ふるさと銀河線りくべつ鉄道(ふるさとぎんがせんりくべつてつどう)は、北海道陸別町にある廃線・廃駅を活用した鉄道保存展示施設となり「道の駅オーロラタウン93りくべつ」が併設されています。
もともとは、池田駅から網走駅を結ぶ、国鉄・網走本線(池北線)の陸別駅となっていました。
1987年、国鉄からJR北海道となった2年後、池北線(ちほくせん)は、第三セクター「北海道ちほく高原鉄道」に転換され、ふるさと銀河線と改名しました。
しかし、旅客数も半分以下となり、2006年4月に廃線となりました。
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北海道ちほく高原鉄道の気動車は、CR70形と、CR75形で合計10両がありましたが、3両はミャンマーに輸出されています。
1両(CR70-6)は、鉄道愛好家が購入し、現在は北見市の「ボンジュール銀河」と言うレストラン前にあるようです。
残りの6両(CR75形全車、CR70-7、CR70-8)は陸別町が引き取りました。
その後、陸別町商工会が中心となって、ふるさと銀河線の陸別駅の構内や、陸別駅~分線駅間の線路を活かして、車両は「動態保存」されています。
2008年から「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」と言う名称で営業しており、陸別駅の構内では、ふるさと銀河線で実際に営業運転されていた気動車の「乗車体験」と「運転体験」、トロッコの乗車体験などができます。
乗車体験は、銀河線にちなんで「銀河鉄道999」のラッピングになっている観光列車で、陸別駅の構内の線路を、約10分程度2往復の乗車ができます。
トロッコ体験は、4人乗りの「足こぎ式」のトロッコ自転車のような感じで、駅の構内に新説した周回線路を走行できます。
特筆すべきは「運転体験」です。
真岡鉄道での蒸気機関車運転体験は、年に1回程度で、1万円します。
三笠鉄道でのSL運転体験は、学科講習もあり、初回15000円必要です。
高千穂鉄道の気動車運転体験は、900m(30分)で、普通自動車免許か自動二輪(原付を含む)の保持が必要です。
碓氷峠鉄道文化むらの電気機関車運転体験は、試験にも合格する必要があり、最低3万5000円は必要です。
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ふるさと銀河線りくべつ鉄道の「体験運転」Sコースは、小学校の高学年以上で身長130cm以上であれば、駅構内を15分が2000円と格安です。
原則として予約制ですが、当日、キャンセルや空きがあれば、飛込みでも運転可能です。(ただし、人気で、予約が取れない場合のほうが多いです。)
気動車運転体験「Lコース」は、完全予約制(先着順)で80分程度の運転体験コースになっています。
CR70型、CR75型の気動車にて、指導運転士から簡易講習を受けて、陸別駅構内の線路を、約500m間、往復運転が可能です。
出区前点検・ポイント切換などもあり、同伴者も300円程度で、乗車できます。
一番長いのは「新銀河コース」で、駅構外(北見方面)に留置している車両に乗り換えて、全長2.8kmの長い距離の運転体験(単線)を楽しめます。
ただし、銀河コースを2回以上の運転体験した人のみ限定となります。
しかし、素人が鉄道車両を、往復5.6kmも運転できるのは、日本最長の路線と言えるでしょう。
初めて運転体験する場合には、まずは「運転体験Lコース」(18歳以上)からとなります。
今回、運転するのが目的の出張ではなかったため、体験運転までは致しませんでしたが、ぜひ、最初から運転目的で再訪してみたいところです。
なお、陸別駅の構内に立ち入って、写真撮影などするだけでしたら、入場料などは無料です。
鉄道の廃止に、日本一寒い街「陸別町」は、唯一、最後まで反対していました。
そんな、陸別の皆様の思いが詰まった、鉄道観光施設です。
今でも、体験運転などにて、汽笛が街に「こだま」するのは、良いものですね。
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交通アクセス・行き方ですが、最寄りの空港は「女満別空港」になり、レンタカーで約1時間の距離です。
このあと、阿寒湖温泉に向かいました。
道道143号は、カネラン峠を越えた先あたりから、ダートコース(未舗装)になりますが、陸別から阿寒湖まで距離は約53km、所要1時間でした。
・三笠鉄道村(三笠鉄道記念館) 北海道の鉄道発祥の地
・森林鉄道蒸気機関車「雨宮21号」日本唯一のSL森林鉄道
・幾寅駅 映画「鉄道員」(ぽっぽや)の幌舞駅
・小樽市総合博物館 北海道の鉄道発祥の地 展示車両の宝庫 アイアンホース号も
・道の駅あびら「D51ステーション」
・磐梯急行電鉄「DC12 1」「ボサハ12」「ボサハ13」静態展示「猪苗代」
・リアル電車でGO!「気動車運転体験」ふるさと銀河線りくべつ鉄道(北海道)
・北海道の観光に便利なオリジナル地図
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