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首都圏の通勤電車
「E電」って聞いたことありますか?
昭和62年(1987年)に国鉄が分割民営化され、JR東日本が一般公募したうえで決定した、「国電」に替わる新しい愛称です。
国電
鉄道が誰でも気軽に利用できるようになり、その手軽さから「下駄ばきのまま乗れる」「下駄をはくように簡単に利用できる」という意味で「下駄電」と呼ばれていました。
国鉄(日本国有鉄道)が発足すると、「国鉄の電車」「国民の電車」という意味で「国電」と呼ばれるようになりました。
蛇足ですが、その手軽さゆえにものすごく混雑して「酷電」なんて呼ばれたこともあるそうです。
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国鉄からJRへ
国鉄が分割民営化され、JRが発足しました。
発足当初は、首都圏の通勤電車はまだ「国電」と呼ばれていたんじゃないかと思います。
国鉄最後の日とJR最初の日、どこがどう変わったのか?
同じ駅に同じ電車が同じように来ているわけだから、やっぱり「国電」って呼んじゃいますよね^^;
JR東日本では、過去を引きずらずどんどん新しく変えていこうと考えたのか、「国電」に代わる新愛称を公募しました。
そして、決定した新愛称はEast Electric EnjoyのEで「E電」・・・
順位は20位だったそうです。
駅構内の案内看板や広告看板に「E電」の文字を見たことがないわけではないですが、多くなかったと思います。
電車のヘッドマークやポスターを使って一生懸命アピールしたようですが、なかなか浸透せず、数年後にはその言葉を聞かなくなってきました。
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国鉄時代は「国電○○駅」などと呼ばれていたのが「E電○○駅」と呼ばれるようになっていたはずだったのが、浸透していかなかったこともあり、今では「JR○○駅」と、首都圏だけではなく全国で呼ばれるようになりました。
新愛称を決定した人たちは「これだ!!」と思ったのでしょうけど、皆さんはどう感じたでしょう?
駅構内の案内表示や広告看板には、また「E電」の文字が残っているものもあるかもしれません。
それを探しに出掛けるのも、楽しいかもしれませんね。
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