蒸気機関車 C12 5号機 小型軽量な機関車(韮崎中央公園での静態展示)

蒸気機関車 C12 5号機

蒸気機関車 C12 5号機

C12形蒸気機関車は、小型軽量な機関車として設計されたSLです。
タンク型と言い、運転室のすぐうしろ炭庫があり、ボイラーの両サイドに水槽が付いています。
<注釈>運転室から独立した炭水車を後部に連結しているのがテンダー型
すなわちタンク型は小型であり、石炭との搭載量も限られるため、比較的短距離の線区で使用することが想定されています。
最高時速は70kmで、1932年から1947年にかけて282両が製造されました。
現在の2022年は、1号機が登場してからちょうど90年という節目の年ですね。

C11形と並行して設計された簡易線向けの蒸気機関車ですが、C11は旅客用に対して、C12は旅客貨物用と貨物輸送も念頭に置かれた低コスト型と言えます。

蒸気機関車 C12 5号機

ご紹介する C12型 5号機は、現在、山梨県の韮崎中央公園の南側にて静態展示されています。
最初は東京に配備され、のち宇都宮に転属となりました。

蒸気機関車 C12 5号機

その後、桐生・苫小牧・小樽・鐘井沢・甲府と移動し、1970年に廃車となったSLです。
最後は、さよなら列車「信玄号」を牽引したそうです。

蒸気機関車 C12 5号機

ちなみに、C12形では石炭と水の搭載量が少ないため、C12形から水槽と炭庫をはずしてテンダー式に再設計されたのがC56形となります。
小海線を走っていたC56型もそうですね。

あと、韮崎中央公園の北側には、EF15 198号機・トラ72379・トラ74778・トラ75013・ヨ14041が別途静態展示されております。


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C12には、デフレクター(煙除け板)が無いのも特徴です。
鉄道模型Nゲージの世界では、比較的C12型SLは、在庫があるほうだと思いましたら、執筆時点ては希少となっていました。

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小型軽量で小回りの利く蒸気機関車C12は、後方視認も行いやすかったため、晩年には地方の駅やターミナルなどで、列車や貨物の入れ替え作業などに使われました。
完全無煙化の直前まで残っていたSLも多かったので、静態保存機も比較的多くみられます。
動態保存は、執筆時点では、真岡鐵道のC12 66号機のみとなっています。

下記の記事でもC12などご紹介しておりますので、もしお時間があればあわせてご高覧賜りますと幸いです。

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