阪神電鉄(阪神電車)のジェットカーは日本一の加速性能

阪神電車

阪神電鉄(はんしん-でんてつ)の正式名称は阪神電気鉄道ですが、大阪・神戸では「阪神電車」と呼ばれることが多いです。
都市と都市を結ぶ電鉄としては、日本で最古となる1905年に開業しました。

トップ写真は、阪神5500系電車です。
5500系は、各駅停車専用として開発された通勤型車両となります。
設計最高速度は110km/hですが、運用上の最高速度は91km/hです。
91キロと中途半端なのは、運転曲線ATSの検知誤差に考慮されています。
阪神では急行用は最高110km、普通用は最高95kmなのですが、共に最高速度から4km引いており、本線急行用・なんば線運用の車両が最高106km/h、本線の普通用は最高91km/hまで出せるようになっています。


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普通の私鉄でしたら、普通列車と快速(急行)と車両を分けて開発・製造することはありません。
しかし、阪神電車は、駅と駅との間隔(距離)が比較的短いのです。
そのため、停車することが多い、各駅停車の普通列車が、毎回、ノロノロと発進していては、すぐに後方から急行が接近して、詰まってしまいます。
よって、普通電車は、加速性能を重視して設計されており、起動加速度は4.5km/h/sと、日本で一番早くスタートダッシュできる電車になっています。
普通の日本の電車は、4.0km/h/sでして、阪神電車の普通電車は一般的に「ジェットカー」と呼ばれます。
昔は、日本テレビの番組「ザ!鉄腕!DASH!!」にて、TOKIOのメンバーが阪神電車と、かけっこして、どちらが早いか競争する場面もありました。

ただ、私も、阪神電車は甲子園に行く用事で、よく乗車することがありますが、普通電車の加速性能の差は、正直、よくわかりません。
普通の鉄道会社は、駅と駅の間は、阪神のように短くはないので、加速性能を求めなくても、そんなにダイヤに影響することはありませんので、導入されないと言うこともあります。
下記はその5500系をリニューアルした「5500系リノベーション車両」です。

阪神5500系電車リノベーション車両

甲子園と阪神電鉄の話題としては、2006年に村上ファンドが阪神電鉄の株式を46.82%取得し、阪神電鉄の経営権を掌握しようとします。
いわば、法律違反ではない、お金にモノを言わせた、経営乗っ取りですね。
そのため、阪神は阪急電鉄に相談して、TOB(株式公開買い付け)を行ってもらいました。
そして、TOBが成立したことから、結果的に、電鉄としては競合路線で、ライバルだった阪急ホールディングス(阪急電鉄)の100%子会社が阪神電鉄と言う事になっています。
そのため、プロ野球の人気球団「阪神タイガース」も、阪急の下にあると言う感じです。
この阪神タイガースの名称も、親会社である阪急の一声で、いつ「阪急タイガース」になってしまっても、おかしくありません。
TOBの際に、10年間は球団の名称を変更しないと言う約束を取り付けてはいますが、その10年も2016年でとうに過ぎている状況です。
ともあれ、阪神タイガースの観客動員が悪くなく、黒字経営である限りは、当面、心配ないかも知れませんが・・。

下記は阪神なんば線を走る近鉄9020系電車でして、このように他社の車両も乗り入れしています。

近鉄9020系電車

関西では、下記のテレビCMが流れています。

今回、甲子園のホテルにレンタカーを止めて、阪神電車に乗車させて頂きました。
以上、ご覧頂きまして、ありがとうございました。

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