鉄道模型Nゲージ「用語説明」初めてまもない方向け・分かりやすく解説

鉄道模型Nゲージ「用語説明」

鉄道模型Nゲージにおける用語説明・用語解説です。

Nゲージとは

鉄道模型のNゲージ(エヌ・ゲージ)とは9mmゲージの規格名です。
レールの幅(右のレールと左のレールの間隔・線路幅)が、9ミリであることから、英語の9(Nine)の頭文字をとり「N」(エヌ)ゲージと呼ばれます。
そもそもゲージ(gauge)とは軌間の事を言います。
日本におけるNゲージの縮尺は、日本の場合1/150(新幹線車両は1/160)サイズの鉄道模型です。
世界でのNゲージは、概ね1/160が主流となっていますが、日本の鉄道車両は世界よりも小さめで見劣りしたため、少しでも車体を大きく見せるため1/150となってしまいました。
その後に登場した新幹線は1/160であり世界標準のスケール(縮尺)と言えます。


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なお、日本の鉄道模型としてはNゲージが主流ですが、より小さいZゲージ(縮尺1/220・軌間6.5mm)もあります。
世界で人気なのは、HOゲージ(縮尺1/80・線路幅16.5mm)が主流と言えます。
<注釈> HOゲージは大きい分、価格も高い。

ちなみに、Nゲージ規格は共通ですので、KATOの車輌でもTOMIXの線路を走行でき、逆にTOMIXの車両でもKATOの線路を走行できるなど原則としてメーカーは問われません。

また、Nゲージ(9mm間隔)の線路に対応したHO(1/80)サイズ車両があり「HOナロー」「ナローゲージ80」と呼ばれます。
これはNゲージの線路に対応した台車をHOゲージサイズの車輌に搭載しているものです。

メーカー

日本でNゲージを製造・販売しているメーカーは主に下記の通りです。
KATO (カトー)
TOMIX (トミックス)
マイクロエース
グリーンマックス
モデモ (MODEMO)
津川洋行、ワールド工芸、プラッツなど


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KATOは日本だけでなくアメリカやヨーロッパでの販路もあり、世界的にも知られています。
KATOでは直営店のホビーセンターカトーだけでの商品化もあります。
TOMIXはタカラトミーの子会社(トミーテック)で線路の種類が多いです。
トミーテックでは、鉄コレなど別ブランドでのNゲージ車両なども企画販売しています。
このKATOとTOMIXが日本での主要メーカーと言えます。
モデモ (MODEMO) は、プラモデルで有名なハセガワのブランドで、最近は路面電車など小型車両を販売しています。

M車

M車とは、鉄道模型の車輌において、走行させる動力(モーター)が搭載されている車両(動力車)のことを言います。
動力が無い車両は、トレーラー車(T車)とも言います。
Nゲージの電車・気動車では1編成に動力車は1両(長編成では2両)あれば十分なため、大部分の車両がトレーラー車となります。

カプラー

鉄道模型では車両の連結器のことを「カプラー」と呼びます。
車輛の前後にだいたいカプラーが標準装備されており、このカプラーがないと車両と車両を繋げることができません。

日本におけるNゲージのスタンダード(標準)なのは「アーノルドカプラー」で標準規格となっています。
ただ、車両のスケールに対してカプラーが大きく、見た目が悪いのと連結間隔が広くなり隙間が広いことから最近ではメーカー各社でより現実的に近いカプラーで発売されたり、オプション販売もされています。
例えばTOMIXでは「TNカプラー」は、KATOでは「KATOカプラーN」「KATOナックルカプラー」などがあります。
私は、カプラーは気にしないのですが、こだわりを持ってオプション品に交換したりするメンバーも多いです。
メーカーオリジナルのカプラーは、他社カプラーの交換はできないものが大半ですので、同じメーカーのオプション・カプラーを使いましょう。
<注釈> 正確に申し上げれば、車両のメーカーが推奨しているオプションのカプラーが良いと言う事。

DCC

DCCとは、デジタル信号で鉄道模型を遠隔制御する、新しい制御方式「デジタルコマンドコントロール」(DCC)となります。
パワーユニットをDCCタイプにし、先頭車両とM車にもDCC装置を組み込む必要がありますが、例えば同時に複数の列車を制御できるため、1本の長いエンドレス線にて、多列車の同時運転も可能になります。
詳しくは下記にてご紹介しています。

TOMIXパワーユニットとKATOパワーパックの違いと互換性解説

緩急車

緩急車(かんきゅうしゃ)は、車両にブレーキが搭載され車掌などが乗務する車輛のことを言います。
現代の鉄道ではほとんどない過去の車両名称のため、鉄道模型として説明に加えさせて頂きます。
鉄道の歴史において初期の鉄道車両では「貫通ブレーキ」と言う運転手の操作で全部の車輌にブレーキがかかると言う装置がありませんでした。
そのため減速する場合、機関車は運転手がブレーキを掛けられましたが、客車や貨車のブレーキは別の係員がブレーキ操作する必要がありました。
運転者が警笛で合図をすると、各車両の係員が車両のブレーキを掛けたと言います。
日本でも1930年(昭和5年)頃までは、車両側でもブレーキ操作をする必要がありました。
車掌車と言うのは貨物を搭載できない車輛ですが、ブレーキ操作が可能だったので緩急車とも言います。
客車にも手動ブレーキが搭載されていた車両は、緩急車
貨車では貨物緩急車と呼びます。


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貫通ブレーキ(空気ブレーキ)が導入されても、車掌車にはブレーキが搭載され、緊急時に乗務員が操作して非常ブレーキをかけるための排気弁が儲けられました。
また、事故発生時などに後方から来る列車に知らせるため、貨物列車には最後尾に車掌車があり車掌が常務していましたが、列車防護無線装置の発達により後続列車などに知らせることができるようになったため、現在、車掌車は不要となっています。
なお、緩急と言う語源は、イギリス英語の「brake van」から来ているようです。
詳しくは下記もご参照願います。

緩急車とは? 鉄道・列車の緩急車

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