T-TRAKジオラマボード制作報告(2022年)【鉄道模型Nゲージ】

T-TRAKジオラマボード制作

相模原鉄道模型クラブのメンバー様はご承知かと存じますが、とある鉄道模型のモジュールを出展できる「公募作品展」の準備を進めました。
規定のジオラマボードは3種類ほどありますが、あまり時間を掛けられないので、サイズは一番小さいものを選択しています。

しかし、ジオラマを製作するのに、今は「時期」が悪すぎます。

ジオラマ製作とは直接関係ない話ではありますが、今は忙しい時期な訳です。
まずはパソコンのHDD交換作業もかさみました。
昨年末に、CドライブのSSDを250GBから512GBに変更作業したのですが、DドライブのHDDもそろそろヤバそうかな?寿命かな?と感じたので、500GBから2000GB(2TB)のHDDに丸ごとコピー・換装しました。(別のHドライブの2TBは死んでも良いのでそのまま。)
ちなみにパソコン整備士3級持っていますが、自分のPCくらいでしか役に立たない資格です。

更に時期が非常に悪いのには、この時期は納税の義務を果たすための確定申告の時期なんですよね。
記帳はクラウドの会計システムを使っているので、銀行口座もグレジットカードのデータも自動で取得してくれるので、とても助かります。
しかし、自動と言っても間違っていることもあり、チェックやら細かいところは自分で丁寧に1年分確認する必要があります。
このように、毎年ではありますが、納税するための作業もかさみました。
確定申告してみるとほんと業績が悪化しているのがわかりました。(2020年2月くらいまでは調子よかったのですが)
週2回くらいアルバイトでもしようかな?とも考えています。
どこか良い働き口があると良いのですけどね。


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あと、ちょうど確定申告で忙しい時期に、事業なんちゃら支援金の受付が開始されたため、恥ずかしながらその申請手続きでまたZOOM(テレビ会議システム)で面談を受けたり、過去3年分の帳簿を用意したりと更に手間がかかりました。
ZOOMは、2019年までホスト側で頻繁に行っていたのですが、世の中でリモートと騒がれはじめた時期から、逆に私の場合にはZOOMを1回も行っていない状態でして、約2年ぶりにZOOM(ズーム)使ったと言う感じです。
申請もとにかく、準備しなくていけない書類準備がたくさんあるうえに、もともと紙の領収書なども「すべて電子化」(jpegやPDFなど)して送信する必要があるので、その作業にも時間を要しました。
内容を審査する側も、派遣社員など経理に詳しくない人が審査・確認するので、書類じたい「わかりやすく」作らなければなりませんので、合計4日間は費やしその間仕事も何もできない状態でした。
不備があると指摘されて申請が通らなかったら、もう諦めたいと思っていますが、ジオラマ出展はあきらめませんでした。

とにかく、今回の2月は貧乏暇なし状態なので、出展を断念しお断りの連絡をしようとも考えました。
しかし、なんでも、まずはやってみなければ分からないと言うのが信条でもあるため「作る事・出展することに意義がある」と頑張りました。
だいぶ前置きが長くなり申し訳ありませんでしたが、夏休みの宿題のように、まだ日にちあるだろうと考えているうちに1ヶ月、2ヶ月と過ぎてしまっていました。
確定申告などやるべきことをすべて行ったあと、2月中旬になって制作作業を開始しています。
郵送するのは2月24日くらいまでに発送手続きしないと締切に間に合いませんので、製作に充てられる日数は長くても約1週間といったところからの製作となりました。

まずは、城の土台作りからです。
ちょうと、A4スタイロフォームのサイズが、ほぼそのまま使えることが判明。
ただ、そのまま使うと、手前の崖が直角になってしまうため、斜めにと「斜面カット」を行いました。
この斜面カット、斜めの状態でまっすぐに切るのは、なかなか難しいのですが頑張りました。

そして、斜めの斜面に「石垣」を施します。

T-TRAKジオラマボード制作

石垣模様と言う事になりますが、自作した方法は下記にて詳しくご紹介していますので、ここでは割愛させて頂きます。

お城の「石垣」作り方~鉄道模型Nゲージ1/150サイズの石垣作成例(石畳にも)

次に、土台スタイロにお城を両面テープにて固定しました。
当初は、照明を4方向から当てて、お城を照らす方向で準備をしていました。
スポットライト装置じたいは昔に運用していたのが余っています。
しかし、土台に電池ボックスを隠すための「穴」を掘らなくてはならないのと、今回、数週間と言う長期間の展示になるため、電池交換などの必要性も考えられること、そして作業時間短縮のため断念しました。
よって、電飾関係はなにもありませんので、今後にバージョンアップ(改良)させる際には課題と行ったところです。

ちなみに、お城は小田原城の天守閣で1/350スケールです。
Nゲージは1/150ですが、大きな建物は1/350でも、ジオラマの奥の方にセットすると、遠近感の錯覚もあり不自然にはなりにくいです。
ただ、詳しい方はお気づきのとおり、このお城、しゃちほこが無いです。
この小田原城はプラモデルなのですが、新品だと作る時間がないので、完成済みの中古品をわざわざ探してゲットしている経緯がございます。
その時から、しゃちほこがないので、よく見ると違和感、丸出しなのですが、運搬時などに取れることも多いので、これでヨシとしています。
お城に詳しくない方には、わからないと思いますしね。

