秋田県湯沢市と雄勝郡羽後町を結んでいた羽後交通雄勝線、昔の名称は雄勝鉄道(おがちてつどう)と言う湯沢地方のローカル線がありました。
奥羽本線の湯沢駅を起点に、全長11.7km、8駅の電化単線でした。
1928年(昭和3年)の開通しましたが、当初から経営は厳しく、電気代の未払いで、肝心の電気が止められることもあったと言います。
最後の2年間は、電車を辞めて、ディーゼル機関車で客車をひっぱっていたと言うユニークな鉄道ですが、1973年(昭和48年)4月1日に全線廃線となりました。
スポンサーリンク
その雄勝鉄道で使用されていた電車「デハ3号」が、旧雄勝線電車庫に静態保管されています。
羽後交通雄勝線の終点になっていた「梺駅」(ふもと駅)の跡地にあります。
日本の3大盆踊りとされる、国指定重要無形民俗文化財「西馬音内盆踊り」の郷でもあります。
完全に建物の中で保管されており、状態は良いみたいです。
この雄勝鉄道「デハ3号車両保存庫」の内部を見学する場合は二、前日までに町役場(羽後町企画商工課)に「予約」する必要があります。
そうすると、町の職員さんがやってきてくれて、当日の約束時間にカギを開けて頂けます。
もちろん、地方公務員さんですので、開館して頂けるのは、平日の朝9時~17時までに限られています。
予約先は下記の説明をご参照願います。
今回、何時にたどり着けるか、事前にわからなかったので、予約はせずに、閉まっているのを覚悟で訪問してみました。
もちろん、閉ざされていましたが、跡地だけに、かつての信号機「腕木式信号機」が残っておりました。
これだけでも、旅情があります。
内部の様子などを撮影された方が動画をUPなさっておられましたので、共有表示させて頂きます。
ちなみに、愛知県の犬山城近くにある明治村で現役の蒸気機関車12号又はSL9号がけん引している客車が3両あります。
明治に製造された客車で「ハフ11」「ハフ13」「ハフ14」と言いますが、この3両はすべて、ココ、雄勝鉄道から譲渡されたとのことです。
なお、デハ3号車両保存庫の手前に5台ほどの駐車スペースはあります。
・由利高原鉄道「ゆりてつ」YR-2000形気動車(YR-2001)
・三陸鉄道リアス線 非電化3セクでは日本一の163km
コメント