くま川鉄道 熊本・人吉のローカル線なのに乗車率130%? (全車両写真つき)

くま川鉄道開業30周年記念ヘッドマーク

くま川鉄道(くまがわ-てつどう)は、JR湯前線(ゆのまえ-せん)の人吉温泉駅から湯前駅の間、14駅24.8kmを結ぶ第三セクター鉄道です。
全線単線・全線非電化、最高速度は65km/hのローカル線となり、1989年から三セクになりました。
人吉温泉駅は、実質的にJR人吉駅で共同使用駅となり、1番線、2・3番線がJR肥薩線で、4・5番線のホームが「くま鉄」と言う事になります。
ちなみに「人吉」(ひとよし)の地名の由来としては、古くは日豊(ひとよし)と書いており、盆地で太陽が豊富にあたっていることから来ているようです。



くま川鉄道の車両は「KT-500形」気動車で、設計最高速度は95km/hです。
そのKT-500を全部で5両で運行しています。
トップ写真は、手前からKT-504、中間がKT-503、後方がKT-501になります。

1両編成の場合には「ワンマン」運転となるため、後ろのドアから乗車として整理券を取り、降りる際には前のドアからで、運賃箱に支払うシステムになっています。

くま川鉄道KT-501とKT-503

車体は18m級と少し短く「田園シンフォニー」と言う観光列車仕様で、デザインはお馴染み水戸岡鋭治さんとなります。
すなわち、全車両が観光列車だけなのですが、通勤時間などには普通列車としても使用されています。
なお、座席指定の観光列車として運転されるのは土日の片道1便だけのようです。



くま川鉄道の乗客のうち、80%は高校生の通学利用とのことです。
沿線の人口は減少していますが、沿線の高校が廃校になることで、人吉などの遠方に通う高校生が増えたことから、利用客が増加している状況です。

くま川鉄道

しかし、全車、観光仕様のため、車内の座席はソファであったり、トイレや飲み物販売用のカウンター席もある内装でした。
これが幸いして、朝の通学時間のくま川鉄道は3両編成で運行しても、人吉方面は乗車率130%と、首都圏の混雑電車並みの混雑具合となりました。

くま川鉄道KT-505

そのため、観光仕様の座席などを改造して、4人掛けBOXシートとソファ席を廃止し、ロングシート化し、テーブル付き座席はなくなり、2019年9月頃から運用開始となりました。
これにより、定員が増えています。
ただし、引継ぎ以来、毎年赤字には変わりません。
三セク協議会40社の中で、くま鉄と南阿蘇鉄道の2社だけ県からの出資が無い三セクです。



2020年7月4日、集中豪雨により球磨川(くま-がわ)が上流から下流までの全域にて氾濫し、人吉の街中も大きな被害となりました。
人吉駅の線路も、下記の通り、冠水しました。(くま川鉄道さんのツイッターよりシェア表示)

球磨川第四橋梁の流失など、くま川鉄道の被害も被害を受けました。
また、肥薩線では線路や駅の冠水だけでなく、球磨川第一橋梁(一部流失)、球磨川第二橋梁(全流失)(いずれも近代化産業遺産群)と、大きな被害となりましたので、復旧には数年単位の時間が掛かるものと推測します。
人吉駅の線路や転車台などの車両基地も冠水しました。
普段でしたら、球磨川の清流が独特の青さで、風光明媚な山間を抜けていく肥薩線ですが、SL人吉号だけでなく、いさぶろう・しんぺい号、かわせみ やませみ号などの特急も、当面運転ができないことでしょう。
令和になってから、更に災害・感染病など、とても試練を与えられており、人吉の被害も心が痛みます。
甚だ些少で恐縮ですが、大雨災害への緊急災害支援募金にもご寄付させて頂きました。
被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧と、みなさまのご健康をお祈り申しあげます。

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コメント

  1. 匿名希望

    最初と4枚目の赤い列車はくま川鉄道の車両ではありません。JR九州の肥薩線用キハ220形です。

  2. 匿名希望さま、ご指摘、非常に助かります。
    ありがとうございます。
    修正させて頂きます。(^-^)

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