鉄道模型Nゲージの線路において、脱線防止になるガードレールを自作・設置してみました。
脱線防止ガードとは、御承知の通り、線路の内側にガードレール等のことで、主に急なカーブ(曲線部)であったり、踏切やポイントにも使われます。
今回は、下記のようにカーブレールの部分に、片側だけ、脱線防止ガードを、市販されているNゲージ・カーブレールに、付けてみるチャレンジです。
まずは「試作」という感じ、気軽に挑んでみました。
本物の鉄道の場合、実際のレールを活用して設置されることもありますが、素材に関しては、様々です。
よく、モデラーの皆様が、ガードをつけておられる場合には、フレキシブレールを、抜いて、ガードとして使用されている方も多いと存じます。
しかし、Nゲージの場合、レールひっくり返して、つけますと、上面が広すぎると申しましょうか?、レールの上面の太さと、釣り合わないと感じています。
そのため「試作1号」では、より、スケール感を出したくて、今回は、L字型のプラ棒を使ってみる事にしました。
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タミヤから、L字のプラ材が発売されていますが、最小が幅3mmです。
3mmですと、Nゲージ線路の高さと同じなのですが、枕木の上に、ガードレールを接着するとなると、線路の高さより、高くなってしまいます。
そのため、タミヤのを購入して、1mm、幅が減少するように、カッターで、カットしようとも考えたのですが、手作業で、その精度を出せるとは限りません。
よって、タミヤ製品は断念し、下記のL字を取り寄せました。
日本語名は、プラ素材 L字型棒 1辺1.5mm、板厚0.45mm と記載されている輸入品です。
輸入品ですが、日本の代理店が販売していますので、大きな模型屋さんなどに行くと、手に入ります。
手に入らない場合には、下記のAmazonにて、お買い求めいただくと、良いかと存じます。
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なお、費用的には、フレキシブレールのレール部分を抜いて、使ったほうが、安いような気が致します。
しかし、金属を切る作業も必要になるほか、L字ではなく、T字型での設置となってしまいます。
このT字は、好みではないため、あえて、L字にこだわりました。
実際には、Lを、逆さまにして、設置する感じです。
最初、使いたいカーブと、逆向きに、湾曲してしまっていると思い、下記のように矯正する処置を取ったのですが、そのあと、すぐ、この向きに曲がっていて良いのだと気が付き、塗装することにしました。
もちろん、塗装はあとでも良いのですが、なにせ、約2mmと、かなり細い素材のため、先に塗装することにした次第です。
しかし、レールの錆び色は、いつも、どの色にしようかと、悩んでしまいます。
今回は、Mr.カラー C42 マホガニー にしてみました。
今まで、あまり、さび色は、真剣ではなかったため、今度、機会があれば、ガイアノーツ 1012 [赤サビ 半光沢 15mL] を手に入れてみたいと存じます。
という事で、先に塗装して、乾燥するのを待ちます。
薄い塗装でもあるため、そんなに長くなくても、乾燥しました。
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問題は接着です。
このカーブレールの部分と言う事もあり、この接着が一番細かい作業で、難題であるのは、作業前から、わかっていました。
レールとの隙間が小さければ、車両の車輪への抵抗が大きくなり、カーブで挙動不審な動きになる可能性もあります。
そのため、まだ使わない角材を間に挟むような感じで、固着を待ってみようとも思案致しました。
しかし、実際には、レール部品の道床に、レールを固定している「突起」のようなものが、枕木にありまして、その突起の外側に、L字の底を合わせる感じで、接着させています。
接着剤は、瞬間接着剤だと、うまく行かないのは、経験上、わかっていますので、速乾性のゴム系接着剤を使いました。
ゴム系接着材にて、処方したあと、そのまま、手で押さえつつ、湾曲を整えつつ、という感じで、直接、ずっと、指で押さえること15分くらいと時間をかけて、お世話をしながら接着材が固まってくるのを待ちました。
1度、手に持つと、固まってくるまで、指を放せないため、テレビでもつけてから、接着開始すればよかったと後悔したのは、言うまでもありません。
あと、下記の写真のように、レール表面じたいに塗料や接着剤が、付着した場合には、あとでも良いので、取り除いておいてください。
レールとの間隔(隙間)は難しい判断ですが、SL(蒸気機関車)などは、動輪が大きいこともあるので狭くはせず、逆に幅が広めな感じとしました。
しかし、鉄道模型でのガードは、お飾りでもあるため、走行性を重視し、これで良いかなと存じております。
直線であれば、もっと、狭くて良いと存じますが、枕木に突起があるので、これ以上、レールに接近させるためには、L字の向きを逆につけるしかありません。
逆につけると、本物の設置方法とも、逆になってしまいますので、これで妥協といった感じです。
レールの高さより、L字の高さは、ほんの少し抑えられたため、車両に接触する恐れは少ないことから、素材的には合格だったと存じます。
下記は、試しにポスカの茶色にて、ガードの上部分の塗装を替えてみたパターンです。
線路の塗装などで、どんな色を使うかは、ほんとお好みだと存じます。
なお、当方は、今回、単純に、カーブ情景の追加として、自作してみました。
一見すると、お飾りではあります。
しかし、カーブなどの部分で、お持ちの鉄道模型車両が、脱線しやすい場合には、このようにガードをつけることで、本物の電車同様に脱線を防ぐ役割を、期待することが本当にできます。
もし、どうしても、脱線しやすいなんて箇所がありましたら、試してみると良いです。
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念のため記載しておきますが、厳密には、カーブに入る手前の直線部から脱線ガードが始まって、カーブを抜けたあとの直線部まで通常はガードが続いていると存じます。
今回は、カーブレール部分だけに、設置していますが、それが、本当に正しい訳ではありませんので、ご確認申し上げます。
あと、もし、線路の道床に、バラストを撒く計画の場合には、先に、道床の塗装だけでも、行ってからガードをつける手順が良さそうです。
実質、ガードと線路の隙間に、バラストを入れるのは、走行性からも難しいと感じました。
あとから、その隙間に塗装するのも非常に困難ですので、先に塗装だけでも行っておくと、良さそうです。
当方では、小規模なジオラマ以外には、バラストは、撒きませんので、これで標準となります。
今回、はじめて、脱線防止ガードを、作ってみましたが、予想していたよりは、スムーズにできました。
やはり、模型は、まず第一に道具や素材ですね。
どんな素材が適しているか?を考える時間に、80%を使いましたので、その効果があったものと存じます。
ただし、そもそも、このように、脱線防止ガードが最初からついている種類のカーブレールを、トミックスさんや、カトーさんには発売してもらいたいところです。
そうすれば、こんなに手間ひまかけなくても、手に入りますので期待している次第です。
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