2022年10月軽便鉄道模型祭出展(軽便支部活動)報告レポート~相模原鉄道模型クラブ

軽便鉄道模型祭出展(相模原鉄道模型クラブ・軽便支部)

第18回・軽便鉄道模型祭(東京・日本橋)さまに、相模原鉄道模型クラブ(SRC・神奈川県・40名)「軽便支部」として初めて出展させて頂きましたので下記の通りご報告申しあげます。
まずは、準備や運営も大変だったであろう、軽便鉄道模型祭(軽便祭)の主催者様・事務局の皆様・関係者様に、開催のお祝いと御礼を申し上げたいと存じます。

以前から軽便祭さまにも出展したいと考えていたのですが、2020年と2021年は、Twitterに投稿するだけの「エア軽便祭」となってしまいましてとても残念に思っておりました。
そんな中、短期間で終わってしまう募集を2022年はずっとこまめに調査しつつ応募させて頂いた次第です。

ただし、下記の通り軽便支部は2名しかおらず、とてもお恥ずかしい内容の極小ジオラマですので、参加することに意義がある精神で今回お世話になりました。

軽便鉄道とは

SRCのメンバー様にも、軽便の規格があやふや覚えの方も多いため、少し解説させて頂きます。
そもそも軽便と言うのは、一般的な鉄道よりも規格が簡便で、安価に建設された鉄道と言う意味になり、線路幅が狭かったり、車両が小さいのが特徴です。
そして、車両の長さが短いことも多く、急カーブの線路でも走行できると言う点も特徴です。


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鉄道模型にも軽便鉄道と言う規格としても色々あるのですが、今回、支部での出展内容の規格では、レールはNゲージの9mmを使用しています。
車両はNゲージサイズではなく1/80車両になりますが、簡単に言うと、一般的に言うHOサイズ(1/80)車輌の台車がNゲージ仕様で、Nゲージ用の線路(9mm)を走行できると言う方法で出展させて頂きました。
すなわちこの規格はよく「ナローゲージ」などと呼ばれますが、JR線が採用している、レール幅 1067mm ゲージよりも狭い「狭軌」を鉄道模型で再現できるものでして、鉄コレだと「ナローゲージ80」と言う名称になっています。
1/80の車両をNゲージの9mm線路に走行させると、実質換算で720mm線路と言う事になるため、日本での事例が多い軽便鉄道の 762mm軌間 にだいぶ近い状況になると言えるのです。
ちなみに、Nゲージの1/150車両にて9mm線路を走行させると実物換算で1350mmとなり、JR在来線の 1067mm軌間 とはだいぶ掛け離れたレール間隔と言え、まじかで見ていてもどうしても違和感が生じます。
新幹線のような標準軌(1435mm)には少し近いですが・・・。
このように、もし、9mmの線路で鉄道模型ジオラマを作る場合には、軽便鉄道(ナローゲージ向け)が一番リアルに近い状態となるため、とにかく、軽便ジオラマをお作りになられている皆様の作品は「精度」も高く、とてもリアルで素晴らしいジオラマが多いのが特徴と言えます。
まさに鉄道模型のクラシック版が軽便鉄道だと言えるでしょう。

日本のレンタルレイアウト店にしても、軽便鉄道の建築限界にあったジオラマはほとんど存在しないと思いますので、あったらひとつの特徴にもなることでしょう。
軽便だと連結車両もそんなに長くなくカーブも厳しくて大丈夫なので小さなスペースで可能は可能なのですが、まぁ需要の問題はありますのでメインにできないのは確かですし、走行できる車両も限られます。

ただし、相模原鉄道模型クラブ(SRC)は、あくまでもNゲージ規格のクラブですので、今回のような軽便ての活動は「支部活動」とさせて頂いております。

軽便鉄道模型祭(2022年)出展

今回、この軽便支部活動として、2022年の軽便鉄道模型祭(日本橋)にメンバー様にもご協力賜り2名で出展させて頂くことができました。
ここでは一般公開内容のため、お名前掲載までは省力させて頂きますが、あやうく、さびしく1人で出展となるところでしたので助かりました。
軽便ジオラマも募集致しておりましたが、ご賛同は得られず高田のひとつです。
あと、うれしいことにメンバー様おひとりに応援来場も賜りました。
お忙しい中お越し頂いたとの事ですので、出展参加と来場応援のお二人には感謝を申し上げます。

軽便鉄道模型祭出展(相模原鉄道模型クラブ・軽便支部)

