「青春18キップ」利用特例など特徴や知っておきたいポイント

福井電鉄

今年も「青春18きっぷ」が春・夏・冬に発売されることが発表されました。

今や18キップも「特例」がありますので、そのポイントをご紹介致します。

まず、JR線の廃止や新幹線の開業で、在来線が、JRから第3セクターに移行されるなど、昔の18キップと比べますと、乗車できる区間が減っているのが現状です。
しかし、今回はも多少ですが、考慮されている部分がありますので、その特例をまずはご紹介したいと思います。

津軽海峡区間

北海道新幹線の開業に伴い、18キップのオプションとして「北海道新幹線オプション券」が発売されます。

販売価格2300 円(おとな・こども同額)
※別途18キップが必要です。

発売期間は次のとおりです。
※利用期間は「青春18きっぷ」と同じです。

2018年
春季:2月20日(火)~4月10日(火)
夏季:7月1日(日)~9月10日(月)
冬季:12月1日(土)~2019年1月10日(木)

「青春18きっぷ」と組み合わることで、北海道新幹線の「奥津軽いまべつ」駅~「木古内」駅の間の、新幹線普通車の空いている席と、道南いさりび鉄道・木古内~五稜郭間(途中下車不可)の普通列車を、片道1回利用できます。
もし、往復利用する場合には、北海道新幹線オプション券は、ひとり2枚必要と言うことになります。

奥津軽いまべつ駅~木古内駅(74.8km)は、普通乗車券の場合、乗車券1450円と新幹線自由席特急券1490円で計2940円。
木古内~五稜郭の道南いさりび鉄道は960円ですので、実質、新幹線の自由席券+道南いさりび鉄道の運賃程度の2300円は「お得」と申しましょうか、妥当な販売価格となっています。

「青春18きっぷ」と「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売は、JRの主な駅や旅行センター、主な旅行会社となります。
旅行会社で購入する場合には、旅行業務手数料が別途必要な場合があります。

特急・急行列車の普通車自由席を利用できる特例区間

18キップ本体だけで、追加料金必要なく、特急の自由席を利用できる特例区間は下記の4区間となります。

・石勝線の新夕張~新得間
・奥羽本線の新青森~青森間
・佐世保線の早岐~佐世保間
・日豊本線・日南線・宮崎空港線の宮崎~宮崎空港間

ただし、上記の区間は、別に18キップでなくても、普段から特急の自由席を、普通乗車券だけで利用できる区間ですので、18キップだけの特別設定と言うことではありませんね。
なお、佐世保線・早岐~佐世保間の特例は、3月17日(土)から普通乗車できる区間となるため、3月17日から適用となり、それ以前は特急に乗車できませんので、ご注意願います。

JR以外の私鉄線を利用できる特例区間

第3セクター路線など、JR以外の鉄道会社でも、普通・快速列車の普通車自由席で「通過利用」する場合に限り、追加料金なしで乗車できる区間があります。

青い森鉄道線

普通・快速列車に乗車して通過利用する場合に限り、青い森鉄道線の青森~八戸間、青森~野辺地間、八戸~ 野辺地間を利用できます。
なお、八戸・野辺地・青森の各駅のみ乗降も可能です。
例えば、青森から大湊まで快速「しもきた」に乗車可能です。

あいの風とやま鉄道線

普通・快速列車に乗車して通過利用する場合に限り、あいの風とやま鉄道線の高岡~富山間を利用できます。
高岡・富山の両駅は乗降も可能です。
例えば、城端から富山まで直通の普通列車に乗車可能です。

IRいしかわ鉄道線

普通・快速列車に乗車して通過利用する場合に限り、IRいしかわ鉄道線の金沢~津幡間を利用できます。
金沢・津幡の両駅での乗降も可能です。
例えば、金沢から七尾まで直通の普通列車に乗車可能です。

その他条件

特急・新幹線・急行列車に乗車する場合には「青春18きっぷ」とは別に、普通乗車券、特急券、急行券、グリーン券など、通常でも乗車に必要なキップがすべて必要となります。

快速「マリンライナー」、「中央ライナー」、「青梅ライナー」などのグリーン車指定席の利用も、「青春18きっぷ」とは別に、通常でも必要な普通乗車券とグリーン券が必要となります。

