱなしにしないなどご注意願います。

川・海・池などの水場

水場の造形にも、色々と使えるものがあります。
詳しくは別の記事にてご紹介していますのでご参照賜りますと幸いです。

実際の使用例

軽量紙ねんど

スタイロフォームで「山」などを造形した際に、何か、穴や、重ねて線(溝)になってしまったところなどを「埋め」たり、ちっょとした盛り上がりを出したい場合などには「軽量紙ねんど」を使っても良いです。
軽量紙ねんどは、100円ショップの絵の具売場付近で手に入ります。

実際の使用例

ただし、粘土系は、乾燥すると若干縮んだり、ヒビが入ったりすることがありますので、部分使用に留めてたくさんは使わないほうが良いです。

ジオラマ作成

くっつきが悪い時には、ボンドも使いましょう。
乾燥したあとには、アクリル絵の具で、塗装することはできます。

ホルベイン カラージェッソ

塗装する際には、ホルベイン・カラージェッソが良いと、ジオラマ教室の先生から教わりました。
理由は下記のとおりです。

・他の塗料よりも安い (大量に使う場合)
・ザラザラ感が出る (つや消しにもなっている)

私も、塗料は、色々と、試しましたが、やはり、カラージェッソが、オススメです。
外国のメーカーさんかと思っていましたら、大阪に本社がある日本の企業でした。
もともとはアクリル絵具なのですが「下地材」のため、つや消しになっており、尚且つ、乾燥しますと僅かではありますが、ザラザラ感がでます。
ジオラマの場合、塗料も結構な量を使用することがあります。
タミヤカラーだと、色は豊富なのですが、ビンの容量が小さくて、たくさん使用するジオラマでは高くついてしまいます。
このカラージェッソの場合、つや消しですし、細かい粒子があって、少しザラザラになるので、ジオラマにはもってこいなのです。

ラインナップ (色確認)

ジオラマで使える色としては、緑系(山)・茶色系(土)・グレー系(道路・岩肌)です。

上記からでも購入はできますが、送料部分が結構高いので「世界堂」など、画材屋さんで手に入れると良いです。
Amazonで在庫があれば、買いに行く時間と交通費を考えたら、アマゾンのほうが安い場合もあります。

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サイズは詰替用300ml(シャンプー詰め替えのようなパッケージの物)がオススメです。
定価は990円(税込)です。→ 1320円に値上がりしました。

なお、パソコンの画面(液晶)で表示される「色」は、本物(実際)とは、カラー表現・色合いが少し違います。
よって、最初は、世界堂などの店頭で実物(商品)を手にとって、どんな色なのか?、確認されることをおすすめ致します。

例えば、ボードの断面(土色)として塗装するのであれば下記が最適だと考えております。
A667 バーント アンバー

明るい色よりは、少し暗めの色を使ったほうが、リアリティは出やすいです。
なお、道路のアスファルトを塗装する場合には・・。
A668 グレイ V-5
A669 グレイ V-7
あたりが良いです。

なお、私の場合ですが、カラーパウダーを情景や山に撒く場合、このジェッソを塗って乾燥する前に、ササッとパウダーを撒いて固着させてしまうことが多いです。
すると、塗料の乾燥とともに、パウダーも固着しますので、ボンド水溶液が不要になります。
パウダーが少ないところがあっても、下地が塗ってあればだいぶごまかせます。
ボンドを薄めた自作接着剤(水溶液ボンド)を使うよりは、簡単な作業となり、なおかつボンドの節約にもなります。
線路周りなどパウダーを大量に使って、パウダーで厚みを出したいときには水溶液ボンドで行くしかありませんが・・。


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道路のライン引き(白線)

鉄道模型のNゲージにてジオラマを制作する際に、必要不可欠とも言えるのが「道路」でして、舗装道路の場合には「白線」なども必要になってきいます。
シール・ステッカーとなって市販されているものもありますが、気に入ったのが無かったり、または、長い道路だと、何セットも買わなくてはいけなかったりと何かと不便です。
とくに白線や黄色線などのラインは、できる限り、まっすぐにひきたいところですしね。
このように、道路に線をひく時、私の場合には「ラインテープ」を使用しています。
使用しているのはアイシー・フリーテープです。