城の周りにはパウダーを撒いて概ね土台は完成。
つぎに、T-TRAKボードに線路を両面テープで張り付けました。

線路の固定には釘を使うような説明もあったのですが、クギだと抜けると言うか、浮いてしまうことがあるんですよね。
釘が線路上に浮きますと、当然、走行する鉄道模型の車両が釘に「接触」する恐れがあり安定走行が期待できません。
常に自分がいて点検できるのであれば良いのですが、自分のジオラマのところで脱線するとなるといけませんし、長期間の展示と言う事もあり、両面テープにてレールを張り付けています。
その線路周りにもパウダーを撒いて固着させていますので、その接着力もあり、大きな力を加えなければ、線路が取れてしまう事もないでしょう。

次に道路の製作です。
ジオラマボードに直接ペイントしました。
センターライン(直線)を入れていますが、センターラインも白い塗装です。
まずは真ん中付近を白く塗装して乾いてから、ラインテープを張り、その上から灰色塗装を道路全体に行って、貼っていた細いテープを剥がすことで白い直線を作っています。
最初、あまり深く考えずにラインテープは3mmにしてしまったのですが、やはり、太い状態になってしまい道路のセンターラインとしてはバランスが悪くなりました。
もう、そのままでもいいやと思ったのですが、最後の最後に、改めて1mmテープを張って、そのうえから灰色塗装をまた行い、ラインの幅を短く修正しました。

あと、線路わき(奥側)と道路の間に、フェンスも自作品で固着させています。
これも、既製品を使おうか?など色々と頭をよぎりましたが、結局は、鉢網をハサミでカットして茶色塗装し、乾燥後に固定してみました。

更にですが、A4スタイロが、数ミリだけ小さいと申しましょうか?、ジオラマ・ボードのほうが若干大きいので「隙間」ができてしまうんです。
その隙間隠しも兼ねて、お城が乗っているA4スタイロの「3すみ」に「背景ボード」を施しました。
当方のサイトでも、背景画像は無料配布も致しておりますが、この背景写真も、もちろんオリジナル撮影したものです。
城とぜんぜん関係ありませんが、北海道・知床の山並みを採用しています。
A3サイズで印刷するか?、A4で印刷するか?迷ったのですが、そもそもスタイロがA4サイズだったのでA4にしてみました。
しかし、A4ですと少し小さいため、ちょっと、遠景になりすぎた感があります。
でも、その分、1/350スケールの城が際立つと申しましょうか?、1/150ではないのか?と錯覚するような城の大きさ感を演出することができたので、そのままにしました。
画像の繋ぎ目も、隣のシートと極力違和感が発生しないように工夫して、カラー印刷した普通紙を両面テープで「ザ・スリム」の4mm幅ボードに張り付けています。
高さはあまり高くしますと、ダンボールに収納できなくなるため、極力低くしました。
お城の屋根と同じくらいの高さ(ボード底面から高さ25cmくらい)にしています。
本当だったら、背景は高くて大きいほうが良いのですが、宅急便で送る予定のため運搬性を優先しています。

なお、ボードの周囲・外周部分は、茶色塗装を行いました。
この側面塗装をしていないだけで、観覧されるお客様からは「側面の塗装もしていないのか?」と、レッテルを貼られることもあります。
本来であれば化粧板などが良いのでしょうが、そこまではしていませんが、きちんと処理は致しました。

T-TRAKジオラマボード制作

線路周りの茶色塗装までは行いませんでした。
とにかく、展示期間が長くてメンテナンスができないので、走行安定性を優先して線路の塗装はしませんでした。
あと、道路にクルマなど配置しようか?、迷ったのですが、輸送時の振動などでとれてしまうこともあるので、あえて道路だけにしています。
人形類も一切おきませんでした。
もし、賞などを狙うのであれば、自動車や人形なども配置するところですが・・。

最後に梱包して郵送する「ダンボール」です。
城を設置した結果、高さがどうしても出てしまい、当初計画していた段ボールには入らない事が発覚致しました。
そのため、コーナン(ホームセンター)で売られている段ボールを調べてみますと、なかなかちょうど良さそうなのがあるでは無いですか?
試しに購入してみましたら、これがまたピッタリでした。

偶然にしては出来すぎのピッタリさですので、恐らく、T-TRAKボードの設計段階で、このように既製品のダンボールに収まるよう考えられていたのではと感じます。
その分、ボードじたいを自作する場合には、板材のカットなど寸法通りにするのが手間ですが、KATOで売られているT-TRAKボードを購入する分にはそんな心配もない訳です。
ただ、市販ボードは割高ですので、T-TRAKと言う事ではなく普通の鉄道模型ジオラマですと、板材として売られている既製品の寸法を優先すると制作費用も下がりますので、製作全体の難易度も下がると言えます。

さて、最後の作業「発送手続き」ですが、準備がすべて完了したのが金曜日の午後です。
今から発送しても着荷先が土日、休みです。
普通の荷物であれば発送しちゃいますが、配達できない間は運送会社の配送センターでずっと置かれている訳です。
そうすると、荷物が破損するなど不要なリスクも増加しますので、あえて月曜日になってから発送手続き致しました。
日曜日に出せばと言う声も聞こえてきそうですが、日曜日は動きたくなかったので、月曜日に発送することにした次第です。


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以上、製作日数的には延べ4日間でした。
塗装などしたあと乾燥させる時間が必要なのでどうしても日数は必要です。
作業時間的には、延べ2時間といったところです。
新たに買い足しために出費したのは、ボード以外では背景の画像印刷代と新品ダンボールくらいです。
優秀作品には賞がつくのですが、こんな短期間で作ったことがわかれば、もちろん、審査は落選間違いなしでしょう。
そもそも、私の技量では入賞は無理なため気にしていませんので、前述したとおり「出展することに意義がある」と言う事でご理解のほど賜りますと幸いです。

あとは、輸送時に破損しないことを願うばかりです。
壊れても恨まないですけど、壊れれば悲しいです。

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