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JR小海線(こうみせん)は、山梨県北杜市の小淵沢駅から長野県小諸市の小諸駅を31駅で結ぶ、全長78.9kmの全線単線・非電化ローカル線です。
途中の野辺山駅は、標高1345mと、JR線としては一番の高所にある駅として知られます。
また、清里駅~野辺山駅間には、標高1375mのJR鉄道最高地点があります。
八ヶ岳を望む野辺山高原を走るJR屈指の高原列車として「八ヶ岳高原線」とも呼ばれます。
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ワンマン運転の小海線ですが、最急勾配は33‰で、かつてはC56形蒸気機関車がスピードも上がらずゆっくりと走っていました。
そんなSLが走る姿はもう見れませんが、ここでは現役の車両をご紹介したいと存じます。
キハ110系気動車
キハ110系気動車は、JRローカル線での量産型の主力車両となります。
基本的に最高速度は100km/hの性能がありますが、小海線では速度制限85km/hになっています。
車庫は中込駅(小海線営業所)にあり、整備などが行われています。
所属は、キハ110形が12両、キハ111・112形が7両、キハE200形が3両、キハ103形が1両です。
キハE200形気動車
JR東日本が、2007年に世界で初めて営業用の車両として投入した「ハイブリット」のキハE200形が、小海線では走っています。
最高運転速度の設計は100km/hです。
発車してしばらくは、リチウムイオン電池からモーターに電力を送って走り始めて、加速段階になり約25km/h程度からはディーゼルエンジンが起動して電気を発電し、電力の力で走行する気動車と言う事になります。
クルマで言えば、ハイブリット車の「プリウス」に近いシステムです。
減速時(ブレーキ)の際には、発電機が回って、蓄電池に充電されます。
停車している時はエンジンは停止状態(アイドリングストップ)になります。
加速性能などは従来のキハ110系気動車とほぼ同じです。
小海線の場合、小淵沢駅から出発しても、反対側の小諸駅から出ても、中間の野辺山駅の標高が高いので、両方向とも長い下り坂があり、電池の充電が行いやすいと言う特徴があります。
小海線での成績がよければ、他の非電化線区にも導入を検討すると言う話だったのですが、最初に製造された3両のあと、小海線ですら、追加でキハE200形は投入はされていません。
3両のうち、通常は2両編成で、残りの1両は点検と言う1編成ローテーションになっており、他の小海線の車両はキハ110形のままです。
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ただし、東日本大震災により全線で被害を受けた仙石線が復旧して再開されたのに合わせて、仙石東北ラインに「HB-E210系」を8編成16両、「リゾートしらかみ」などの観光列車用として「HB-E300系」が5編成14両導入されました。
要するに3ドア車両としては、ハイブリット気動車が新造されましたが、ローカル線用のキハE200形は、量産されていない状態です。
2017年から運行が開始された、小海線の観光用列車「HIGH RAIL 1375」でも、キハ110形の既存車両の改造による運行になっています。
下記は小海線の短い時間「後展望」動画です。
・JRグループの「最高標高地点」と普通鉄道での「日本最高標高」の駅「野辺山駅」
・小海線「HIGH RAIL」観光列車ハイレール攻略法
・しなの鉄道 115系も順次引退しSR1系導入
・SL蒸気機関車C56-144「小諸」懐古園にあり
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