会員様が40名いるクラブでございますので、もっとたくさんの皆様よりご協力頂けるだろうと、合計6名分の入館証(無記名)も申請していました。
出展締切が短い期間の為、見込みで申請するしかなかったのですが、私の不徳と致すところで、大きく参加人数が減少する結果となりました。
事務局にもご迷惑をお掛けしたなか、ご理解・ご協力賜り日本橋までお越し頂きました出展メンバー様には本当に感謝を申し上げる次第です。
お忙しい中、快くお越し頂きました仲間をまさに心の友と言うのでしょう。
とてもありがたかったです。

モデラー出展で会場に入れるのは朝9時頃からと言う事で、ちょっと前くらいに到着するようクルマで向かいました。
夏の東京ビッグサイトにて4日間詰めた際にも毎日クルマで行きましたが、日本橋も台場も相模原からだと距離的には同じくらいです。
また、日曜日で比較的道路がすいているので助かります。
軽便鉄道模型祭が開催された東京・日本橋のあたりは、日曜日だと道路が駐車禁止ではないところも多いので、主催者様は恐らくそれらも見越して会場を選ばれているものと推測致します。
日曜日の9時~19時は、道路が駐車禁止ではないので、だいぶ昔の話ですが、若い頃、日本橋・人形町に住んでいた時にはも、マンションの前の道路によくクルマを止めてました。
その頃は、今半さんで総菜を購入したり、玉ひでさんの長い行列に並んで親子丼を頂いたり、柳屋さんに並んでタイヤキを良く買ったりしていましたが、その人形町から、今回の会場がある富沢町までは歩いて9分くらいのところです。
当時は近くにスーパーが無かったので食料品は三越(日本橋店)の地下に行ったり、木場のイトーヨーカドーまでクルマで行ったりしていたのを思い出します。(今では成城石井もあるし、豊洲にららぽーともあるので便利。)
ランチはどこも混雑するので、近隣ホテルのレストランなども行ったのですが、時間を外せばサイゼリアの本店的な存在であるサイゼリア日本橋浜町店さんが唯一の救いでした。
ただ、ビジネスマンが日曜日はいないので、昔から飲食店の多くも日曜日お休みなんですよね。
モスバーガーなど、そのようなチェーン店はあいているのですが・・・。
そのため、今回、さくっと昼食を食べるところは無いだろうと、朝ごはんをしっかり食べまして会場入りさせて頂きました。

下記はトミーテックさんのブース。

軽便鉄道模型祭出展

SRC「軽便支部」のブースは、テーブル1台をお借りしています。
テーブル・クロスなどを用意するかと検討した際に、最初はJAMで使用した腰布を持って行くことも考えました。
しかし、1.8mのテーブルに対して布が15mではどう考えてもあまりすぎでして、カットするにも2023年JAMで再利用する際に不便にもなるため、新しく「横断幕」をポケットマネーにて発注致しました。
横断幕は、JAMでも使用したものがあるのですが、バッチリと特急ロマンスカーが入っています。

相模原鉄道模型クラブ 2022年国際鉄道模型コンベンション・モデラー出展

そのため、軽便祭でロマンスカーが入っているのは、さすがにご理解頂けないだろうと考え、とくに写真など入れないシックな横断幕を、軽便祭用に用意させて頂いた次第です。
これで、テーブルクロスや、腰布などがなくても、ある程度の体裁を保てさせて頂きました。

軽便鉄道模型祭出展(相模原鉄道模型クラブ・軽便支部)

欲を言えばモーター性能がイマイチなので、もっと低速走行させたいのですが、低速では走らないんですよね。
高性能なモーターに交換すれば良いのはわかっていますが、なかなか手を出せずにおります。

どちらかと言うと、軽便初心者向けのようなお粗末なジオラマではございますが、そんな文句も言わずに、たくさんの皆様にご覧頂きました。

軽便鉄道模型祭出展(相模原鉄道模型クラブ・軽便支部)

印象としては8割くらいお客様は、ご自宅でジオラマ作られているとお見受けいたしますので、かなり熱心にご覧になられます。
中には虫眼鏡を持参していてじっくりご覧になられる方もおられまして、おいおい、そこまで精巧には作っていないのでマズイぞと思いつつも、JAM(東京ビッグサイト)の客層とはまた違ったので色々と会話もできました。
その他、出展者さまとしてもレゴブロックを使ったレゴトレインさんも、別枠「ナロー組」として出展なさっており、8月の東京ビッグサイトでもお互いに出展していたと言う事で少し交流させて頂きました。

軽便鉄道模型祭

多くの時間ひとりでブースを死守したため、あまり積極的に回れなかったのですが、その他、甘味処南風美さん、OO niners (ダブルオーナイナーズ)さんなど皆様素晴らしい展示をされており会話もさせて頂きました。