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歩道脇や道路の端の白線は、幅が1mmと、非常に細いテープを使用しています。

Nゲージは、スケールが1/150ですので、1mm幅は、実物換算しますと15cmです。
実際の白い線は、専門用語だと「はみ出し禁止」の線と言うことらしいですが、実物でも幅15cmですので、1mmラインはぴったしなのです。

1mm幅のラインテープで白線

アイシー・フリーテープは、若干、価格が高めなのですが、比較的、粘着力がしっかりしているので、長く持ちます。
なんども、張り替えたくないですのでね。
追い越し禁止のイエローラインも、ちょうど1mm幅のアイシー・フリーテープがありますので、愛用しています。

高さ制限バー(Nゲージ)

停止線の実物は幅30cm、2車線以上は45㎝が標準です。
Nゲージのスケールだと、30cmは幅2mm、45cmは幅3mmです。
タムタムなど大きな模型店に行くと、色々な細いテープが販売もされていると存じます。

ちなみに、横断歩道は、横線の長さは実物3m、幅45cm、間隔45cmですので、Nゲージですと、横幅2cm、線の太さ3mm、間隔3mmと言うことになります。


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ただし、細いテープだけに、接着面の素材によっては、はがれやすくなります。
温度・湿度の変化があるため、1年・2年もすれば、テープは、はがれてきます。
そのため、ラインにしたい色の塗料にて、地面を細く適当に塗装します。
翌日など、その塗装が乾燥するのを待ってから、その上に、アイシー・テープを貼ってメインの道路塗装(グレー)を行います。
このメイン塗装をした場合には、乾燥を待たずにすぐにライン・テープを剥がします。
このように「マスキングテープ式」にて、細いテープを応用できるとと良いです。
グレー塗料はサラサラタイプだと、テープを張った下にも浸透しやすい(にじんでしまう)ので、粘度が高めの灰色塗料が良いです。
具体的に、粘度がある程度高い道路塗料としては、下記の塗料ですと量がある割にも安いので常に使っています。

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逆にラインの下地として塗装する塗料は、テープを張るためでこぼこにならないサラサラタイプが良いので、タミヤカラーの白や黄色で充分でしょう。

ウェザリング(汚し)

汚れ感を出すことを「ウェザリング」(weathering)と言います。
よくガンダムや、戦車などのプラモデルでも汚しを行う場合があります。
鉄道模型に限らず、すべての模型・プラモデルでも共通する塗装技法としてのウェザリング(汚し塗装)もできるとより、リアリティが増します。
直接、プラスチックに、ウエザリングをしても、塗料が乗らないことがあります。
そのため、アクリル塗料を使用する場合には、サーファーサーなどで下地塗装を行ってから、汚しを入れると良いみたいです。

やはり、便利なのは、タミヤの ウェザリングマスターです。
色々な種類があり、プラモデル店に行けば、販売していると存じます。

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私の場合、線路まわりに、わざわざ「鉄さび」感を出すことまでは、あまり致しませんが、駅舎や建物の屋根などは、汚しています。

その他、私がご教授頂いている鉄道模型のプロである宮澤先生の話では、建物の溝(コンクリとコンクリの境目)のようなところは、黒のサインペンで溝にインクを入れると、より立体感がでるとの事でした。
水性マーカー・顔料系の0.3mなどのペンを用いると良いとの事です。

なお、鉄道車両の本体にも、汚しを入れると、より本物感がでます。
しかし、中古で売ることを考えますと、汚れは無いほうが、高く売れますので、なかなか、勇気がいる行動だと存じます。

斜面を石垣に

スタイロボードにて斜面を作った際に「石垣」模様を入れる方法です。
もし、石垣にする場合には、緩やかな斜面と言うよりは直角に近い角度がある斜面になりますが、下記のように不要な「筆」のアルミ部品を使うと、石垣の斜面が作れてしまいます。

石垣づくり・鉄道模型ジオラマ

石垣だけでなく、広場などの不揃いな石畳としても使える手法です。
詳しくは下記をご確認願います。

お城の「石垣」作り方~鉄道模型Nゲージ1/150サイズの石垣作成例(石畳にも)

