関電トンネル「電気バス」の解説 扇沢の駐車場や乗車方法も【 立山黒部アルペンルート】

関電トンネル「電気バス」

関電トンネル「電気バス」は、長野県大町市の扇沢駅(標高1433m)から、富山県側の黒部ダム駅(標高1470m)を、関電トンネル経由で結ぶ、関西電力(関電)のバス路線です。
長野側の扇沢(おうぎさわ)から、立山に入る場合には、最初に乗車する立山黒部アルペンルートの乗り物となります。
関電トンネル(かんでんトンネル)は、水力発電を行う「黒部ダム」と「黒部川第四発電所」(黒四発電所)を建設するために掘削された、全長5.4kmのトンネルになります。
トンネルの幅は、工区によって異なりますが、5mと6m、6.4mと3種類に分かれています。
工事は間組(はざまぐみ)が担当し、途中、破砕帯からの出水もある大変な難工事の末、1958年に開通しました。



トンネルが完成したことにより、コンクリートなどの資材運搬が可能となり、黒部ダムは、1963年に完成しています。
なお、中部山岳国立公園の山中にあることから、トンネル工事の条件として「一般公衆の利用を可能にすること」と言う建設許可条件がありました。

関電トンネルトロリーバス

そのため、黒四ダムが完成した翌年から、扇沢との黒部ダムを結ぶ「関電トンネルトロリーバス」(トロバス)が開業しました。

関電トンネルトロリーバス

扇沢駅を出発するところは、地上となっていますが、500mほど坂道を登るとトンネルとなり、黒部ダム駅は、地下構造になっています。
トンネルは1車線(すれ違いができない)のため、両側の駅を同じ時刻に出発し、中間地点に「行き違い設備」があって、すれ違いができるようになっており、信号で制御しています。
なお、観光用のバス運行だけでなく、ダムの管理・修繕作業用のトラックや人員輸送車両なども、バスのダイヤの合間を縫って、関電トンネルを走行します。
一般車両の乗り入れはできませんので、扇沢駅の有料駐車場などに止めて、公共交通機関として営業運転されている電気バスに乗り換える必要があります。

トロリーバスは、車両・設備の老朽化のため、2018年11月30日に運行を終了し、冬季閉鎖期間を経て、翌2019年4月15日から、新しく「電気バス」による運行と変わりました。
そのため、鉄道事業廃止の届け出をしたため、無軌条電車(トロリーバス)の路線ではなく、関電の黒四管理事務所運輸課による直営のバス路線となりました。



関電トンネル電気バスは、長野県と富山県の県境を直接行き来している唯一のバス路線となっています。

関電トンネル電気バス

関電トンネル電気バスは、座席数33、定員80名で、15台導入されています。
電気はバッテリーに充電する方式ですが、扇沢駅の乗車場に停車した際に、車載パンタグラフを上げて、蓄電池に充電する方式になっています。
約10分間で急速充電します。
最高速度は50km/hで、出力はトロリーバス時代の2倍になったそうです。
下記は電気バスの車内の様子です。

関電トンネル電気バス

扇沢駅から黒部ダム駅までの所要時間は片道16分、距離6.1km(トンネル部5.4km)になります。
道路交通法上の一般道路は走行しないので、白ナンバーを取得していますが、運転手は大型二種免許が必要です。
ちなみに、扇沢は中部電力の管轄のため、電力は黒部ダムで発電されたものではなく、中部電力から購入しています。

扇沢出発の乗車予約

扇沢駅から関電トンネル「電気バス」に乗車する場合、事前予約でも、当日でも、出発時間(基本30分毎)は「予約」(時間指定)となります。
インターネット上から、事前予約も可能ですが、その場合、予約時間の15分前には到着して手続きを済ませる必要があります。
土日祝の朝9時~11時頃の出発便は、混雑気味ですので、可能であれば、事前予約した方が良いです。
特に、混雑時期には、発売区間や当日往復乗車券の販売制限を行う場合がありますので、混雑しているときほど、前売券を事前に購入していたり、予約をしていると良いです。
ただし、当日分は、別途確保されているようですので、先の予約だけで満員になると言う事では、なさそうです。
平日であれば、予約が無くても、当日、到着してからで十分かと存じます。
当日の臨時便(増発)は、ダイヤ上、無理なため、混雑時でもありません。

