屋上レイアウト【第1回・野外試運転】屋外での「Nゲージ」テストはレール膨張で失敗?

屋上レイアウト【第1回・野外試運転】屋外

大変お日柄もよく、寒い冬から長い花粉の時期に突入し、その間、スラブレールなども取り揃え、いよいよ、本格的な「野外屋上鉄道」として初めてとなる「試運転」を行ってみました。

今回は、まだ足りないものがあるだろうと言うことで「不足物」の洗い出しが大きな目的となります。
机上では、色々と計算できても、実際にレールを敷いてみますと、以外に足りなかったりするものでして、まだまだカーブレールや直線も足りないと感じています。

屋外でも使えるようにと、外での作業を自粛した花粉の時期に、2ヶ月掛けて、恥ずかしながら分割式モジュールもかなり作りました。
しかし、花粉明けの5月の出張が響きまして、本日5月21日になっても、その残務作業に追われており、なかなか時間が取れずにいます。
そうこうしているうちに、6月に入りますと「梅雨」の時期になってしまい、また屋外は困難となるため、今回、野外運転の試運転、強行してみることに致しました。
今回は、分割式までは持ち出さずに、屋外用に備蓄(用意)している、遊軍のレール類だけで、セッティングしようと思います。


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この記事を御覧頂いている皆さまの大半は、初めて当方サイトをご訪問頂いた方だと存じますので、そもそも、どのようなコンセプトなのかは、昔の下記の記事にてご確認を賜りますと幸いです。

青空の屋外・野外にてNゲージ鉄道敷設計画プロローグ(構想)

今回、試運転という事で、レイアウトも思いつきの行き当たりばったりです。
ポイントも、ホームも設置はしない予定です。
さっそく屋上にレール類を移動しました。

外気温は28℃、晴天で日差しは強いです。
顔などには日焼け止めを塗りまして、準備万端整えました。

という事で、レールを設置していきました。
お座敷レイアウトならぬ、屋上敷レイアウトです。
しかし、ここでひとつ、問題が・・。

暑い

とても「暑い」です。
まだ5月ですので大丈夫だろうと思っていたのですが、開始して5分もすると、熱中症気味になってきました。
野外でNゲージ運転どうのこうのと言う問題ではなく、あまりの暑さに自分の体が持ちません。

結局、レイアウト(レール設置)も簡素な1周にするのが、やっとな状態でして、これで実験してみることにしました。

しかし、ここである現象に気が付きました。

板に直接固定しているレールが、しなっていると申しましょうか?、変形しているのに気が付きました。

炎天下でのレール変形

レールは一部を釘で固定しているのですが、太陽の熱(日光)を浴びて、Nゲージと言えども、レールが少し「伸びた」模様です。
という事で、釘で長い板に固定した直線は使えないと判断して、レイアウトを縮小することにし、トミックスの複線スラブレールDS1120を用いることに変更致しました。

ところが・・・。

長さ112cmの複線スラブレールDS1120を設置して数分経過すると、これもつなぎ目が変形してきているではありませんか?

複線スラブレールDS1120の変形

いわゆる「ロングレール」になっているこのTOMIXのレールですが、レールが暑さで伸びたと言うよりは、土台のプラスチックの部分が熱膨張する範囲が勝った模様です。
2本を背中同士で合わせてみますと、かなり湾曲しているのが、ご理解頂けるかと存じます。

Nゲージのレール熱膨張

複線スラブレールDS1120は、3セット(合計6m72cm分)もわざわざ購入してみたのに、これも使えないと言う実験結果に・・・。
地面は芝生ですので、反射熱はあまりない(地面は冷たい)のですが、直射日光、恐るべしです。
完全に想定外でした。

