外川駅は、千葉県銚子市を走る銚子電気鉄道線の終点駅です。
そとかわではなく「とかわ」と読みます。
1923年(大正12年)に銚子電鉄が開業したときからある古い木造駅舎となり、素朴で大正ロマンもたっぷりです。
銚子電鉄は、銚子駅から全線6.4kmの営業で10駅あります。
電化されていますが、最高速度は40km/hの単線です。
1時間にだいたい2本の運転ダイヤで、ワンマン運転です。
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経営は悪化しており、運転資金不足で、車両の法定検査も受けられないこともありました。
車両だけでなく、線路も枕木が腐っているなど、老朽化しており、国土交通省から安全確保に関する改善命令も出されたことがあります。
このようにかなり昔から常に赤字の路線で、1995年からは「銚電のぬれ煎餅」を駅で販売するなどし、鉄道収入以外の副収入も目指しています。
ただし、2017年には、濡れせんべい単体でも「赤字」になっていると言うので、ほんと心配になるローカル線です。
銚子市だけでなく、千葉県や国からも公的資金が投入されており、なんとか運転されています。
1985年には、NHK朝の連続テレビ小説『澪つくし』のロケ地になったことから、看板も建っています。
そうそう、主演(ヒロイン)は、沢口靖子さんでした。
芸能界に入ってすぐの翌年に朝ドラの主役でしたので、スゴイですよね。
いまだ独身ですが、デビューする前、大坂の泉陽高校に通っていたときから美女で有名で、学校内にファンクラブがあったそうです。
かつては、観光用にトロッコ列車の「澪つくし」号の運転もありましたが、老朽化などにより、現在は運転されていません。
構内の留置線には、銚子電鉄デハ801形が静態保存されています。
銚電昭和ノスタルジー館と言う名称らしいです。
1950年に製造され、もともとは伊予鉄道クハ400形405・モハ100形106となっていましたが、銚子電鉄が1985年に中古で購入した車両となります。
2017年に千葉県内の企業が資金負担して修復され、平日は朝9~15時、土日祝日は朝9時~16時30分まで、車両内部も無料公開されています。
この手の古い車両の中は、汚かったりするのですが、銚子電鉄デハ801形の車内は、とても綺麗になっていました。
電鉄や地元の皆様から愛されているのが、よくわかりますね。
戸川の駅は昼間は有人の駅ですが、駅のホームからデハ801形の見学が可能です。
そして、鉄道模型(Nゲージ)のトミーテックが許可を得て、建物コレクション「018」駅Aシリーズのモチーフ(原案)にしたのが、この戸川駅の駅舎です。
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下記は当方のジオラマにて使用していた駅です。
モチーフですので、色使いは違いますが、本物によく似ています。
駅の改札口にあった時刻表は、今でも風情ある「手書き」でした。
もちろんですが、濡れせんべい(600円)を購入して、少しでも銚子電鉄を応援させて頂きました。
今回、鉄道に乗るのが目的ではなかったため、乗車まではしませんでしたが、近いうちに乗りに行きたいと思っています。
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