北見トンネルは、北海道北見市にある石北本線のトンネルです。
山を抜けるためのトンネルではなく、地上にあった単線を「地下化」したと言う、地下鉄と同じようなトンネル構造と言う事になります。
石北本線、オホーツク管内最大の都市になる北見市(人口12万人)とは言え、こんなことを申しては大変失礼ですが、北見の市街地、一部の線路が、なんと「地下化」(立体交差)したと言う事です。
大正時代に敷設された当初は、もちろん地上の単線だったようですが、北見駅~西北見駅間の約2kmを地下線として踏切を無くしました。
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トンネルの名称は「北見トンネル」と言うそうです。
地下化により使われなくなった地下線の跡地は緑地公園化されており、SLなどが展示されている「北見SL広場」もあります。
下記写真の手前の地上線路はかつての池北線の名残りで、すぐ先で線路が途絶えた状態になっていました。
トンネルになったのは、1977年(昭和52年)とのことで、ビックリしますが「日本初の地下化」が、ココ、北見だったとの事です。
尚且つ地上線から地下に敷設された地下化の線路としても、日本で最北端と言えます。
現在、新千歳空港は地下駅ですので、線路もホームも地下化されています。
しかし、北海道最大の札幌駅の前後ですら高架線ですので、普通ならば北見でも高架にするところでしょうが、線路を横切る道路が多いなどの理由から、地下にしたほうが勾配区間を最小限に留められたのかも知れません。
当然、、除雪作業も少しは軽減されるでしょう。
動画も撮影してみましたので、よければご覧下さい。
特急「大雪」が、北見駅から北見トンネルに向けて走行しているシーンです。
トンネル進入時の警笛が大きい音になっていますのでご注意願います。
上記動画の特急「大雪」(旭川~網走間)は、2021年の間ダイヤ改正から、定期4本すべて年間50日程度の運休となる見込みです。
要するに特急「大雪」としては、臨時列車の特急としてだけの運転になる予定となってしまいました。
ただし、共通運用になっている札幌~網走間の特急「オホーツク」は、定期4本の毎日運転を維持する予定となっているとの事です。
下記は、JR北見駅です。
地下になった10年後、国鉄は民営化されて、JR北海道となりました。
JR北見駅は、JR貨物・北見営業所のコンテナ貨物の取扱駅で秋には主に「玉ねぎ」を出荷しています。
今回、北見トンネルは、北見市役所の南側にある、歩道橋より撮影させて頂きました。
北見SL広場、三治公園とセットでどうぞ。
上記も、周るようでしたら、北見駅には、レンタサイクルもあるようですので、石北本線で訪れた場合には、貸自転車のほうが良いかもしれません。
クルマの場合には、カーナビ代わりになる、当方の北海道オリジナル地図もご活用賜りますと幸いです。
・北見SL広場 D51 C58 静態展示【北海道】
・三治公園 大変貴重なD50形蒸気機関車
・道の駅あびら「D51ステーション」
・三笠鉄道村(三笠鉄道記念館) 北海道の鉄道発祥の地
・ふるさと銀河線りくべつ鉄道
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