三笠鉄道村は、北海道三笠市にある鉄道公園です。
JR北海道「幌内線」の終着駅である幌内駅の跡地がそのまま公園になっています。
幌内線(ほろないせん)は、1882年(明治15年)、北海道で最初に開業した鉄道路線(小樽の手宮駅~札幌駅~幌内駅)でした。
鉄道の開業としては、新橋~桜木町間、神戸駅~京都駅間についで、日本全国でも、3番目と古いです。
主に明治12年に開山した幌内炭鉱で産出された石炭を小樽港まで貨物輸送するのに鉄道が整備されました。
アメリカ製テンダー機関車7100形が使用されましたが、その車両は大宮の鉄道博物館と、小樽の小樽市総合博物館に現存します。
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ちなみに、幌内炭鉱の立坑は、海面下1kmを越える日本最大規模の炭鉱だったそうです。
しかし、時代の波に押されて、1987年(昭和62年)7月12日、JR幌内線は廃線となりました。
三笠鉄道村では、ディーゼル機関車、気動車、客車、SLも貨車を含めると、20両以上と大変豪華に展示されています。
下記のように、機関庫の建屋に屋内保存されているのは、蒸気機関車C12 2です。
他にも、SLの59609がありました。
下記は電気機関車のED76 505 です。
500番台は耐寒・耐雪対策が施された北海道仕様で、22両だけ製造されました。
旧幌内線を実際に2.5km楽しめる「三笠トロッコ鉄道」もあります。
下記は手前がDD15で、奥にあるのがDD14 1(ロータリー式除雪機関車)です。
DD16 15 もありました。
下記は DE10 1702 と 食堂車ですね。
このように屋外は、昔の操車場がそのまま使われていて、JR北海道や国鉄で活躍していた車両がいくつも展示されていました。
石炭の街だったと言う事で、セキ6657(石炭車)もありました。
下記も珍しい、キ765(ジョルダン式雪かき車)です。
事故救援用操重車のソ81(黄色)も大変貴重ですね。
動態展示されていて、実際に牽引される客車にも有料乗車できるSLは、S-304です。
このS-304は、室蘭の製鉄所にて、1986年まで使用されていた産業用機関車で、最高速度は38km/hです。
現在、観光用として運行されている蒸気機関車を除けば、日本国内で最後まで現役で働いていたSLと言う事になります。
約300mの線路を往復すると言う状態ですが、補助機関車などに頼らず、自分の力だけで、行って戻ってきます。
S-304(C形タンク機)が牽引している客車は、コトラ149456、コトラ153095で、貨車を改造した2軸車両となります。
ただし、土日祝のみの運行で、平日は動いていません。
4K動画も撮影してみましたので、実際の汽笛の音や、煙の様子をご確認頂けますと幸いです。
合計で4本ほど動画はあります。
なお、使われない時間を使用して、実際に蒸気機関車の「運転」が体験できる「SL機関士体験クラブ」と言う会員制度があります。
5月上旬~10月中旬の土曜、日曜・祝日と夏休み期間中に対応していて、18歳以上の方でしたら、講習を受けて運転が可能となっています。
もちろん有料ですが、初回は15000円(税別)、2回目からは5000円(税別)と「格安」で本物のSLを機関士として運転できます。
当然、予約制ですので、当日、予約なしで運転できると言う事はありませんが・・。
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その他、子供向けには「ミニ新幹線」もあります。
結構、線路、長かったですよ。
三笠鉄道村の敷地内にある建物が、三笠鉄道記念館(みかさてつどうきねんかん)になっています。
三笠鉄道記念館は有料入場で、内部では信号設備の展示もありました。
その他、北海道の鉄道の歴史に関する展示も豊富でした。
2階には、有料運転できるHOゲージのジオラマもありました。
三笠鉄道村じたいは入園料など不要で無料にて鉄道車両の見学が可能です。
ただし、三笠鉄道記念館への入館と、S-304蒸気機関車による300mの往復運転の乗車、電動アシスト付きのトロッコ車両に乗車する場合には、料金が必要です。
特急「おおぞら」などキハ80形で使用されていた食堂車キシ8031は、32席の軽食レストランになっており、そば・うどん・カレー・ラーメンなど、土日祝などだけランチ営業しています。
三笠鉄道村の営業時間は、朝9時~17時で、毎週月曜日が休館日となります。
※月曜日が祝日の場合は翌平日が休み
なお、冬季は雪で閉ざされますので、10月16日~4月15日は閉館ですので、季節限定になります。
三笠鉄道村(三笠鉄道記念館)への交通アクセス・行き方ですが、JR線の場合、岩見沢駅下車となります。
しかし、そこから、路線バスを2本、乗り継ぎます。
岩見沢駅の岩見沢ターミナルから、北海道中央バス「幾春別行」「三笠線」に乗車して、三笠市民会館バス停で下車します。
そして、三笠市営バス「幌内線幌内1丁目行き」に乗り換えてるのですが、市営バスのバス停は、中央バス停留所の後方にあります。
三笠鉄道記念館バス停下車し、徒歩すぐとになります。
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クルマの場合には大きな無料駐車場がありますので、サクッと行けます。
三笠ICから8分ほどの距離です。
三笠鉄道村(三笠鉄道記念館)の観光所要時間は最低40分~90分といったところです。
トロッコにも乗車する場合には、プラスで時間が必要ですが、運行時間も限られていますので、事前に公式サイトにてチェック願います。
三笠ソーンとして、離れたところにクロフォード公園もありますので、セットでどうぞ。
・クロフォード公園 北海道の幌内太駅舎(三笠駅)跡
・森林鉄道蒸気機関車「雨宮21号」日本唯一のSL森林鉄道
・幾寅駅 映画「鉄道員」(ぽっぽや)の幌舞駅
・小樽市総合博物館 北海道の鉄道発祥の地 展示車両の宝庫 アイアンホース号も
・神居古潭公園(函館本線旧線・神居古潭駅跡)SL展示3台あり
・道の駅あびら「D51ステーション」
・蒸気機関車 C12 5号機 小型軽量な機関車(韮崎中央公園での静態展示)
・旭山動物園 (旭川の動物園) はじめて攻略法
・北海道の観光に便利なオリジナル地図
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