静岡鉄道駿遠線B15蒸気機関車～藤枝にて静態展示されている小型SL

静岡鉄道B15形蒸気機関車は、静岡鉄道が駿遠線用に製造した、小型タンク式蒸気機関車で、静岡県の藤枝市郷土博物館・文学館に屋外展示されています。
静岡鉄道は、1902年（明治35年）の秋葉馬車鉄道や大日本軌道・静岡支社を経て、静岡電気鉄道・藤相鉄道・中遠鉄道が1943年に合併して静岡鉄道となりました。

下記の写真は、藤枝駅が開通したものらしいです。

静岡鉄道B15蒸気機関車は戦時設計車で、終戦後、1948年（昭和23年）に立山重工業が製造し、駿遠線（すんえんせん）にて使われていました。
原型は、国鉄B20機関車に似ていますが、小型化されていて、重量も8tと軽いです。
<注釈> 例えば、太平洋戦争中に大量生産された、D51は、総重量約125トンある。

駿遠線は、静岡県藤枝市の大手駅から、御前崎を経由して、袋井市の新袋井駅を結んでいた静岡鉄道の軽便鉄道路線でした。
全長64.6kmと軽便鉄道としては日本最長規模でしたが、大井川の木製橋が老朽化したため、1970年8月1日に廃線となりました。

15号機は、先だって、1952年に運行終了したもので、保管されていましたが、1988年に静岡鉄道から藤枝市郷土博物館に寄贈されました。
なんでも、イベント時などには、汽笛を鳴らせるように整備されているようです。

藤枝市郷土博物館の建物入口付近にて、大切に、静態展示されています。
鉄道模型としては、ワールド工芸さんより、HOナロー 静岡鉄道 B15形 蒸気機関車 が発売されましたが、Nゲージは、さすがに無いようです。

下記の写真はかつて、静岡鉄道の駿遠線を走っていた気動車です。

静岡鉄道・駿遠線は、約60kmの所要時間が3時間20分などでした。

藤枝の郷土博物館・文学館は、大きな公園になっていて、蒸気機関車「B-15」を模したミニSLに親子で乗って楽しめる催しも、毎月第2・第3日曜日に開催されているようです。
無料駐車場も完備されており、散策も楽しめる高台の公園になっています。

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