混雑予想カレンダー

キップ購入には、クレジットカードも使えます。
キップ売場は、下記の扇沢駅の1階、左側のほうにあります。(トイレは右側)

扇沢駅

関電トンネル・電気バスの扇沢乗車口(改札)は、2階になります。
出札は出発時間の7分前くらいでして、キップのQRコードをかざして、入場します。

扇沢駅の改札口

関電の電気バスは、同じ時間に最大5台程度、隊列を組んで出発します。
乗車するバスは、係員さんの誘導に従います。
座席は自由席ですので、混雑時には立つ形になります。

関電トンネル「電気バス」

黒部トンネルの中間付近では、反対側から来た電気バスと、すれ違うため、信号で制御されています。
下記は、すれ違いの際の動画です。

下記は、黒部ダムの電気バス乗り場の様子です。
地下構造になっています。

黒部ダム・電気バス乗り場

黒部ダムの駅から、黒部湖(ダムサイト)に出るのには、少し、トンネル内を歩いて行きます。
観光客や登山客だけでなく、関電の関連業者の作業員さんも、通行します。

黒部トンネル

下記は、扇沢駅の到着時に、降りるプラットフォームの様子になります。

扇沢駅

下記では、交通アクセスなどをご紹介します。

扇沢への交通アクセス

扇沢(扇沢駅)への交通アクセス・行き方ですが、扇沢駅の駐車場の営業時間は24時間ですので、早朝、早い時間に到着しても、駐車場で待機可能です。
キップの発売開始は、始発便の40分前からです。

扇沢の駐車場

有料駐車場(350台)は、扇沢駅に近く、第1駐車場・第2駐車場は、12時間1000円です。
当方のオリジナル関東周辺地図では、第1駐車場の入口と、無料駐車場の入口をポイントしておきます。
無料駐車場(230台・未舗装)は、扇沢駅まで、坂道を5分ほど歩きますが、無料で止められます。
ただし、土日祝やGW、秋の行楽シーズンは、駐車場も大変混雑します。
満車時には、現地の係員さんの誘導に従い、臨時駐車場(600台〜800台)に止めてください。
遠い臨時駐車場になった場合には、協力金1台500円になりますが、シャトルバスが出ます。

扇沢駅の2階には、レストラン・おみやげコーナーもありますので、帰りに購入することもできます。
扇沢から室堂まで行って、往復すると、観光所要時間は、5時間以上必要です。



扇沢駅から立山駅まで、運送業者により、約5時間でのマイカー回送サービス(約2万7000円、JAF割引あり)も、事前予約すれば利用できます。(レンタカーの回送も可能)
※立山駅・扇沢駅以外では、受取時に無人対応のため、カギを開けて乗車するのに、スペアーキーが必要。

電車・バスの場合には、長野駅・信濃大町駅から、扇沢までのバス利用となります。
例えば、立山ホテルなど、室堂にて宿泊される場合には、手荷物の回送サービス(アルペンポーターサービス)も2000円程度でありますが、朝8時頃までの受付となります。
公共交通機関を利用して、立山ホテルや、宇奈月温泉などに宿泊する場合、基本的には、事前に、宅急便にて、荷物をホテルに送ったほうが、ラクチンです。
ただし、宅配で荷物を事前に送ることもできますが、立山黒部アルペンルート内は宅配区域外のため、ホテルが指定する方法にて、発送してください。



アルペンルートの営業日は、毎年11月30日までのため、冬期は運休です。
翌年は4月下旬のGW頃より、営業再開となります。

バスコレから下記のNゲージ・サイズも発売されており、扇沢の土産物店でも、販売されていました。


関電トンネル 電気バス

しかし、主にトンネル内を走行する電気バスを購入してもジオラマに、どのように組み込めば良いのか?
頭が悪くて、アイデアが湧いてこないです。(^-^)
何か良いアイデアがあれば、下記のコメント欄などでアドバイス頂けますと幸いです。

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