横浜市電保存館(よこはましでん-ほぞんかん)は、神奈川県横浜市磯子区にあるた横浜市交通局の路面電車(横浜市電)の博物館です。
かつて電車業務に就く人が多く「電車村」とも呼ばれた滝頭(たきがしら)にあります。
横浜では、明治37年に神奈川-大江橋の間で路面電車が開通します。
その後、大正10年からは横浜市が買収し、市営の路面電車となり、路線も拡大して行きました。
昭和3年に市営バスが登場しますが、それでも市電は横浜市民の足として昭和31年には最盛期を迎えました。
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その間、横浜大空襲では、横浜市電の車両も全198両のうち約50両を失いました。
横浜は戦後大きく復興を果たしますが、自動車が増えると道路渋滞も激しくなり、明治・大正・昭和の時代を約70年間走り続けた市電も、昭和41年から撤去が始まり、昭和47年に全廃となりました。
そして、横浜市電の車庫のひとつになっていた、滝頭(たきがしら)の地に、昭和48年、市電の車両7両と部品・備品を保存展示した横浜市電保存館が開館したのです。
その後、何度か改装したあと、2017年に最新のリニューアルを経て現在に至っています。
下記は横浜市電500型で、1928年(昭和3年)に登場しました。
現存する横浜市電では一番古い車両になります。
展示されているのは、523号ですが、当時、50台も大量購入されたとのことです。
運転席もかなりシンブルですね。
ノスタルジックな車内も素敵としか言いようがないです。
今の電車にはない雰囲気でして、シックでほんと素晴らしいですよね。
下記は1928年(昭和3年)に登場した横浜市電初のボギー車、1000型1007号車です。
下記は、横浜市電1100型1104号車です。
この車両も横浜大空襲を生き延びた貴重な車両となります。
運転席もほんと、味わいが深すぎます。
レトロな車内の座席を見学させて頂いても「チンチン電車」としてして親しまれた理由がわかりそうな気がいたします。
今の横浜市営バスも、青のラインが入っていますが、路面電車の時代から青が基調だったのですね。
私、横浜出身と言う事になりますが、路面電車の思い出はないです。
横浜市電1600型は1957年(昭和32年)に製造された一番新しい市電となります。
横浜市電1500型も戦後に登場しましたが、やはり、モータリゼーションの波には勝てませんでした。
そもそも、横浜は道路も狭いところが多いんですよね。
他には横浜市電の歴史が良くわかる、貴重な写真などの展示もあります。
横浜市の小学生は自由研究などにこの横浜市電保存館を訪れて夏休みの宿題の参考にしても良いかと思います。
以上の横浜市電車両は、中古として他の事業者に譲渡された車両はひとつもないため、横浜でしか見れません。
下記は横浜市電の路線図ですが、せめて桜木町から石川町付近まで、1路線でも残っていればと惜しまれます。
下記は貴重な横浜市電の切符類です。
あと、一番奥にはNゲージのジオラマも設置されていて、1回100円で運転可能です。
ただし、運転と申しましても、丸いボタンを押すと車両が走行すると言う仕組みになっています。
さらにもうひとつ、0ゲージ鉄道ジオラマも設置されています。
Oゲージの運転時間は下記の館内案内図らてご確認願います。
館内は下記のように細長い建物になっています。
開館時間は9:30〜17:00(入館は16:30まで)で、休館日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12/29〜1/3)です。
ただし、春休み・夏休み・冬休み期間中は月曜日も休まず開いてます。
見学所要時間は40分~90分といったところでしょうか?
入館料金は、大人(高校生以上)300円、3歳から中学生は100円と格安です。
なお、濱ともカード・敬老乗車証所持者は200円に割引になります。
あと、根岸駅や上大岡駅、横浜駅から市営バスにて来館する際に、PASMO・Suicaなどの交通系ICカード利用した場合には、そのカードを読み取る機械があり、大人は200円、中学生までは50円に割引となります。
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交通アクセスとしては、JR京浜東北・根岸線「根岸駅」より横浜市営バス21・78・133系統「市電保存館前」下車すぐ。
横浜市営地下鉄ブルーライン「阪東橋駅」より横浜市営バス68・102系統「滝頭」下車。
横浜市営地下鉄ブルーライン「吉野町駅」より横浜市営バス113系統「滝頭」下車となります。
無料駐車場は16台と少ないので、土日祝は満車気味です。
ただし、近くにコインパーキングはあります。
・ドラえもんトラム 高岡市の路面電車「万葉線」
・広島電鉄750形769号が宮崎の串間駅に
・C57 119号・南海電鉄・和歌山軌道線のモハ321形
・新橋駅のSL広場 日本最初の鉄道は海の上を通っていた
・江ノ電は楽しかも知れない 江ノ島電鉄の日本唯一イロイロ
・大宮の鉄道博物館~攻略法と駐車場
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