富士山ビュー特急「富士急行線」富士登山電車 乗車攻略法・予約方法

富士山ビュー特急

いつもは、富士山を眺めながら、クルマで中央自動車道を走ってしまうのですが、初めて、富士急行に乗車致しました。
富士急行線の特急ですと、大月駅から河口湖駅まで約26km、世界遺産・富士山の雄大な姿をゆっくりと長めながら約45分間の特別な旅になります。

富士山ビュー特急

富士山ビュー特急の車両は、2012年春まで「特急あさぎり」として小田急線とJR東海の御殿場線を走っていたJR371系電車になり、富士急行から依頼を受けてJR東日本テクノロジーが改装した電車になります。
小田急を走っていたころは7両編成でして、3両編成にと短くなっていますが、改造費は4億7000万円かかっています。
でも、2019年までの富士急行は、外国人旅行者の増加もあり、運賃収入も毎年増収になっていましたので儲かってそうでしたが・・。

富士山ビュー特急

1号車になる特別車両にドアから乗車する際には、ドア前に赤いマットが敷かれて、アテンダントさんのエスコートにより座席に座ります。

富士山ビュー特急

ちなみに、富士山駅と河口湖駅間は、特急料金不要で2号車・3号車の自由席に乗れます。

富士山ビュー特急

車両に乗り込むと、すぐに、水戸岡さんの鉄道デザインだと分かります。

富士山ビュー特急

水戸岡鋭治さんは、JR九州の特急ゆふいんの森(キハ72系)、 観光寝台列車「ななつ星in九州」、A列車で行こう、指宿のたまて箱、あそぼーい!などの改装デザインも手掛けておられます。
その他、N700系7000番台・8000番台の新幹線もデザインなさっています。
富士急行では、他にも富士登山電車(1000形)や、普通電車の6000系電車もデザインしました。
他のローカル線ですと、例えば、北近畿タンゴ鉄道KTR8000形気動車「丹後の海」や、伊豆急行2100系電車「THE ROYAL EXPRESS」も水戸岡さんです。

富士山ビュー特急

特別車両は座席に座りますと、まもなく「飲み物を何にするか?」聞かれます。
そうなんです。
指定席の特別車両は、ウエルカム・ドリンクが料金に含まれています。

富士山ビュー特急「特別車両」ウエルカムドリンク

ドリンクメニューとしては、冷たいものは下記の通りになります。
アイスコーヒー、アイスティー、オレンジジュース、アップルジュース、ウーロン茶、富士ミネラルウォーター。
温かい飲み物は、コーヒー・紅茶・ほうじ茶になり、季節限定の追加飲み物もありました。

富士山ビュー特急「特別車両」ウエルカムドリンク

なお、別料金になりますが、ビール350mlは260円と格安です。
富士山ビュー特急ビールは330mlで500円。
甲州ワインは赤と白があり、180mlで500円。
おつまみセットは350円になります。
この他、車内販売でクッキーなども購入できます。
価格は消費税8%時代の金額です。
あと、無料ドリンクは、何杯でもおかわりができます。
コップが空になると「おかわりはいかがですか?」と、座席まで聞きに来て頂け5杯くらい飲んでしまいました。

あと、予約する際には、ほぼ満席だったのですが、4人掛け席が2つも、あいてまして、アテンダントさんが「席、よければ移りますか?」とも声を掛けて頂きました。
途中にて、富士山がよく見える場所があります。
そのビューポイントから富士山を見るのであれば、特別車両の4人掛け座席になっている個所のほうが見やすいです。


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富士山ビュー特急には、指定席となる特別車両(定員26名)を使った「スイーツプラン」と言う設定があります。
「ハイランドリゾートホテル&スパ」のシェフパティシエ橋本道郎氏が手掛けた、山梨の味覚を取り入れたデザートになっているそうです。
運賃と特急料金などすべて込で、大人4000円、小人3000円となっており、ウェルカムドリンクも含まれています。
なお、スイーツコースの場合、座席の場所を指定することはできず、お任せとなり、また3日以上前までに予約が必要です。

ただ、これが土日祝しか設定が無く、平日は、やっていなくて、特急料金400円と特別車両券900円の通常の特別車両(1号車)になっているのです。
そもそも、土日は混雑しやすいので、大月まで出かける気が半減してしまいます。
なお、土休日のうちの2往復の特別車両が、全席スイーツプランですか、対象外の富士山ビュー特急は、通常の特別車両の設定になります。

と言う事で、今回は、平日に乗車してきた訳ですが、上記で記載させて頂きましたとおり、指定席となっている特別車両(1号車)の場合でも「ウェルカムドリンク」が無料でつきます。
そのため、駅の自動販売機でジュースを買わなくて済みます。(持ち込みは可能ですが・・。)

富士山ビュー特急「特別車両」キップ

特急の車内Wi-Fiも無料で利用できました。

でも、これだけの豪華車両での富士山への旅と、サービスからしたらプラス900円は安いですね。
予約の段階では平日でもほぼ満席でしたので、消費税が10%になると1000円になりそうですが・・。

