真岡鐵道「SLもおか」当日失敗しないSL乗車攻略法+オマケ情報としてコツや駐車場・入線時間などクチコミも

真岡鐵道「SLもおか」

真岡鐵道「SLもおか」の運行は、執筆時点で週末のみ。
と言うことで、すている平日に行動することが多い小生の行動力では、なかなか機会に恵まれなかったのだがようやく訪問してみた。
実際にSLもおかに乗ってみて分かった攻略法と申しますか?SL整理券(SLもおか券)の予約・購入方法、当日の混雑状況や車内の様子など、失敗しないためのちょっとした「コツ」を、クチコミ情報としてまとめて記載してみたい。


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「SLもおか」は、真岡鐵道の下館~茂木間(全線)を、土休日を中心に運転している。
1日1往復、所要時間は片道1時間30分くらいで、片道乗車や停車駅での途中下車などもできる。
執筆時点では「C12 66」蒸気機関車がけん引し、客車は国鉄50系3両となっている。

以前は「C11 325」もあったが、2020年に東武鉄道へ譲渡され「SL大樹」として東武線で運転されている。

事前予約

SLもおかは、指定席ではないが「乗車整理券」(SLもおか券)の事前予約が必要。
予約受付は、乗車日の1か月前の午前9時~2日前の23:55まで。(以前は窓口での事前販売があったが今ではインターネット予約のみ)
要するに自由席なのだが、座席定員以上で運行しないよう販売数の上限を決めているため、乗車予約が必要となっている。
真岡鉄道サイトのインターネット上から予約ができる。
予約すると電子メールが届くので、当日、その予約内容を見せて当日に現金で支払う仕組み。
事前に振込したりする必要はないが、日にちが近くなるとキャンセル料は発生する。
キャンセル方法は、予約した後に届くメールに記載されている。


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以前は予約不要だったのだが、感染防止対策として座席定員を守る整理券式となったため、今後、システムが変更になる可能性もある。
最新の情報入手につとめて頂きたい。

失敗しないSL乗車方法

前述したとおり、まずは「予約」が必要なのだが、なんと言っても「始発駅から乗る」と言う事。
理由としては「自由席」なので、途中駅から乗ると混雑していて、座席を確保するのが困難な場合が考えられる。
ひとりであれば、空いている席に「となり良いですか?」と声をかけて座ることもできると思う。
しかし、グループなどでは席が分かれることがあるだろう。
そのため、予約の段階から、まずは「始発駅」から乗りたい。
午前中であれば始発の「下館駅」(しもだて)から。
午後であれば始発の「茂木駅」(もぎ)から乗ると言う事。

40分前には駅に行く

始発駅から乗車するにしても出発時間に近いと、混雑していて座席を確保できない場合がある。
座席定員以上の整理券は発行していないと考えられるため、理論上、座れない事は無い。
しかし、1人や2名程度で乗車している鉄道ファンも多く、ボックス席など「相席」になることが多くなるため、遅く来てしまった場合、座るのを遠慮して立っている方もいるくらいだ。
特に「窓際」の席を確保したい場合には、40分以上前に始発駅に行けると良いだろう。
なお、時間などはあくまでも目安であり、自己責任でお願いしたい。

真岡鐵道「SLもおか」

ちなみに、真岡駅からディーゼル機関車DE10にて回送されてきたSLは、9時55分ごろにバックにて下館駅に入線する。
そのため、この9時55分前にホームにいられると、貴重なシーンも撮影できてベストであろう。

なお、SLもおかは途中いくつかの駅に停車して乗降もできる。
特に真岡駅では降りる方も多いので、もし座席に座れなかった場合には、真岡駅の到着した際に席があいたか?確認すると良いだろう。

混雑状況だが、当方が乗車した7月中旬の日曜日は、ボックスシートに空いているところはなく、ほぼ満席状態。(9割乗車と言う感じ)
車両の端にあるロングシートも、あいている席は無かった。
こんなに混雑することはないだろうと、たかをくくっていたのだが予想が外れた。
途中の真岡駅から乗車したグループでは立っている方もおられたので参考にして頂きたい。

