SLパレオエクスプレス乗車記録(2022年12月4日)観光列車

SLパレオエクスプレス乗車記録(2022年12月4日)観光列車

都心から一番近いSL

 SLパレオエクスプレスは埼玉県の熊谷駅から三峰口駅までを走行するSL列車である。
春から12月初旬までの基本土日を中心に運転されている。
 今回秩父鉄道の方で「座席指定料金無料」のキャンペーンが行われたため乗車することになった。

熊谷駅到着

朝10時15分出発とあったが秩父鉄道に事前に問い合わせたところ
10時4分に入線、後休日と合って混雑が予想されているので早めに来てほしいとのこと。
9時40分に熊谷駅に到着、ホームに降り立ったが適当に他の電車の撮影をすることに
秩父鉄道は基本的に都内を走っていた車両を購入しているが
サッカーなどとコラボしているのか絵が書かれてある車輌が目についた。
写真の車両は秩父地方を舞台にしたアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』「心が叫びたがってるんだ。』『空の青さを知る人よ』の3作品とのコラボ車両だ。

入線から出発

さて10時をまわり入線の時間になったがSLパレオエクスプレスが逆向きに入ってきた。
これには驚いたが熊谷駅と車両基地との位置関係および熊谷駅に転車台がないためによる措置だ。
SLが到着すると子供を中心に人だかりができた。
相変わらず子供には蒸気機関車は大人気である。
乗車すると車内には消毒液と車内販売の案内が合った。
発車時刻になると汽笛ともに熊谷駅から出発した。

車内の様子

車内は秩父市出身の落語家林家たい平さんが案内放送を担当されている。
その内容はSLパレオエクスプレスの紹介に始まり沿線の名所の紹介と多岐にわたっている。
無料期間最終日と合って全席指定の座席は満席で4人がけボックスには子供を含めた家族連れがいた。

車内販売も盛んであり飲み物やお菓子からSL関係のグッズまで様々だった。
その中で人気なのがSL車内弁当で沿線にあるレストランが調理を担当し埼玉県内の具材を取り込んだお弁当だ。
(事前予約が必要)
これも大変美味しく頂いた。
途中停車駅ごとに10分ぐらいの撮影時間が合ったため2時間40分ほどかかり終点三峰口駅に到着した。

整備と転車台

ここでSLは折り返しのための整備や補給、転車台に向かうため客車と切り離された。
三峰口駅そばには「転車台公園」という間近で整備や補給の様子が見られるための場所があり
人だかりができていた。

復路、熊谷駅まで

転車台で方向転換すると客車に連結され三峰口駅を発車。
復路も同じような社内の雰囲気だが往路とは違い各停車駅もすぐに出発。
したがって熊谷駅までは2時間20分ほどで到着する。
復路も全席満席とのこと。
夕暮れ時に熊谷駅に到着。
車両基地への回送のための電気機関車が到着すると連結され逆向きにホームから出ていった。
ホームから出る際車内の秩父鉄道社員が手を振り乗客みんなで見送った。

総括

 今回久しぶりに蒸気機関車が牽引する列車に乗ったが(大井川鐵道で乗車して以来)
SLは相変わらず子供を筆頭に大人気であった。
沿線でもいわゆる「撮り鉄」の人も多数いたがスマートフォンを構えた主婦の方もいらっしゃるなど
慣れ親しまれていると感じた。
 やはり、鉄道はみんなを元気にすると確信が持てた一日だった。
だがSLの走行=動態保存を取り巻く環境は決して容易なものではない。


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SL人吉を運行するJR九州が2022年10月蒸気機関車のメンテナンスが困難になることを理由に
SLの運行を2024年3月までとすると発表した。
またSL動態保存の先駆者的存在であり、SL動態保存のクラウドファイティングを募集していた大井川鐵道も
2022年秋の台風に被災してしまい一部路線の復旧の目処が立っていない。
SLパレオエクスプレスを運行する秩父鉄道も、鉄道事業としては赤字のため埼玉県を中心に
沿線自治体から支援を受けているそうだ。
確かにSL=蒸気機関車は大事な鉄道文化だと思う。だがノスタルジックだけですべてがまかり通るとは思えない。
その方策を私を含め鉄道ファンも考えていく必要があるのではないかと思う、と主張したところで
筆を置くことにする。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
なおYou TubeでSLパレオエクスプレスの記録を投稿したのでご覧いただけると幸いです。

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