普通・快速列車のグリーン車自由席は「青春18きっぷ」にプラスして「自由席グリーン券」の追加購入で乗車可能です。(普通乗車券は不要です)

普通・快速列車の普通車指定席および「ホームライナー」などのライナー列車の利用は、事前に座席指定券、乗車整理券またはライナー券を購入することで、乗車券部分は「青春18きっぷ」で利用可能です。(普通乗車券は不要です)

乗車日が翌日にまたがる場合ですが、乗車した列車が0時を過ぎて最初に停車する駅までのみ有効となります。
ただし、東京・大阪の電車特定区間内については、終電車まで利用可能です。

ムーンライトながら

2018年の春には東京駅から大垣駅の夜行列車となる臨時快速「ムーンライトながら」が運行されます。
ムーンライトながらは、快速なので、特急料金などは不要です。
ただし、全車指定席のため、青春18きっぷ(または乗車券)のほかに「座席指定券」520円(閑散期320円)が必要です
2018年の運転日は下記のとおりです。

東京発23:10(3月16日~3月24日)
大垣発22:48(3月17日~3月25日)

0時以降に発車する途中駅(大垣行きの小田原駅からなど)の指定券を購入する際ですが、同じ列車でも日付をまたいだ先の駅から乗車するときは、乗車日が1日ずれます。
翌日(実際に乗車する日)日付となりますので、くれぐれも注意してください。
車両は185系10両編成です。

時刻表
東京23:10・品川23:18・横浜23:36・小田原00:31・沼津01:08・静岡01:50・浜松03:15・名古屋05:20着・岐阜05:41着・大垣05:50着
大垣22:48・岐阜22:59・名古屋23:20・豊橋00:18・浜松00:55・静岡01:55・沼津03:19・横浜04:40着・品川04:57着・東京05:05着

日付をまたぐ利用のため、青春18きっぷは原則として2枚分必要です。

ムーンライト信州91号

2018年の春には新宿駅から白馬駅の夜行列車となる臨時快速「ムーンライト信州91号」が運行されます。
ムーンライト信州91号は、快速なので、特急料金などは不要です。
ただし、全車指定席のため、青春18きっぷ(または乗車券)のほかに「座席指定券」520円(閑散期320円)が必要です
2018年の運転日は下記のとおりです。

新宿発 3月9日、3月16日、3月23日、4月27日、5月2日
0時以降に発車する途中駅(立川駅からなど)の指定券を購入する際ですが、同じ列車でも日付をまたいだ先の駅から乗車するときは、乗車日が1日ずれます。
翌日(実際に乗車する日)日付となりますので、くれぐれも注意してください。
ムーンライト信州で使用されている電車は189系です。

時刻表
新宿23:54・立川0:29・八王子0:40・甲府2:23・富士見3:25・茅野3:42・上諏訪3:50・下諏訪3:55・岡谷4:01・塩尻4:21・松本4:35・豊科4:48・穂高4:54・信濃大町5:11着・神城5:34・白馬5:40着
※帰りの新宿行きはありません

ムーンライト信州は、主にアルプスに登山するハイカー向けと言う意味合いがあります。
夜間でも車内の照明はついたままですので、アイマスクがあると良いかもしれません。
日付をまたぐ利用のため、青春18きっぷは原則として2枚分必要です。

青春18キップの値段と利用時期

「青春18きっぷ」は、JR全線の普通・快速列車(普通車自由席)とBRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリーが自由に乗り降りできるきっぷです。
利用1回につき1日有効。「1人で5日」や「5人で1日」などといった組み合わせで使えます。

青春18きっぷは1枚で5回(人)分です。
販売価格は、5回(人)分で1万1850円となります。

指定券券売機でも販売されています。
車内では買えません。

使用開始時(最初の乗車駅)にて、有人改札にてスタンプを押してもらいます。
無人駅から乗車した場合には、最初に出会った車掌さんから、スタンプを押してもらいます。

2018年の発売期間と利用期間は次のとおりです。

●春季
・発売期間:2月20日(火)~3月31日(土)
・利用期間:3月1日(木)~4月10日(火)
●夏季
・発売期間:7月1日(日)~8月31日(金)
・利用期間:7月20日(金)~9月10日(月)
●冬季
・発売期間:12月1日(土)~12月31日(月)
・利用期間:12月10日(月)~2019年1月10日(木)

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