余っているスタイロボードと、余っているTOMIX線路の有効活用を行うべく、新しい分割式ボードの制作に着手致しました。
まずは、地面作りから始めています。
本来であれば、レールをボードに固定してから、地面作りの順番がベストですが、一部、流動的にレールをその都度、足したり、省いたりするケースも想定されることから、一部のれーるのみ固定させる予定です。
そのため、先に、地面から作っています。
なお、設計したところ、いくつか、足りないポイントなどは、新規調達する必要がありますが、余剰レールを使うため、私の個人負担も5000円ほど購入すれば済むと想定しています。
<注釈> 結果的に2万円ほどの追加投資となってしまいました。
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下記が初期設計図ですが、当然、設置テストなどの結果、若干の変更が生じる予定です。
車両基地モジュールの裏側と申しましょうか?
カーブレールで折り返したところに、増設すると言う感じです。
長さが3mになりますので、90cmスタイロ(幅30cm)を主体にして、分割式ボードは4枚程度作る予定です。
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単純な周回レイアウトのようには、できれば、したくないのですが、ボードのスペース、会場のテーブル数などを考慮した場合、大きい構成で尚且つ運転できる人の数を増やしますと、どうしても、このような構成になります。
今回の幅300cm(3m)の集合式ボードによって、相模原鉄道模型クラブの運転会では、下記のような効果をもたらすと考えております。
L字型設置
L字型設置を想定しているため、他メンバー様の集合式ボードへの接続が、折り返しの標準ボード幅90cmだけでなく、120cmになった場合にも、対応可能となる、流動的なレイアウト幅に適応します。
これにより、ボードとボード途中のS字カーブを当日設営する時間の短縮にも繋がると考えております。
会場では、テーブルの数を、結構、消費しますので、他の皆様に、ご迷惑をお掛けすると存じますが、ご容赦賜りますと幸いです。
合計4線(複々線)
短い周回(長さ8m程度)の「複線」を追加する設計としましたので、本線と合わせますと、同時に最大4名(4列車)が、周回走行可能となります。
運転会参加者さまが多い場合に、お手持ちの列車を走行できる機会が増える効果が期待できます。
※繋げる他の集合式ボードが多い場合には、線路を長くするのではなく、更に「島」(レイアウト設置数)を増やして、線路数を多くすると良いなと考えております。
L字型で、他の皆様の集合式に接続できるのが基本設計ですが、カーブレールなどを別途予備を用意すれば、車両基地と追加3mボードの組み合わせのみでも、単純に4線(複々線)の確保も可能と、バリエーションを持たせています。
走行安定性重視
高田の分割式ボードでは、走行安定性重視のため、ポイント向きは、すべてスプリングポイントの向きへと配慮しています。
ポイントへの進入を、分かれる向きではなく、常に「合流」の向きから、ポイントに入るように設計しています。(日本の左側通行として)
これにより、ポイントでの脱線などの不具合を大幅に軽減できます。
ダブルクロスポイントを使えば、もっと設計もシンプルで、トータルコストも安いのですが、レール代が高くなっても走行安定性を重視しています。
そのため、本線から、車庫線・待避線(留置線)に入る場合には、すべて「バック」することが必要ですので、ご協力賜りますと幸いです。(車庫から出るときはそのまま進行可能)
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なお、KATOの自然振り子車両など(特に昔に発売された振り子車両)は、S字のところ、通過できない(脱線する)可能性が残ります。
一部のKATO振り子車両は、カーブのあと「直線」がないと、振り子が戻らない場合があるそうです。
右カーブからすぐに左カーブ(S字カープ)など、直線を挟まずに、カーブが連続した場合、振り子が戻らず、逆向きでカーブに入ってしまうため、脱線する事があるようです。
私も、振り子所有しているので、どうなることやらなのですが・・。
脱線が心配な方は、振り子のバネ(チカラ)を、へたらせる(弱くする)、ウエイトで重くするなど、調節をお願いできますと幸いです。
ちなみに、本物の鉄道でも、S字は、振り子車両危険でして、カーブと、カーブの間に、20m以上の「直線」を入れる規定となっています。
鉄道模型Nゲージの場合には、140mm以上の直線があると振り子も心配ないようですが、レイアウトの関係で、間に14cmの直線は、結構、制約が厳しいため、ご容赦願います。
また、ボディーマウントTNカプラーも、S字だと脱線する可能性があります。
スライド交代可能