当日乗車までの流れ

下館駅(しもだて)から「SLもおか」に乗車するパターンで掲載してみる。
まずは「乗車券」の購入。
真岡鉄道ではSuica・PASMOといった交通ICカードは使えないので、駅の改札にある券売機で「乗車券」を購入する必要がある。
現金でしか買えないので注意。
JR線などで下館駅まで交通系ICカードで行った場合には1度改札を出て、券売機で真岡鉄道の切符を購入しよう。

下館駅の券売機は、原則としてJR線のため、券売機の左上付近にある「真岡鐵道」のボタンを押して、目的地の駅を選択し、現金を投入する。
そして、発券されたキップを自動改札に入れて、1番線ホームを目指す。
ホームにトイレもあるので済ませておこう。

SL整理券の購入に関しては、SLが止まっている下館駅の1番線ホームの途中にある臨時出札にて、予約番号などを見せて、SL整理券(SLもおか券)を現金にて購入する方式。
予約していない場合でも、空きがあればその臨時改札にてSL整理券(当日券)を購入もできる。

なお、SLが出発すると車掌さんによる車内改札がある。(3号車から1号車へ)
乗車券とSL整理券の両方の提示が必要になるので、すぐに出せるよう準備をしておきたい。

撮影トクトク情報

朝の下館駅では前述したとおり、9時55分頃にDE10 1535にけん引されたSLもおかが入線する。
ホームには普通列車が入ってくるので、いったん「留置線」に入って、先頭にいたDE10機関車を切り離す。

真岡鐵道 DD10

そして普通列車が出たあと、SLが動きだして本線に戻り、1番線ホームにバックで入ると言う事になる。
この入れ替え作業シーンを見学するためには、朝9時50分までには下館駅に到着したい。

また乗降が多い真岡駅では約10分間停車するので、その間、ホームに出て撮影など行う事も可能。
ただし、自由席のため、座席に荷物を置いたりしてキープして置くことを忘れずに。

終点の茂木駅に「SLもおか」が到着すると、3分~5分ほどで入替作業が始まる。
撮影したい場合は、降りたホーム以外に、茂木駅の改札を出て2階の展望台、またはホームの端から線路を渡っての見学ポイントの3箇所があるのでお好みで写真撮影可能。
SLは一旦「バック」で後進し、転車台(ターンテーブル)がある留置線に進入する。

茂木駅・転車台

そして、客車を切り離して、C12単機で転車台に入り方向転換を行う。
向きを変えると、客車のほうに戻って手前で停車。
水の補給などが行われ、運転士さんなどの休憩時間(お昼)となるが、転車台の横にある見学スペース前に移動し、まじかで蒸気機関車を見れるサービスもある。
この茂木駅での見学に関しては、入場券を購入しても可能だ。

お勧めオマケ情報

トイレは客車についている。
ただし、旧型客車と言う事もあり、お世辞にもキレイではなく、匂いもあるため、できればSLもおかに乗車する前にトイレを済ませておこう。(特に女性は)

客車に冷房(クーラー)はない。
昔ながらの扇風機はあるが、夏場は「窓」を全開にあけても「暑い」ので熱中症対策が必要。
ドリンクは必ず購入してから乗車したい。(ホームに自動販売機あり)
お勧めのグッズとしては「うちわ」があると良い。
特に小さいお子様連れのご家族の場合、子供の暑さ対策もできると良い。
太陽の直射日光が当たらないのは、西側・北側にある座席なので、下館から茂木行きの場合には、進行方向左側の座席となる。
また、途中、珍走隊(SLとの並走バイク集団)が走行する道路も、茂木行きの場合には進行方向左側となる。

なお、窓を開けると言う事は、SLの煙も多少入ってくる。
真岡鉄道の場合、大井川鐡道などと異なりトンネルは無いので車内にたくさん煙が入ると言う事は少な目だが、下車したあと腕を見ると黒いススがついていたくらいだ。
寒い冬でもSLファン?の方が、窓を開ける場合があるので、冬でも多少の煙は覚悟が必要。
服も煙り臭くなる場合があるので、気になる場合には消臭スプレーも持参できると良いだろう。

混雑していて座席を確保できなかった場合には、弁当など食べる余裕がないかも知れない。
座席にはテーブルもないので、車内で駅弁などは様子見したほうが無難か?