2号車・3号車の自由席は、アテンダントさんがカートで巡回する有料販売となります。

フジサン特急

特急には他の車両もあり「フジサン特急」と言うのがあります。

フジサン特急

フジサン特急は小田急電鉄の20000形RSE(特急あさぎり)を改造したものです。
1号車は、乗車券と特急券以外に指定席券も必要な指定席車両であり、出入り自由の展望室が設けられています。
2号車・3号車は、乗車券以外に特急券があれば乗車できる自由席になっており満席の場合には立ち乗りとなります。

フジサン特急

この日、フジサン特急は点検で運行が代替列車(普通列車)になっていました。
ただし、時刻表どおり、違う車両(普通列車の車両)が特急になりまして、運転自体はあると言う状況です。
もちろん、特急料金は必要ですが、全車両自由席で、指定券の発売は無いようです。

特急の指定席チケット予約ですが、富士山ビュー特急の特別車両(指定席券)、フジサン特急の指定席券、富士登山電車の着席券は、1ヶ月前より、富士急行のホームページからインターネット予約可能です。
発車前でしたらキャンセル料は不要で、当日、乗車前に大月駅などの富士急行窓口にて予約番号を伝えて、チケットを購入する方式となります。

大月駅での購入方法は下記の記事もご参考賜りますと幸いです。

大月駅で富士急行(富士急)に乗り換えする方法

快速「富士登山電車」

観光列車となる富士急行の富士登山電車(快速)は、全区間において、乗車系のほかに「着席券」(200円)が別途必要な予約定員制の2両編成です。

快速「富士登山電車」

着席券と言うのは、着席は約束しているチケットですが、座席の場所は自由席ですよと言う事になり、立ち乗りになることは防げると言う意味です。

すなわち、座席定員分のチケットを購入すると言う感じですので、列車は指定になります。
特急ではありませんので、特急券は不要ですが、所要時間は特急とそんなに差がない速達便です。

快速「富士登山電車」

富士急行は大月駅から河口湖駅までの高低差は500mほどあることから「登山電車」と称していることになります。

快速「富士登山電車」と富士山ビュー特急

車両はかつて京王電鉄で走っていた京王5000系を中古にて譲受し、寒冷地仕様などに改装した富士急行1200形電車として運転されています。

富士登山電車

外装デザインは、お馴染みの水戸岡鋭治さんです。

富士登山電車

木や布の自然素材をふんだんに使用しており、ソファや展望席など、趣向を凝らした車内になっています。

富士登山電車の車内

2号車には、富士山周辺の観光スポットなども案内してくれるクルーカウンターがあります。

富士登山電車の車内

女性アテンダントさんはひとり乗車しており、車内販売も1回来てくれます。

富士登山電車の車内販売

もう廃車になってもおかしくない古い車両でして、1日2往復しか運転していません。

富士登山電車の車内デザイン

また、木曜日は点検のため運休になり、一般車両による快速(自由席)として代替運転されます。
その他、故障などがあると予告なく、一般車両になることがあると思います。

富士登山電車の車内デザイン

河口湖駅から乗車したのですが、ホームに電車が止まっていても、乗れるのは、アテンダントさんが列車にくる約15分前くらいから乗車できました。
ホームから電車に乗車する際に、着席券を見せると言う感じです。
1区間乗車するだけでも、着席券が必要です。
途中駅から乗車しますと、キップを見せてと来ます。


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新宿駅から河口湖駅まで今回の運賃類・参考費用(大人1人)

JR乗車券(新宿~大月)片道1320円x2
特急かいじ(特急・指定席)片道1000円(2019年3月ダイヤ改正より)x2
富士急行乗車券(富士急特急フリーきっぷ)2600円
富士山ビュー特急(特別車両指定席)900円
富士山登山電車(着席券)200円
—–
往復合計8340円

参考ダイヤ(時刻表・平日)

ダイヤは変更されることがありますので、最新時刻表にてご確認願います。

1050発 大月駅 富士山ビュー特急5号
1137着 河口湖駅 

河口湖駅を出て昼食
今回は駅から250mほどの下記「いだ天」さんで、天ぷらと吉田うどんを頂きました。
店内のお客様は半分以上が外国人さんと言う盛況でしたが・・。

いだ天

その後、富士急行の鉄道公園とも言える「下吉田駅ブルートレインテラス」に向かいました。

1229発 河口湖駅 普通
1244着 下吉田駅

下吉田駅ブルートレインテラス見学

1313発 下吉田駅 河口湖行
1326着 河口湖駅

1345発 河口湖 富士登山電車4号
1439着 大月駅

常磐線の特急では先行導入されましたが、2019年3月のダイヤ改正より、中央線の特急が新しい着席サービス式(全車両指定席)となって新宿~大月間は往復で約500円安くなっています。
「えきねっと」のスマホ予約ですと、更にお安くなります。
ちなみに、2019年3月のJR東日本ダイヤ改正からは、新宿駅から河口湖駅まで直通の特急「富士回遊」が毎日2往復運転開始され、増々、東京からアクセスが良くなってきています。

富士山麓電気鉄道モ1形電車

おまけとしてはなんですが、河口湖駅前に、富士山麓電気鉄道時代の「モ1形電車」が静態展示されていました。

富士山麓電気鉄道モ1形電車

富士急行の前身になる、富士山麓電気鉄道が1929年(昭和4年)の開業時に合わせて導入したモ1形になります。

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