鉄道模型のNゲージにおけるレイアウトやジオラマ作成の際に、必要な寸法・長さなどのデータを忘備録として残しておくものです。
正確性を保証するものではありませんので、情報のご使用は自己責任にてお願い申し上げます。
新幹線のホーム長さ
本物の新幹線は1両25m、16両で長さ400mになります。
Nゲージの場合、新幹線は1/160スケールです。
となると、新幹線Nゲージ16両だと2.5m=250cm=2500mm(2.5m)
トミックスの島式ホームは1つ280mm。
ホームの長さとしては最低で約9個ということになりますね。
ただし、この長さは連結部分が考慮されていません。
車両と車両の「すきま」の間隔を、長さとして含めていません。
例えば秋田新幹線と東北新幹線を連結させる場合など、しっかりとした長さのホームとして考慮する場合には、280mmレール10本分と考えると良いでしょう。
ということは、必要なホームの数は下記のとおりになります。
TOMIX島式ホームセット1個
TOMIX延長ホーム8個
ホームは大型車用でないと、Nゲージの新幹線は少し大きいので、ホームに接触する恐れがあります。
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勾配の長さ
100cm(1000mm)で3cm(300mm)上がるのが3%となります。
トミックス想定
直線140mmで5mm上昇
すなわち、勾配3.57%です。
高さ55mmにするためには、140mmX11個、S280レールが5本+S140レール1本の長さ 1540mm(154cm)
勾配3%で55mmの高さまで登らせるとなると計算式は下記のとおりになります。
550mm÷3%=183.3cm
勾配4%
550mm÷4%=137.5cm
このような事を考えますと、TOMIXの勾配3.57%は妥当なような気が致します。
横断歩道の幅
横断歩道の線ですが、実際の幅は例えば横幅3mだとしても、線の太さ45cm、間隔45cmになっています。
Nゲージの1/150規格に換算しますと、太さ3mm、間隔3mmと言うことになります。
横断歩道の線は、余っているシールの余白や、住所ラベル用の白いシールなどを、カッターできちんとカットしても使えます。
私の場合は、極力、お手軽ということで、アイシーフリーテープを使用しています。
ちなみに、道路の路側帯の白い線は、1mmの白いテープ、止まれなどの停止線は上記の3mmを使用すればOKです。
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プラットホームの寸法データ
まず車両の長さは22mとして、Nゲージの1/150に換算すると、約14.6cm。
まぁ、通常はトミックス・レールで言う、S140が1両分の長さに該当します。
その上で、車両が停車できるプラットホームの規格は下記の通りになります。
TOMIXの島式ホーム
高さ13mm (旧型12mm)
上幅33mm
底辺幅 37mm
KATO島式ホーム
高さ14.5mm
上幅42mm
底辺幅40mm
両面テープで貼る場合などには、テープの厚みも考慮してストラクチャー制作する必要があります。
簡単な話、線路もホームも、両方とも両面テープで固定させると高さに狂いが生じないと言う事です。
KATOレールとTOMIXレールの違い
カトーのユニトラック
レール床幅25mm
道床の厚さ(高さ)約5mm
レール上の高さ 約7.2mm
複線の路幅33mm
直線レールの基本的な長さは124mm(12.4cm)
※18m級車両約1両分に近い値
トミックス・ファイントラック
レール床幅18.5mm
道床の厚さ(高さ)約4mm
レール上の高さ 約6.2mm
複線の線路幅37mm
直線レールの基本的な長はは140mm(14cm)。
トミックス製の駅のホーム長さが20m車両約1両分でこの数値に近い値。
ちなみにですが、国鉄・JR在来線の線路幅は(レールとレールの幅)である軌間(ゲージ・Gauge)の本物は1067mmです
これを縮尺1/150のNゲージのサイズに換算しますと、7.11mmとなります。
ここでお気づきの方もおられるかと存じますが、Nゲージの軌間は9mmですので、日本の電車・車両の実際の軌間よりも、鉄道模型のNゲージはレール幅が「広く」なっています。
新幹線や京王電鉄・京浜急行・阪神電車などは1435mmの標準軌(スタンダードゲージ)が採用されていますが、これを日本のNゲージ規格に換算すると9.56mmでして、今度は、Nゲージの線路幅が狭いと言うことが言えます。
そのため、この世界標準である1435mm標準軌を1/160にしますと、8.968mmと、ほぼ9mmのため、Nゲージの世界標準は1/160なんです。
アメリカやヨーロッパでは1/160ですが、在来線車両の日本のNゲージ模型は、1/150で生産されておりまして、若干、車両サイズが大きめなのです。
HOゲージを1/80の縮尺にして16番ゲージと名付けていた雑誌「鉄道模型趣味」(TMS)を創刊の山崎喜陽(やまざき-きよう)さんが、Nゲージは1/160ではなく、日本では1/150にしようと提唱し現在に至っています。
その頃、鉄道模型を購入するお客様は、外国人が多いです。
しかし、日本の鉄道車両(本物の車両)は、小さめなので、1/160で作ると、なんだかひとまわり小さな電車で、外国車両とのバランスが悪いのです。
そのため、少しだけ大きく車両は1/150にしてみてはと、生産するメーカーの売上を考慮したものと推測致します。
もちろん、その当時にKATOなどが売れていなかったら、生産中止で、今日の日本のNゲージは、普及しなかったかも知れないのです。
しかし、新幹線の模型化では1/160を採用したことから、レール的にはちょうどジャストサイズと言えてきますが、もともと新幹線は車両幅も広いので、Nゲージ在来線用の駅ではホームにぶつかってしまこうとがあります。
トミックスの場合、島式ホームは都市型で無いと、新幹線はホームに接触することがありますので、レールやホームを固定する場合には、検証しながらジオラマ制作しましょう。
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Nゲージ新幹線が曲がれる最小半径カーブは?
新幹線の場合、在来線と違い、車両が「長い」ため、鉄道模型も当然、長い訳でして、そうなると、カーブの半径が小さい場合、脱線します。
具体的には、TOMIXの新幹線は、カーブ最小半径はC280カーブレールが限界です。
KATOの新幹線は、315mmのカーブレールでないと、曲がれません。
もちろん、情景的に、カーブがきついと、新幹線は特に違和感が出てしまいます。
レイアウトのスペースの範囲で、可能な限り、カーブは緩くしたいところです。
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