JR西日本のローカル線「吉備線」(桃太郎線)です。
吉備線(きび^せん)は、桃太郎線(ももたろう-せん)と言う愛称でも親しまれています。
営業区間は、岡山駅から総社駅(そうじゃ-えき)の10駅、20.4kmとなります。
全線非電化の単線で、最高速度は85km/hとなります。
トップ写真と下記の動画の気動車は、キハ47型のオレンジ色(首都圏色?)でして、吉備線ではキハ47か、キハ40にて運転されているようです。
なお、吉備線では特急はなく、普通列車のみで、一部列車を除いては、ワンマン運転が実施されています。
JR西日本は将来的に、吉備線を路面電車化に転換させて、ライトレール (LRT)にすることを検討しています。
LRT化(路面電車)にして、駅の数を増やすと、乗客数が増加すると見込んでのことですが、第三セクターになるのは必須とも言えます。
しかし、現在の吉備線は、ディーゼルの非電化ですので、路面電車にする際には「電化」するなど、設備投資も必要なことから、岡山市なども積極的ではなかった模様です。
素案では、初期投資費用が240億円、維持管理コストが年6億円と試算されています。
ただし、ココに来て、吉備線と並走する国道180号の渋滞解消の切り札としても期待できると言うことで、岡山市、総社市、そしてJR西日本が、2018年4月、次世代型路面電車(LRT)化することに基本合意しました。
今後は、LRTの役割分担や事業費の負担割合について最終確認を経て、正式合意となる見込みです。
JR西日本も工事費の一部を負担し、LRT後にも関与する予定です。
まだ、最終決定ではありませんが、全線を電化して、岡山~備前三門間を複線化すると言うことです。
それ以外の区間でも、列車交換設備を増設し、全線で毎時4本、15分間隔の運行頻度を実現し、大幅に利便性を高めます。
特に、岡山駅近くでは、通勤ピーク時に毎時6本、10分間隔で運行される見込みです。(現在はピーク時20分間隔)
既存の10駅に加えて7駅程度が新設されるようです。
踏切は廃止されて、信号による交通整理、すなわち「交差点」となりますので、鉄道と道路をまたがせるような立体交差の工事は不要です。
岡山市内~総社間は、約35分で結ばれるそうです。
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LRTとして使用する車両は、福井にて導入された3連接超低床電車「FUKURAM」を12本導入することを想定しているとの情報もあります。
このように、JR吉備線を廃線・廃止にすることなく、次世代型の電車として存続させるのは、今の時代としては良いことなのかな?と感じます。
ただ、今回、運良くキハ47を撮影できたのも、私に取りましては、これで吉備線の見納めとなりそうです。(ToT)
でも、ライトレールが増えると、Nゲージだと例えば、TOMIXのワイドトラムミニレールを使用したジオラマも、今後、必要性が高まりそうですね。
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コメント
電化しないで、蓄電式電車でっていうことはできないのでしょうかね。。。
まだ蓄電式のLRTは導入例がありませんが、全然できそうな気がしますが。。。
架線も電柱もなく見た目もスッキリでしょうし。
あっとさま、コメントありがとうございます。
EVと言うのは、非常に良いアイデアですね。
問題は、クルマ(1.5トン)よりも重たい、30トンある電車車両を動かすだけの、大容量バッテリーが現在の技術で可能なのか?
そのあたり、くわしくないので、わかりませんが、あっと様のお考えに感銘を受けました。(^o^)
高田