JRグループの「最高標高地点」と普通鉄道での「日本最高標高」の駅「野辺山駅」

野辺山駅

JR東日本のローカル線、別名を八ヶ岳高原線とも言う、小海線(こうみせん)にその場所はあります。
まずは、長野県の野辺山公園にあるJR鉄道最高地点です。

JR鉄道最高地点

小海線の清里駅~野辺山駅の間に、JRの鉄道では最も標高が高い最高地点があります。

標高は1375m。

旧国道と小海線が交差する「踏切」があり、そのあたりが最高地点となっています。

最高地点を示す木製の標柱や、線路を挟んだ反対には石碑もあります。

JR線の「最高標高地点」

なお、この踏切を通過する旅客列車(普通列車)は、下りの小諸駅行きが1日10本、上りの小淵沢駅行きが1日11本(2018年現在)ですので、なかなか列車は通りません。

車両はディーゼルの気動車キハ110系(キハ110形100番台・キハ111形100番台)と、ハイブリットのキハE200形が使用されています。

JRで最も高い所の駅「野辺山駅」

標高1375mにある駅で、JR線(旧国鉄)、すなわち普通鉄道では日本で一番高い高地にある駅が、野辺山駅(のべやま-えき)と言うことになります。
現在の駅舎は3代目ですが、昼間はみどりの窓口もオープンしている有人駅です。

小海線の野辺山駅

ちなみに、JR線での標高の高い駅は、1位から9位までが、小海線の駅となっています。
まさに、高原列車ですね。

野辺山駅前には「銀河公園」があり、かつて小海線を走行していた、蒸気機関車C56形96号機が、保存展示されていました。
とてもキレイに保存されています。

蒸気機関車C56形96号機

銀河公園は、野辺山駅前の無料駐車場が利用可能です。
ちなみに、C56は、大井川鉄道と、JR西日本の京都鉄道博物館にて、今でも動いているのが見れます。

小海線の歴史

小海線の歴史としては、1919年に私鉄の佐久鉄道(さくてつどう)として小諸駅から小海駅間が開通したのが始まりです。
その後、小海駅から小淵沢駅間が国鉄としてレールが敷かれ、佐久鉄道は買収されて国有化となり、1935年(昭和10年)に小海線は全線開通しました。
路線距離は78.9kmとなります。
下記写真は小諸駅です。

小諸駅

小海線の最急勾配は33‰(33パーミル)ですので、1000m進むと33m登っていると言うことになります。
ちなみに、北陸新幹線開通で廃線となっていますが、信越本線の碓氷峠は66.7パーミルでした。


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昭和47年(1972年)までは、蒸気機関車C56も運行しており、また、昭和59年(1984年)までは、野辺山高原のキャベツなどを輸送するような貨物列車もありました。

2019年には、埼京線でも使われているATACSが、ローカル線としては初めて、小海線に導入される予定で、列車交換駅ではATS-Pで速度も制御される見込みです。
1997年に開業した北陸新幹線との接続駅「佐久平駅」では、ローカルの小海線を高架にするなど、設備投資をしていますので、しばらくは、廃線になることはないでしょうから、ホットします。

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