車内販売は2号車の一部に販売カウンターが設けられている。
ただし、アシスタントなどが売り歩く車内販売ではないので、座席では窓からの景色をずっと楽しめ、儲けようと言う営業感が無いのは気に入った。

C12 66号機は、1999年(平成11年)にNHKで放送された連続テレビ小説『すずらん』の撮影にも使用されている。

茂木での観光情報

執筆時点のダイヤの場合、SLもおかに往復乗車すると、茂木(もてぎ)では約2時間20分の滞在となる。
茂木駅に到着してからの入替作業を見学しても約20分間であり、約2時間の時間つぶしが必要になる。

茂木駅

通常であれば茂木駅前にて昼食でもと考えるところだが、これがまた商店も飲食店もほぼ開店しておらず、閑散としている状況だ。
唯一と言って良いのは、茂木駅の中に「立ち食いそば店」(実際には座席が7個くらいある)があるため、蕎麦であれば頂ける。(おば様のワンオペなので少し時間はかかる)
茂木の街中も観光と言うと、茂木陣屋跡、茂木城跡などがあるが、歴史に興味がない方だと退屈だろう。

そのため、オススメなのは「道の駅・もてぎ」に行くこと。
なんと、SLもおかの到着と入替見学に合わせるように、昼12時30分発「道の駅もてぎ」行き路線バスがある。
所要は約3分で1区間で終点のバス運行だ。

道の駅・もてぎは結構充実している施設で、いくつかの食堂もあるし、アイスクリーム、お土産品も購入可能だ。
トイレもキレイなので女性でも安心だし、子供が喜ぶSL遊具もあるので時間を潰せる。
その遊具がある広場のとなりは、真岡鉄道の線路なので普通列車の撮影もできるだろう。


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帰りのバスは「道の駅もてぎ北」から、下館に戻るSLもおかの出発15分前には茂木駅に戻れる。
道の駅から茂木駅は、徒歩でも約15分のため、天気がよければ散策しながら歩いても良いだろう。
※バスの時刻表は最新情報をご確認頂きたい。

割引券情報

執筆時点での割引き情報であるが、真岡鐡道に関しては往復乗車券や全線フリーパスはないので、通常の片道切符の購入となる。
ただし、関東鉄道常総線と真岡鉄道のフリーパス(常総線・真岡鐵道線共通一日自由きっぷ)は土日祝限定であり、取手駅から茂木駅を往復する場合、この常総線・真岡鐵道線共通一日自由きっぷだと約半額とかなり安いので、千葉方面からお越しの場合にはお勧めだ。
下館駅での入り替えも見学する場合には、取手駅を朝8時過ぎには出れば間に合う。(最新の時刻表にてご確認を)

真岡鐡道の直接割引ではないが、下館駅へのアクセスとして、東京・神奈川・埼玉方面から下館駅に向かう場合、東北本線の小山駅経由であれば「休日おでかけパス」が安くてお得な場合もあるので、運賃計算しみて頂きたい。

SL回送列車に乗れる?