運転会にて、メンバー様ひとりひとりが、運転できる時間(列車を走行させる時間)を、少しでも多く確保する場合には「設営・撤収時間の短さ」のほかに「交代のスムーズさ」も必要です。
線路があるのに、その線路を列車が走っていない場合には、時間ロスとなる訳でして、仕方ない部分でもありますが、10両など、長い編成ですと、線路にセットするだけでも、少し時間が掛かるのが、ネックのひとつになります。
その改善を図るひとつの方法として、今回、短い周回線(複線)から、本線の(複線)まで、すべて「渡り線」のポイントを設けました。
走行安定性の件もあるため、本線走行方向ではなく、バックにて、渡って行く必要がありますが、内側から外側へと、手に持たず、Nゲージ車両を、線路移動することができます。
12線ある車両基地で、次に走行させる列車を繋げるなど「準備」し「短い周回内側」 ・「短い周回外側」 ・ 「本線内側」 ・ 「本線外側 へ」と、順番に交代で列車を移していき、最後には、本線外側の「終着線」(2線あり)へ列車を入れて回収し、次の方が、新規で短い周回内側から開始すると言う流れでの、名付けて「スライド式運転交代」が可能となります。
ただ、線路が変わる際には「ギャップ」を設けなくては、電気がショートします。
そのため、皆様のパワーパック操作(電気仕組みの理解度)などの「慣れ」も必要となります。
更に蒸気機関車の場合、次の本線に移ると、進行方向が「逆」になるため、あまりよろしくない状況になります。
そのため、実際に、運転会にて、このように渡って行くスライド交代を行うかどうかは、わかりません。
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その後、実際のレール設置テストの段階で、ポイントが増える事での走行安定性に懸念もあることから、当面は断念することに致しまして、本線複線と、短い周遊複線の接続はナシにしました。(ただし、改修工事は可能な状態にしています。)
現状と致しましては、交代するのに、4線使わずに、本線2線や、短い周回2線だけでの単独スライド交代(分離スライド)も可能な設計となります。
なお、車両基地の車庫12線を使用して、運転予定の列車を事前準備するだけでも、交代が少しはスムーズになりますので、皆様のご協力にも期待したいところです。
自動往復単線
単独での単線・往復(周回ではない)を、ボードとボードの「隙間」をわかりにくくするため、スペースに問題なければ、単線運行も可能にする予定です。
1両または2両編成を想定しておりますが、手動操作で、終点から終点まで、往復させていますと、とても、苦痛とも言えます。
そのため、パワーユニットは「自動往復タイプ」を使用することで、自動で、単線を往復します。
単行のディーゼルや、市電などが似合います。
拡張性
将来的な話ですが、メンバー様の集合式ボードを設営しますと、向かいのボードと、ご自身のボードの間に、幅30cmの「空間」ができます。
これは、コーナーボードで、本線(複線)を、180度回転させますと、相模原鉄道模型クラブの規格では、中央に30cm幅の空間ができるのです。
その空間を「有効活用」するべく、6線程度の「車両基地」(行き止まり)を、別途、設営できるようになると、良いかな?と、考えております。
単なる周回では、その空間に引込線を持って行くのが、大変なのですが、今回「L字」型の接続設計としため、実現可能となりました。
そのための引込線も、本線内側と短い周回外側に、繋げる改良ができるように対応しています。
その余剰空間を利用した車両基地ができれば、前述した、運転交代も、より、スムーズに行う事もできると考えております。
ただし、まずは、今回の合計幅3mの追加ボードを完成させないことには、その先もないため、この話はまだ先の話となります。
なお、3mボード(車両基地ボード+増設ボード)は、カーブの部分を含めますと、長さが約4m、幅が90cmになります。
持ち運びする分割式ですので、これ以上、大きくするのは、無理があると考えています。(クルマに搭載しきれないなど)
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これで、4線となりますので、運転会にて使用する「パワーユニット」を、追加で用意する必要もでてきました。
前述した「島」が増えれば、更に、パワーユニットが必要となるでしょう。
この、参加者にて「共用」する装置費用に関しては、運転会参加費の加算、もしくは、持参協力などをお願いすることがございます。
・30cmズレ解消「渡り線」集合式ジオラマ用【Nゲージ敷設工事66】
・車両基地レイアウト「接続部改良」【Nゲージ敷設工事65】ジオラマ「樹木」も
・車両基地ジオラマ 分割式モジュール製作(3)【Nゲージ敷設工事59】
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