黒部ケーブルカーの解説 黒部平の紅葉【 立山黒部アルペンルート】

黒部ケーブルカー

黒部ケーブルカー (くろべケーブルカー)は、富山県立山町芦峅寺黒部平に設置されている立山黒部貫光のケーブルカー路線で、立山黒部アルペンルートの一角を担います。
立山ロープウェイとの連絡駅になる黒部平駅(標高1828m)から、黒部ダム・黒部湖・黒部湖遊覧船ガルベの乗り場がある黒部湖駅(標高1455m)まで、全長828mを、片道5分で結んでいます。
立山の自然を守るのと、冬季に雪崩など、設備破損を防止するため、高低差373mの全区間が、地下トンネルの構造になっています。
日本全国には、ケーブルカー路線は23ありますが、黒部ケーブルカーは、日本唯一となる、全区間、トンネル式(地下式)のケーブルカーです。


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実際に乗車しますと、トンネルのせいか、高尾登山ケーブル(最大608‰/31度18分)のように、結構、角度があるように感じたのですが、やはり、最大勾配は587‰ (30度24分)になるようです。
コ11形車両は、昭和44年の開業時から、ずっと使用されている客車で、乗車定員は130名、運転速度は11.9km/hです。

黒部ケーブルカー

扇沢から関電トンネル「電気バス」に乗車して、黒部ダムまで来た場合、約600mの黒部ダムの上(ダムサイト)を約15分歩いて進むと、下記のようにトンネルがあります。

黒部ケーブルカー

そのトンネルを入っていくと、黒部湖駅です。

黒部ケーブルカー「黒部湖駅」

黒部ケーブルカーの通常ダイヤ(時刻表)は、20分毎の運転となっています。
ただし、多客時(乗車する乗客が多い場合)には、随時「臨時便」を出します。
片道5分なので、多い場合には、1時間に10本くらい出発させます。
それでも、立山黒部アルペンルートの中では、立山ロープウェイの次に、混雑しやすい(待ち時間が発生しやすい)と言えます。
1時間半以上の待ち時間が発生する場合もあります。

黒部ケーブルカー

そのため、混雑時には「整理券」が発行されますので、整理券を受け取ってください。
室堂から電気バスに乗車する前に、黒部ケーブルカーの時間指定を受けられるケースもあります。
その整理券・時間指定に記載されている時間の10前までに、待機・整列場所にて並ぶ形になります。

下記は、黒部ケーブルカー「黒部湖駅」の様子です。

黒部ケーブルカー「黒部湖駅」

なお、黒部湖駅は、黒部ダムの脇ですので、待ち時間にダムサイトなどを散策可能です。
待ち時間が90分以上ある場合には、乗り場まで約10分の、黒部湖遊覧船ガルベ (所要30分) に乗船するのも良いでしょう。


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下記は、黒部ケーブルカー「黒部平駅」の様子です。

黒部ケーブルカー「黒部平駅」

黒部平駅(くろべだいら)にて待ち時間となった場合には、屋上のテラスなどに出て、黒部湖の景観を楽しんだり、お土産物店で、軽食を食べたりしても良いです。

黒部平から立山を望む

上記と下記は、黒部平から立山を望む景色です。
ちょうど、紅葉もピークの時期でした。

黒部平の紅葉

また、黒部平駅からは、ちょっとした庭になっている「黒部平庭園」にて、雄大な景色を満喫しても良いです。

黒部平庭園

徒歩2分のところには高山植物観察園があります。

黒部平庭園

地下をずっと走行する、とても珍しい山岳ケーブル「黒部ケーブルカー」でした。
下記では、中間地点でのすれ違いシーンを動画にてご紹介もさせて頂いておりますので、よければ、あわせてご確認頂けますと幸いです。

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