看板の文字製作

最後に、もうひとつ、トップ画像にあるような「文字」の看板を自作する方法です。
パソコンとプリンター、プリンター印刷の用紙シールがあればできます。
文字は、画像ソフトなどを使って作り、背景の色と、文字の色を指定したりすればOKです。
そして「画像」として作ったものを、サイズ変更で、好きな大きさにと「小さく」します。
その小さくした画像を、シール用紙にプリンターで印刷すれば、看板として貼れる「シール」が完成します。
シール用紙に印刷しなくても、100円ショップで、インクジェット・プリンター用の、0.2mm、プラバンを買えば、直接、薄い、プラスチックに直接印刷できますので、カッターで丁寧にカットすると、いくらでも、看板も作れます。

相模原市・町田市周辺のお店

カラー・ジェッソが売っているお店ですが、世界堂さんの相模大野店か町田店を良く利用します。
町田店は細いビルにあるため、売り場が狭く、駐車場も近所にないのが欠点です。
相模大野店は、買い物しやすいですが、駐車場、私の車は入りません。
他には東急ハンズも良いでしょうが、東急ハンズは閉店も増えています。

ラインテープや、スチレンボードなどは、ジョーシン電機相模原小山店に行くと、タミヤカラーなどと共に、置いてあります。

鉄道模型のレイアウトボードですが、TOMIX8034 コンビネーションボードBなどは、タムタムなどでも20%割引で売られています。
Amazonでも在庫があれば、もっと安く買えることがあります。
昔は木材を自分で買ってきて、ノコギリで切ったりしてボードも自作していましたが、材料費としては少し安いくらいなんですよね。
電動ネジ回しなど、加工のための道具をそろえることを考えますと、トミックスの市販ボードの方が安くて時間も節約できますので、今では自分でボードをDIYすることはしていません。
ボードを自作するのであれば、スタイロフォームをカットして分割式ボードにしていると言う感じです。

ちなみに、カインズホームなどでは、お店で購入した木材などを加工できるコーナーがあり、道具を無料レンタルもしてくれます。
そのような設備を利用するのも悪くはないでしょう。

スタイロフォームは、90cmX180cmと、畳1枚タイプでしたら、ホームセンター(資材売場)で購入できます。
相模原鉄道模型クラブの推奨サイズのレイアウトボードとして、スタイロを使う場合には、厚さ40mmのスタイロを推奨します。(なければ、30mmでも可)
相模原でしたら、ロイヤルホームセンター、コーナン、カインズホームがあります。(コーナンは若干高い)
大きいものなので、場合によってはクルマに入りきらない可能性もありますので注意しましょう。

もし、店舗で、直線カット(ワンカット30円~100円程度)してもらう場合には、ボードを買う前にカット係さんにスタイロホームのカットが可能か?、ご確認願います。
お店によっては、木材しかできないと言うところがあるかも知れません。
なお、正確にはカットされません。
どうしても、2m前後の「誤差」が出てしまいますのでそれは仕方ないところです。


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カットされて小さくなっているスタイロフォームは、模型用スタイロフォームとしてモーリンさんから発売もされていますが、カット精度が高いぶんお値段も高いです。
相模大野にある「ユニディ」さんには、大きなスタイロだけでなく、30cmX30cmと小型サイズも販売しています。
スタイロを少ししか必要ないと言う場合には、30cmサイズは小さくて便利で、200円程度と格安にて手に入ります。
ただ、大きなボードと売場が違い、ゴム板などが売られているコーナーの片隅に置いてあります。

前述も致しましたが、スタイロフォームに関しては、分割式ボードDIYのところでも、詳しく解説させて頂いておりますのでご確認頂けますと幸いです。

Nゲージ分割式レイアウトボード「自作DIY」準備する木材と必要な道具など(失敗しない方法)

下記はオマケ動画です。
よければご覧頂けますと幸いです。
再生してからYouTubeの文字を押すと拡大します。

以上、ジオラマ制作に仕える資材・道具やお店などのまとめでした。
持ち運び型のジオラマは、こわれにくくするため、出来る限り「頑丈に作る」と言うのがポイントです。

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