こうなってしまうと、本物の電車のロングレール同様に、伸縮を調整する「緩衝レール」の部分が必要かと存じますが、そんなのNゲージの鉄道模型の世界では無いですしね・・。
そもそも、バラストの上に枕木にてレールを置いているのではなく、Nゲージのレールは固定ですのでね。
ただし、繰り返しますが、レールが伸びたと言うよりは、土台のプラスチック部分(バラスト部分)が伸びたと言う印象です。
そもそも、炎天下で使用されるのを想定はしていないでしょうから、仕方ないところだとは思います。

フラフラしながらなんとか下記の状態にセットしたのですが、結局、レールが山並みになってしまったため、実際の試運転は中止して、即解体致しました。
しかし、解体するときも、暑くて暑くて、辛かったです。

屋上レイアウト【第1回・野外試運転】屋外

動画も撮影するつもりで、カメラも新調して準備していたのですが、無駄になってしまいました。

今回の実験にて、野外(屋上)の場合、その都度設置方式とは言え、一番の大きな問題として「天候」に左右されると言うことが、改めてよくわかりました。
Nゲージの場合、レールからの給電式ですし、雨ではショートしますし、水分にされされれば、レールの保守(清掃など)も大変になります。
晴れたら晴れたで、今回のような問題も生じることもわかりました。

本物の電車・鉄道は、雨の日でも、風の日でも、当たり前のように運行されていますが、その陰では、たくさんの保守や対策があって、そのうえで安全に運転されているのだと、改めて、その素晴らしさを身をもって体感した次第です。

もともと、雨天でのNゲージ走行は困難なのはわかっていましたので、少なくとも48時間以上、雨が降っていない地面状態で、設置時にも雨の予報がないときと、自分なりに運行基準を設けています。
そのため、事前に「この日運転しよう」と言う計画も立てにくく、当日の判断で今日やろうと言うことになります。

そのうえに、熱膨張を考慮致しますと、外気温が20℃を超える春から秋は、難しそうです。
陰もできない、直射日光が当たらない曇り空では大丈夫なのかも知れませんので、また、実験が必要ですが、そもそも、暑さに人間の体のほうが持ちません。

おまけに、普段は仕事もしていますし、365日、いつでも自由というわけでもありません。
よって、今回の結果を受けますと、野外で運転できる日数は、冬期を中心に年間でも3日間程度、多く見積もっても5日程度に限られそうだなと感じました。

そうなってしまうと、野外向けのために、レールなどをたくさん揃えたとしても、年間使用日数が3日ほどだけでは、あまり意味がないように感じます。

という事で、Nゲージはやはり、理想なのは「室内」にて運転することだと感じました。
よって、やむを得ず、主要方針は変更せざるを得ません。

基本は室内用分割式レイアウトとして、野外(屋上)は冬期の特別臨時運転となりそうです。
おっと、暗くなってからの夜間は、直射日光がないので、夏でも大丈夫かも知れませんね。
ただし、夜まで、虫もいるような外でやりたくはないような気が・・。

このように、屋外は縮小せざるを得ませんが、野外での運転は、鉄道本来の姿だと存じますので、今後も、時間を見つけてはチャレンジして参りたいと存じます。

以上、ご覧頂きましてありがとうございました。
お粗末様でした。


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冬になりましたら、また屋上での運転はチャレンジして記載・報告して参りしたいと存じます。
それまでは、室内用にと分割式ジオラマを整備して参りたいと存じます。

青空の屋外・野外にてNゲージ鉄道敷設計画プロローグ(構想)
Nゲージ分割式レイアウトボード「自作DIY」

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コメント

  1. 東濃鉄道

    「恐るべし、直射日光」ですが、膨張したと思われるレール(道床)は変形してしまったのでしょうか。冷えて元に戻ったのでしょうか。心配です。

  2. 膨張すると言うことは収縮すると思っていましたので、心配はしていなかったのですが、部屋に戻したあと、元に戻っています。
    厳密に計測すると、ほんのすこしだけ伸びているかも知れませんが?、見た目は元どおりでして、普通に使える状態です。(^o^)

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