アニメから始まる客車列車:14系急行「はまなす」堂々入線!【鉄道模型Nゲージ】

アニメから始まる客車列車:14系急行「はまなす」堂々入線!【鉄道模型Nゲージ】

中二恋から始まる客車列車

こんにちは、やまおかです。
今回は私の鉄道模型コレクション初の客車列車、14系500番台急行「はまなす」を紹介します。
入手のきっかけは、ずばりアニメ!私は元々アニメをあまり見る方ではなかったのですが、とあるきっかけから「中二病でも恋がしたい!」という名の作品に触れることに。そしてシリーズを一気見する中で出会ったのが、2016年に廃止された札幌ー青森間の夜行急行「はまなす」だった、というわけです。


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当然ながら、廃止された車両にもう一度乗ることは(残念ですが)叶いません。しかし模型なら、鉄道模型であれば実車が無くなっても末永く手元に残しておけますし、一つの記念にもなります。
急行「はまなす」は全国的に有名だった(らしい)こともあり、katoやtomixなどから客車セットが発売されています。当たり前のように新品在庫などありませんでしたが、私は狂気の”インターネット航海術”を駆使して中古屋とネットオークションの荒海を彷徨い、そして今回、ようやく12両のフルセットをお手頃価格(当社比)で手に入れるに至りました。

↓しれっとポスターの最前面に据えられた急行「はまなす」↓

12両セットと謎のおまけ

そんなこんなで、大いなる祝福と反省に迎えられ、入線してきた14系500番台急行「はまなす」のフルセット。客車はtomix製のもので、ご丁寧に基本編成7両、増結車5両、そしてなぜこのセットに紛れ込んでいるのか全く不明な荷物車2両の、計14両編成です。tomix製品の定番にして、私の苦手なところである車番インレタも全車綺麗に転写されていますし、付属のジャンパ線もすべて装着済み。何より驚いたのは、ボディマウント式TNカプラーが全車両に取り付けられているということ。12両すべてにこれを取り付けると5000円くらいにはなってしまいますから、前の持ち主は相当頑張ってこれをやったのでしょう。良いものを買った、という思いと、大事にしよう、という気持ちの両方が芽生えました。

ちなみに荷物車2両ですが、「MOTOトレイン」と呼ばれるカートレインの一種で、客車急行「八甲田」「海峡」に連結され、オートバイとそのライダーたちを一緒の列車で輸送していたようです。一方「はまなす」に連結されていたようなことは書かれておらず、なぜこの車両が同梱されていたのか、ますます謎が深まりました。

増結いらずな基本セット

ところで今回購入した模型は基本・増結の二セットに分かれています。基本セットは文字通り急行「はまなす」の基本編成で、寝台車2両・座席車4両・カーペットカーの7両編成。一方増結セットは繁忙期の増結車が入っていて、編成としては基本セットだけでも問題ないという、少し珍しい構成です。列車の特徴としては寝台車と座席車が一緒になっていることでしょうか。おかげで屋根の高さが揃わず、”模型的な”編成美を創り出すのに一役買っています。

1/150の聖地巡礼

そして「はまなす」一番の特徴といえば、4号車に連結されているこの車両。「のびのびカーペットカー」というらしく、窓割りが他車両と異なるために模型でも異彩を放っております。実車は小上がりに絨毯が敷かれ、「指定席料金だけ・寝台料金なしの低価格で横になれる」という理由で大人気だった様子。件のアニメでも、主人公らが利用していたのが此のカーペットカーでした。
ところでアニメ界隈では、作品の舞台となった場所を「聖地」、訪れることを「巡礼」と呼んでいます。「中二病でも恋がしたい!」の舞台は概ね現実世界をもとにして描かれているので、放送後は各地が聖地巡礼で賑わったそう。勿論急行「はまなす」だってアニメの舞台になりましたから、れっきとした聖地です。残念ながら実車は廃車されてしまいましたが、そこには鉄道模型があります。1/150スケールに落とされた精巧な車両、ここを聖地とするのです。これこそ新たな巡礼の方法、「1/150の聖地巡礼」なのです。

