動力ユニットを一刀両断!Nゲージ東武800型・850型製作記その2【鉄道模型Nゲージ】

動力ユニットを一刀両断!Nゲージ東武800型・850型製作記その2【鉄道模型Nゲージ】

床下と車内の加工:850型

こんにちは、やまおかです。
引き続き、Nゲージで東武800型・850型を製作していきます。

今回は前回の800型と並行して進めていた(というよりむしろ先に着手していた)850型の床下パーツの加工から始めていきます。
850型の種車は、kato東武8000系後期修繕車・2両セットの1号車と、8両セットの7・8号車。動力ユニットが含まれないので、どこかの車両を動力化する必要があります。
難しい話は置いておいて、とりあえず私の出した結論は、

「先頭車を動力化する」

こと。


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これ、簡単なようで、動力ユニットが中間車用しか存在しない8000系列では、かなり難しい加工になります。この技術は8000系2連を動力化するためのものとして、幾つか方法が知られているのですが、どれも決して楽なものではありません。
その中で私が選んだのは、「動力ユニットをぶった切り、ニコイチする」方法。結構加工難易度の高い方法ですので、心して取り掛かりましょう。

今回参考にしたツイートです。この人は8000系2連を動力化しています。凄い人です。

先頭車の切断方法

それでは加工が簡単そうな先頭車側からぶった切っていきましょう。
手始めにライトユニット・車内パーツを丁寧に取り外し。ライトユニット側面の爪をとっかかりに外していきます。
続いて集電板を素手で触らないようピンセットなどで取り外し。
最後にライト基板、ライトスイッチ、DCC取り付け用の蓋と思われるパーツをそれぞれ取り外し。
これでグレーの床下パーツが単体でむき出しになりました。

そしたら下の写真のように、ライト基板がはみ出さないぎりぎりの場所で、床下パーツを切断します。今回はニッパーを使って切りました。
切ったもののうち、先頭側のパーツを使用します。切断面は軽くやすり等で整えておきましょう。

先頭車側を再度組み立てる

続いて、再び先頭車のパーツを載せていきます。
まずはライト基板を設置。ピンセットで載せるだけです。
続いて、集電板を設置。この時下の写真の位置で、集電板をあらかじめ切断しておきます。板バネはこの時点ではまだ取り付けません。
設置と同時に、先頭台車の下側からマスキングテープを貼り、集電板を仮止めしておきます。
この状態でライトユニット・車内パーツを戻し、車内パーツは床下パーツと切断面をそろえるようにぶった切ります。


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と、この時点で2枚の集電板が断面から舌を出している状態になりました。(残念ながら写真は無し)
最後に集電板の板バネを隙間から差し込み、めでたく先頭車側の加工は完了です。

動力ユニットの切断方法

続いて、動力ユニット側をぶった切るため、動力ユニットのパーツを全部外します。
分解の手順は(当然ながら)説明書に載っていないので、外せるパーツから外していきましょう。
1,(ついている場合は)台車
2,ボディマウントカプラー
3,床下機器のカバー
4,クリーム色の車内パーツ
5,モーター、集電板などの電装品
6,台車を支えるプラパーツ
概ねこんな感じ。4で車内パーツ端の爪が外しづらいですが、私は画鋲をねじ込んでで無理やり外しました。5の電装品はピンセットや手袋を使うなどして、素手で触らないよう気を付けましょう。

これらの部品をすべて外すことで、めでたく動力ユニットはダイキャストだけの状態となりました。
ようやく準備完了です。

ダイキャストを一刀両断

katoの動力ユニットには前後の向きがあり、事前に切断する場所を何度も確認します。850型の床下機器でわかりやすいのは、規則的に並んだ2セットのバーニア抵抗器。これが下の参考写真と同じ向きになるよう調整し、切る位置を決めました。
https://krfj.net/kasukabe/tbzukan/8000/852.html

ダイキャストの切断には、100均のセリアに売っていた金鋸を使用します。のこぎりの性質上切った部分に1.5mmくらいの隙間ができるので、そこだけ注意。
パーツが小さいため刃が入るまでが大変ですが、ダイキャストはアルミが中心のため割と簡単に切れました。

動力ユニットを再度組み立てる

無事ダイキャストが切断出来たら、そこに再びパーツを載せていきましょう。
基本的にはバラした時と逆順で組んでいきます。
この時、車内パーツはダイキャストの断面に合わせて切断。
集電板はそこから1cmくらい外に伸ばし、残りは切断。
床下機器は切らずそのままにしておきます。


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写真がないのは作業に夢中で撮り忘れたから。
ここからは床下ユニット完成まで一気に持っていきます。

ニコイチ式動力ユニット、完成!

ここからは分割した2つのユニットを合わせていきます。下写真の完成形を思い浮かべながら作業していきましょう。
まず床下機器が干渉するので、ライト側の床下機器をニッパーで切除。
続いて動力側の床下機器で、本体のダイキャストからはみ出している部分。これの上端2~3mmをナイフで削り、2つのユニットがかみ合うように調整していきます。
先頭側の板バネ・集電板の隙間に動力側の集電板を差し込み、これをとっかかりに二つのパーツを繋ぎ合わせます。
最後に室内灯を設置しまして、めでたく先頭動力車の床下パーツ、完成です!

今回のまとめ

とりあえず、今回の作業はこの辺にしておこうと思います。
個人的に一つの山場だった先頭車の動力化改造ができたので、達成感が凄いです。問題なく動作することも確認しましたので、あとは車体に嵌るかどうかが問題ですね。
次回はパンタグラフの増設や引き通し線の再現など、屋根上の改造も始めていきたいと思います。

というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました。次回もお楽しみに。

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