軽便鉄道模型祭

物販関係では横浜の南洋物産様、ペーパーキットの梅桜堂様、IMON社長様などにも、お忙しい中ブースにお立ち寄り頂きまして名刺交換させて頂きました。

JAMのよう会場が大きくないので、交流しやすいと申しましょうか?、ほとんどのお客様も必ず1度はブースをご覧頂けるので、内容が濃いと言うか、とても楽しかったです。
もちろん、東京ビッグサイトでの出展は展示規模も大きくできるので、それはそれでとても素晴らしいのですが、今回のような規模でも良いところがたくさんあると認識できました。

2022年の東京は、日曜日一般道の渋滞もすごくすくないので助かります。

ただ、やはり東京は空気がおいしくないです。
特に箱崎のあたりは・・・。
夏は隅田川も匂いますしね。


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相模原鉄道模型クラブのメンバーによる生田のレンタルレイアウト店(Nゲージ)のジオラマ作りお手伝いをこの10月から開始致しまして、2023年春のオープン後は店舗でも応援させて頂く予定です。
その関係で、2023年の池袋鉄道模型祭さんは他に賛同者様もおられなかったので断念。
夏のJAMさんは他のメンバー様が幹事で出展対応して頂けます。
そして来年秋の軽便際に、再度私が出展できるかは不透明なのですが、SRCとしては他メンバー様のご理解を賜りまして、また軽便祭さんにも出展できると良いなと感じております。
次回(2023年)は10月1日(日)に開催予定とのことです。
一般でのご来場もぜひお願い申し上げます。

例によって動画編集は時間が掛かるのですが、今回は、そもそもジオラマが小型の単線して撮影する尺が長くならず、結果的に動画が短めとなりましたので、編集時間も短くて済みました。
そのため、感謝もこめまして、第18回軽便鉄道模型祭で同じフロアでお世話になりました出展者様全部のジオラマもご紹介させて頂く形をとらせて頂いております。
写真だけでして、また、テーブルにセットされているすべてのジオラマを網羅した訳ではありませんが、簡単に加えさせて頂きました。

下記は2022年8月にJAM出展させて頂いた際の動画でございますので、よければあわせてご覧頂けますと幸いです。

相模原鉄道模型クラブでは、ジオラマ教室支部、軽便支部のようにジャンル別に支部をお作り頂いて自由に活動も可能です。
例えば、HOもやりだければHO支部を作ったり、DCCが好きなメンバー様であればDCC支部を作って独自に活動したりできます。
ただし、高田の運転会など、他のメンバーが開催する中で実施希望の場合(誰かの企画に便乗したい場合)には、必ず事前にご相談願います。
開催告知後はすでに予定が決まっているため組み込むのは難しい場合があります。(参加申込時のお申し出は既定の募集内容の内容のみリクエスト可能)
そのため、運転会の開催日決定前の事前にご相談頂ければ、例えば一角をDCCコーナーやHOコーナーにするなどの調整が可能です。
一番良いのは今回のように支部で独自に活動なさると好きなようにできますので、色々と支部活動も盛んになると良いなと存じております。

うんちく話

ご興味ない方も多いと存じますが、開催地のうんちく話として今回は日本橋富沢町を取り上げさせて頂きます。
日本橋富沢町と言うように「日本橋」とありますは、これは郵便が間違ったりするのを防止するため日本全国の町名と区別するための工夫でして、実際には富沢町と言う事ですので、日本橋は除外して富沢町に関して「うんちく」参りたいと存じます。

富沢町(とみざわちょう)と言う町名は、江戸時代の初期にこの街に住んでいた鳶沢甚内が由来となります。
鳶沢甚内(とびさわじんない)は、もとは小田原城の北条氏家臣でした。
恐らくは風魔小太郎などといった忍者だったと推測されます。
豊臣秀吉の攻撃にて小田原城が落城して北条氏が滅亡すると、鳶沢甚内は浪人して「盗賊」の頭になったと言います。
しかし、徳川家康が治安向上のため町奉行に取り締まりを行なわせたので、次第に盗賊も減りました。
そのため、鳶沢甚内は足を洗って江戸で古着商をはじめました。
今で言えば古物商ですね。
吉原遊郭(元吉原)の大門前が富沢町と言う事になります。
盗品を売りに来た盗賊もいたようで、ひそかに幕府役人に連絡をするなどし、自分が逮捕されないようにしていたともされます。


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仲間たちの多くも古着商になったようで、鳶沢甚内を中心にして古着屋が集まったことから、次第に「鳶沢町」が、とみざわちょうと呼ばれ、漢字があてはめられて「富沢町」になったと言う事ですね。
そんなこともあってか、東日本橋・横山町(馬喰横山駅周辺)では衣料・雑貨関連の問屋が軒を連ねました。

以上、ありがとうございました。

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