室内灯の設置を巡って

さて、客車12両、パーツの取り付けもTN化もされているとあれば、もう早速レイアウトに載せて走行させよう!…と行きたいところなのですが。
初の客車列車にして初の夜行列車なのです、折角なので室内灯、載せてみましょう。使用するのはtomix純正の室内照明ユニット。勿論テープLEDなどで自作すればもっと安く済みますし、夕庵式というコスパに優れた自作室内灯の形もあります。が、ここは設置の手軽さと純正の質、深夜アニメ一気見の衝動でネジの外れた頭を信じ、12両分頑張って入手しました。
さて、tomixの室内灯には白色、および電球色の2種類の色があります。色以外に差異はないらしいので、あとは好みの問題となるのですが…さて、ブルトレならどうしたものでしょうか。買って試験するわけにはいきませんが、ブログを漁ればその手の記事、ブルトレに室内灯を入れてみた、って人はたくさん見つかるものです。私はその中から白色と電球色を載せた写真を見比べて、最終的に電球色、暖色系のを載せることにしました。

結果は御覧の通り。同じ電球色を装備させているものの、各車両の室内パーツの色分けによって実際の見た目は大きく異なっています。電球色といっても、目に違和感がない程度の発色に抑えられており、程よく暖かみを感じる仕上がりになりました。純正の室内灯、高くつきましたが個人的には大満足です。

DD51形ディーゼル機関車

さて、ここまで急行はまなすの、「客車」の方を紹介してきました。しかし客車というのは、それ自身が動力を持ちません。当然ながら、列車として走らせるには動力車、即ち機関車が必要です。
先ほどのセットに入っていたのは、14系と24系客車、荷物車2両の14両編成。機関車は持っていなかったので、これも新しく買ってくることになりました。で、これもまたアニメを参考に、北斗星色のDD51か、青函トンネル対応のED79か。新品在庫が無いのでこれまた中古を探してくることになったわけですが、まあ都合の良いことに、手頃な中古品を発見してしまいます。

tomix 2215 JR DD51形ディーゼル機関車(JR北海道色)

急行「はまなす」の札幌ー函館間を担当していた、北斗星モチーフの色をまとったこの機関車は、ブルートレインを牽かせるにはピッタリ。黒箱のハイグレード仕様ということで、購入時から密自連形TNカプラーが装備されていました。丁度客車も全てTNカプラーに換装してあったので、これを牽かせる機関車としてはとても都合がよかったです。
ヘッドマークは函館方の先頭に、客車セット付属のものを取り付けました。手すりが折れやしないかと心配でしたが、何とかちゃんとした位置に落ち着かせることが出来ました。

美しきフル編成

さて、満を持しての走行です。テストのためにDD51単機を家の線路で走らせたのち、私はフル編成をレンタルレイアウトに持っていくことにしました。客車12両なんて家じゃとても走らせられないですからね。
tomixの機関車は牽引力が強い、という話を噂で耳にしていましたが、なるほどさすが、室内灯付き12両編成を単機でも楽々引っ張っていきます。周囲が明るく室内灯の効果を十分実感できなかったのは残念ですが、運転会での夜行運転などの機会に、また走らせるとしましょう。とりあえず私は、はまなすの美しい長編成を見ることが出来て満足です。

まとめ:名作と名列車は色褪せない

というわけで、客車急行「はまなす」入線報告と自慢でした。今回模型を手にして、今更ながらブルートレイン、そして客車列車の格好良さに気付き始めました。小さい頃は寝台列車なんて見向きもしなかったのに、です。動機がどうあれ、少しずつ、しかし確実に趣味の幅が広がり始めてるなと感じます。
そして今回は華の室内灯デビューとなりましたが、予想通り純正のものは高くつきました。今回は私の持つ唯一の客車列車ということで奮発しましたが、この先夜景に興味が湧いて通勤電車などに載せる時が来たら、その時はテープLED式や夕庵式を積極的に試したいですね。


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最後にアニメ「中二病でも恋がしたい!」の紹介です。作品は高校を舞台とし、中二病真っ只中の小鳥遊六花と、元中二病患者・富樫勇太を中心に展開されるちょっと変わったラブストーリー。劇中には京阪石山坂本線も登場し、これがただの背景としてだけでなく、重要な舞台装置としての役割をも果たしています。そして最新作である映画「中二病でも恋がしたい!-Take On Me-」はアニメ一期・二期からの続編。鉄道はじめ交通ファンの視点からでも十分楽しめる内容になっていますので、興味が湧いても湧かずとも、ぜひ””アニメ一期から””観てみてください。
それでは今回もありがとうございました。

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