茂木(もてぎ)から下館に到着したSLもおかは、乗客を降ろしたあと、DE10にけん引されて真岡(もおか)に戻る。
執筆時点では、下館16時05発で、真岡16時32分着。
下館駅には転車台(ターンテーブル)が無いのため、DE10機関車が先頭でひっぱり、C12が最後尾となる。
このSL業務を終えて、車庫に戻る回送とも言える列車にも実は「乗車」することができる。(SL運行日のみ)
予約不要の普通列車扱い(SL整理券の購入は不要)で乗車券だけで乗れるので、ちょっと得した気分にもなれる。
ただし、客車は3号車のみ利用可能。
速達客車列車扱いのため、途中停車駅は折本駅と久下田駅のみ。

下館駅の駐車場

真岡鉄道の駐車場はある駅と無い駅がある。
下館駅の場合、駅前近くに下館駅前駐車場(650台)などもある。
今回、当方はタイムズ下館駅前(1日500円)に止めたので、当方のオリジナル地図にて駐車場入口をポイントしている。
地図はカーナビとしてご活用頂きたい。

なお、茂木駅や真岡駅から乗車する場合には、真岡鉄道の無料駐車場がある。

短時間でSLもおかを楽しむ方法

できれば「SLもおか」は、始発から終点まで通しで乗車し堪能して頂きたい。
しかし、往復乗車すると5時間30分必要なため、予定や時間の都合でそんなに時間を費やせないと言う方もおられるだろう。
<注釈> 東武のSL大樹は2時間30分で戻って来れるので利用しやすい。
今回、私の場合、下館 → 茂木 の片道だけSL乗車し、帰りは普通列車で下館まで戻ったが、それでも3時間30分必要だった。
このように片道だけでも全線SL乗車する方法もお勧めだが、ここでは更に短時間でもSLもおかを楽しむ方法として記載してみる。


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下館と茂木だとやはり東京に近い「下館駅」が便利なため、下館駅を起点として考えてみる。
となると、下館発の午前便には必ず乗車が必要だ。
よって執筆時点のダイヤでは、朝10時35分下館発のSLもおかへの乗車は必須。
最初のSL停車駅である折本駅で列車交換が行われるが、下館行きも同じ時間に出るので、折本駅での乗換はちょっと難しい。
次のSL停車駅・久下田だと、下館行きは約23分待ちなので、ちょっと時間があいてしまいもったいない。
寺内駅でも同様にちょっと損する気分。
よって、真岡駅にて下車して、普通列車で下館駅に戻るのが、一番、短時間で楽しめる方法となるだろう。
真岡駅には「SLキューロク館」が併設されており、D51蒸気機関車や、9600形蒸気機関車なども展示されているのでより充実した真岡鉄道の旅になる。
このSLで下館(10時35分発)にて真岡まで行き、「SLキューロク館」をちょっと見学して早めの昼食を取り、下館に戻る行程パターンだと、真岡から12時28分発の下館行きがあるので、下館に12時51分着となり、約2時間30分の必要時間となる。

SLキューロク館

これがまた、単にSLで茂木駅までに行き、往復SL乗車するとこの「SLキューロク館」が見学できない。
そのため、もし、同じ日に「SLキューロク館」も見学する場合には、考えてうまく行程を組むしかない。
お勧めとしては、下館からSL乗車したら真岡(もおか)で途中下車し、「SLキューロク館」を見学して昼食も取る。
そして、普通列車で真岡駅から茂木駅に移動して、茂木始発のSLもおかで下館に戻ると言うのが1日だけでの王道になるか?
小生の場合には、下館に戻ってからクルマで真岡の「SLキューロク館」に向かったが正直効率が悪い。
できれば2日間かけて、SL乗車と見学を分けて真岡鉄道を堪能したほうが良いのでそうなると下館でのホテル宿泊が必須となる。

ホテル予約

下館駅近くにはビジネスホテルがあるので、遠方からお越しになる場合や土日の2日間かけてSLもおかSLキューロク館を満喫する場合には、ぜひ宿泊したいところだ。

ビジネスホテルSANTA

下館駅から徒歩1分、男性専用の和室だと格安で男性専用大浴場もある。
女性向けにはベットの客室がお勧め。駐車場40台無料。

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ホテル新東

下館駅より徒歩3分、無料駐車場60台。

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ホテルニューつたや

下館駅から徒歩5分、無料駐車場100台。

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以上、ご参考になれば幸いである。

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