幾寅駅(いくとらえき)は、北海道空知郡南富良野町幾寅にあるJR北海道・根室本線の駅です。
歴史は古く、1902年(明治35年)に、北海道官設鉄道の十勝線(根室本線)ができた際に開業しました。
先代の駅舎は火災で焼失し、現在の駅舎は1933年(昭和8年)に再建されたものがベースです。
かつては急行「狩勝」も停車する駅でしたが、2003年には無人駅となりました。
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1999年には、浅田次郎さん原作の映画『鉄道員(ぽっぽや)』のロケ地として、駅舎や駅前が映画のセット状態となりました。
鉄道員(ぽっぽや)は、鉄道員として愚直に、そして不器用に生きた佐藤乙松の、心の底の悔恨と最期の奇跡が心に沁みる作品です。
主演の高倉健さん(乙松)が、廃止寸前ローカル線の駅長を務める「幌舞駅」として撮影が行われました。
映画の中では、石炭輸送路線の終端駅の「幌舞駅」(ほろまい-えき)として登場しています。
なんでも、現役である幾寅駅の駅舎を、更に古く見せる改造が施して、撮影したとのことです。
その映画にて、キハ12形 23 として登場したキハ40 764号気動車(ぽっぽや号)の前頭部が、現在の幾寅駅の脇に設置・保存されています。
また、駅舎の中は自由に立ち入ることができ、待合室には映画撮影関連の展示や、出演者のサインなどもありました。
駅前の広場には、食堂や床屋などロケで使われた建物がまだ残っていました。
下記は、鉄道員(ぽっぽや)の床屋さん。
鉄道員(ぽっぽや)の食堂。
他にも映画で使われたセットがまだ残っていました。
下記はロケで建てられたトイレのセットですが、建物などは駅舎と気動車以外、内部は立入禁止です。
鉄道員(ぽっぽや)は、その年の日本アカデミー賞にて、最優秀賞9部門を受賞したと言う名作らしいです。
別に、てっちゃんでもないので、映画見たことないため、見なくてはと、時間を作りたいと存じます。
ちなみに、2016年8月31日の台風10号による大雨で土砂崩れが発生し、根室本線の東鹿越駅~新得駅間が不通となっています。
JR北海道は、多額な復旧費用が掛かることから、単独での復旧工事を断念しており、現時点では、バス代行輸送となっています。
もう、鉄道がとおることなく、このまま廃線となる可能性が濃厚な状態です。
訪れるファンのためか、駅名も幾寅ではなく「幌舞」の看板になっています。
映画を知らない人や、外国人が来たら、大きな間違いに発展しそうな気が・・。
なお、駅舎からは階段を上がって「ホーム」まで立ち入ることが可能となっています。
展示エリアなどは、朝9時~17時の公開のようです。
入場料などは無料です。
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ただし、もう、列車が走ることもないであろう線路は、寂しい限りでした。
幾寅駅(幌舞駅)への交通アクセス・行き方ですが、車の場合、まぁ、駅を目指せばOKです。
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駐車場はありませんが、駅前広場が広いので、止められます。
ただし、代行バスも駅に来ますので、ヘンな止め方をしないよう、ご注意願います。
幾寅駅の場所は当方のオリジナル地図にてポイントしてあります。
映画「鉄道員(ぽっぽや)」の出演者・キャスト一覧
※敬称略
佐藤乙松~鉄道員一筋の駅長
–高倉健
佐藤静枝~乙松とともに駅を支えた妻
–大竹しのぶ
佐藤雪子~生まれてすぐに亡くなった娘と同じ名前の少女
–山田さくや(幼少時)・谷口紗耶香(小学校6年生)・広末涼子(高校生)
杉浦仙次~乙松の同僚
–小林稔侍
杉浦明子~仙次の妻
–田中好子
杉浦秀男~仙次と明子の長男
–吉岡秀隆
杉浦由美~秀男の妻
–大沢さやか
吉岡肇~期間工の炭坑夫
—志村けん
吉岡敏行~肇の長男。
–松崎駿司(小学生)・養子に行き加藤敏行:安藤政信
加藤ムネ~だるま食堂の女将
–奈良岡朋子
飯田~幌舞線の運転士
–中本賢
・神居古潭公園(函館本線旧線・神居古潭駅跡)SL展示3台あり
・小樽市総合博物館 北海道の鉄道発祥の地 展示車両の宝庫 アイアンホース号も
・道の駅あびら「D51ステーション」
・志村けんさん 独自のお笑いをもたらした生涯 最後の闘病
・北海道の観光に便利なオリジナル地図
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