立山トンネル「トロリーバス」立山黒部貫光8000形無軌条電車【 立山黒部アルペンルート】

立山トンネル「トロリーバス」

立山トンネル「トロリーバス」は、標高2450mの室堂平にある室堂駅(地下駅)から、立山ロープウェイとの連絡駅である標高2316mの大観峰駅(地下駅)までを結ぶ、立山黒部貫光の無軌条電車線(トロリーバス)です。
正式名称は、立山黒部貫光無軌条電車線(たてやまくろべかんこうむきじょうでんしゃせん)と言います。
標高3015mの立山の直下を貫いた「立山トンネル」を通る、3700mある全区間がトンネルであり、尚且つ日本唯一のトロリーバス路線と言う事になります。
トロリーバスと言う意味ですが、電車のように、架線(電車線)から電力の供給を受けて、電気モーターにて走るバスの事になります。
2本のトロリーポールで、天井の架線から、給電します。

立山トンネル「トロリーバス」

電気で走るため、騒音が小さいことや、トンネル内に排気ガスが充満することを防げるほか、立山の自然環境保護にも役立っています。

走行している車両は、バスの形をしていて、タイヤで走りますが、区分上は無軌条電車、一般道は走らず、すなわちレール(軌条)がない道を、電気で走る「電車」となり、法律上も電車です。
運転手はバスと同じ「大型二種免許」と「動力車操縦者運転免許証」(無軌条電車運転免許)が必要になります。
トロリーバスは車両本体価格が1台約6000万円で、運行備品が1台約4000万円と、量産はしていないので、普通のバスの3倍と高めです。
4日毎と1カ月、1年、3年の定期点検が施されています。

下記は、トロリーバスの大観峰駅の改札です。

大観峰駅(立山トロリーバス)

運営会社は立山黒部貫光(TKK)と言い、そのほか、立山ケーブルカー、黒部ケーブルカー、立山ロープウェイ、立山高原バスなどの運営をしています。
富山県、立山開発鉄道、北陸電力、関西電力などが出資した民間企業ですが、第三セクターではありません。
社名の「貫光」は、あえて観光ではなく、「貫」とは時間を、「光」とは宇宙空間、大自然を意味するそうです。
下記は立山トロリーバスの室堂駅改札の様子です。
日本最高地点の鉄道駅(標高2450m)となります。

室堂駅(立山トロリーバス)

使用されている車両は、立山黒部貫光8000形無軌条電車で、このトロリーバス形鉄道車両が8台使われています。
乗車定員は、1台座席36人+立席36名で、大観峰~室堂間の所要時間は約10分です。
立山トンネルの幅は、約6.5メートルで、最高速度は、最高40km/h。
坂道があったり、少しカーブがあったりなど、単なる直線では無いので、スピードを落として走行する箇所もあります。
途中「破砕帯」で、難工事だった箇所も通過します。


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落雷などでの停電時には、バッテリーからの電気供給で、理論上、終点までは走れるそうです。
立山トンネル「トロリーバス」の車内は下記のような感じです。
冷房はありませんが、暖房は座席下にあります。

立山トンネル「トロリーバス」の車内

トンネル道路は、電車で言えば単線のように狭いため、バス1台がやっと通行できる幅になっています。
そのため、トンネル中央の雄山山頂の直下付近で、上下線のバスがすれ違いできるスペースが設けられています。
大観峰駅から4台、室堂駅から4台が、同時刻に出発し、先に大観峰駅を出たバス4台が、中間付近の退避スペースに入り、あとから室堂駅を出たバスが到着して、すれ違うと言う事になります。


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アルペンルートの営業日は、毎年11月30日までのため、冬期は運休です。
翌年は4月下旬のGW頃より、営業再開となります。

鉄道ですので、鉄コレから下記のNゲージ・サイズも発売されています。

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しかし、トンネル内を走行する電気バスを購入してもジオラマに、どのように組み込めば良いのか?
頭が悪くて、アイデアが湧いてこないです。(^-^)
何か良いアイデアがあれば、下記のコメント欄などでアドバイス頂けますと幸いです。

立山黒部アルペンルート観光解説 通り抜け・往復 混雑回避方法も
関電トンネル「電気バス」の解説 扇沢乗車方法も
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