リニアライナー 超電導リニアを用いたジオラマ・レイアウト構想・考案から仮決定まで【Nゲージ敷設工事81】

リニア新幹線

プロローグ

先日手に入れたタカラトミー「リニアライナー 超電導リニアL0系スペシャルセット」のバッテリー交換DIYがうまく行ったので、さっそくジオラマ構想に入りました。
相模原鉄道模型クラブ(SRC)としてはNゲージ専門のため、約1/90の車両になるリニアライナー・超電導リニアは規格外となります。
しかし、橋本駅に建設中の(仮)神奈川県駅が相模原市になっていると言うこともあり、相模原の冠を称する鉄道模型クラブとして、リニアを用いる展示は今後必要だと強く感じております。
逆にリニア運用していないと恥ずかしいくらいに思っています。
そのため、相模原鉄道模型クラブ「リニア新幹線支部」として、本格的にリニア線を運用したジオラマの構想を練りました。
色々と思案した結果、下記の4つの方式を考案致しました。

大前提としては運転会やイベント出展のため移動式(持ち運び可能)ジオラマであり固定ではありません。
クルマに搭載して運搬できる量には限界がありまた工夫が必要となります。

(1) リニア線を外周にし内側をジオラマにする
(2) 既存ジオラマを改良し高架としてリニア線を周回
(3) 新規で本格的ジオラマ製作 (Nゲージと複合型)
(4) 下部をリニア線で上部を既存ジオラマにする2段式展示方式

上記4案を考案した経緯と検討結果は下記の通りです。

リニア線を外周にし内側をジオラマにする構想

最初に考えたのがこの「リニア線を外周にし内側をジオラマにする」方式です。
要するに外周はリニア線で、その内側を新規でジオラマ製作するものでジオラマ部にはNゲージ線路導入もと考えました。
この場合、リニアを高架にしてNゲージは地上部にすると、SRC他メンバー様の集合式ジオラマと連結させる方法も取れます。
ただ問題点としてはリニア線路のレイアウトサイズがちょっと中途半端なのです。

「リニアライナー 超電導リニアL0系スペシャルセット」のサイズは下記のとおり。
※レイアウト構成上の必要サイズで実際のサイズとは異なります
長さ192cm 幅80cm
中途半端ですね~。

スタイロフォームだと1枚サイズが 182cm x 91cm
長机(会議用テーブル)は 180cm x 45cm (2枚で90cm)
JAMレンタルテーブルは 176cm x 73cm
所有キャンプテーブル 240cm x 120cm

レイアウトを適当に作っただけではダメでして、設置するテーブルサイズなども考慮しないといけないのですが、そのままリニア線の外周を当てはめると、キャンプ用テーブルだけが適用で他はテーブルは枚数構成が必要となりなおかつ「空白スペース」(無駄)が広くなります。
子供が触るの防止のためには空白はあったほうがよいのですが、テーブルを置くブースの広さも限界があったりブースを広くできない場合もありますので、できればテーブルにうまくあてはまるサイズにしたいところなのです。
しかし、そもそもの「リニアライナー 超電導リニアL0系スペシャルセット」のサイズがあまりよろしくないのです。
特に長さが192cmあるのが大きく影響します。
幅が80cmなのもちょっと短めです。
欲を言えば長さは170cmくらい、幅は85cmか110cmくらいが良かったところです。
このような愚痴を言っても仕方ないで現状で考えて、リニア線の内側をNゲージにしますと、Nのカーブレールは280が限界の計算となりました。
通常車両は最小半径が280なので、もしNゲージを内側のジオラマに落とし込むと、単線くらいの線路になります。
ミニカーブレールを使ってもよいのですが、そうしますと走れる車両がかなり限定されてしまいます。
リニア線を高架にしてSRCメンバー様の集合式ジオラマと連結運用することも考慮しましたら、そうするとこの(1)案を単独運用した際にNゲージ線路数が少なくなり、イベント出展には向かなくなります。
レイアウト規模的にもちょっと小さいのですが、保管場所は工夫すれば大丈夫そうです。
大まかなところは以上なのですが、ちょっと難があると言うことで(1)案は早々に断念しました。

既存ジオラマを改良し高架としてリニア線を周回構想

高田のAセット、Bセットのいずれかを改良してリニア線を高架で通そうと言う案です。
これもリニア線のサイズ(192cm x 80cm)から考えますと、ジオラマの内部にリニアを高架として通過させることになります。
となるとジオラマ内部いくつかの個所の線路や情景を撤去すると言う改良工事が必要です。
問題なのはリニアのコントロールユニットが線路と一体型になっていることです。
要するにコントロール部分を情景の上に置けません。
まして高架にするとかさ上げも必要なので、ジオラマの外側に直線部を配置する必要性もあります。
すると既存のボードサイズの中に収めるのは困難で、設置サイズは拡大致します。
最長で15cmくらい拡張となるのです。
こうなると幅が120cmあるAセットでは設置が厳しいので、改良するとなると幅90cmのBセットのみです。
懸念材料としてリニア線の橋脚を自作する必要があります。
しかも20個以上とかなりの数が必要です。
リニアは高速走行するので、Nゲージよりも足場に大きな負担がかかります。
特にカーブでは遠心力があるので、強度が足りないと大きな事故になりかねません。
このあたり課題があるので別の方法も考案しました。

新規で本格的ジオラマ製作構想

レイアウトとして一番ラクなので新規で作っちゃうことです。
ボードサイズもリニアに合わせればよいですし、最初から作ると橋脚などの配置も簡単です。
ただし、高田個人的な問題があります。
・すでに2セットのジオラマを保管しており、保管スペースの捻出が厳しいこと。
・新規製作だと時間もかかると費用もかさむ (家族に怒られるのは必定)
保管に関しては、現在のAセットかBセットのどちらかを廃止にして新規で作ることで解決できます。
制作ですが昔と違い製作専用部屋がいまは無いので、かなり狭いスペースで作ることになり、そうなると家族から怒られるのは目に見えています。
1日とか2日でパパッと作れるものではありませのでね。
最低でも3ヵ月程度は必要だと見込んでいます。
費用的なところですが、荒さがししたところ、Nゲージの電動ポイントが未使用20個くらい出てきました。
余剰線路もある程度あるので、線路じたいは追加購入抑えられてそうなのですが、それでも追加出費はさけられないので更に別の方式を考えることにしました。
そして、考えに考えた結果、もうひとつの案が下記になります。

下部をリニア線で上部を既存ジオラマにする2段式展示構想

最終的に実行に移した案となります。
実際に下山様がJAM2025にて実行した方法ですが、懸念していた設置安定性も結構問題なかったので、展示を「2段式」にして下層をリニア線。
上段には既存ジオラマを設置する2段式展示です。
上部は既存のAセットでも良いですし、Bセットでも、SRCの集合式でも自由に置けます。
その上段の土台部分に「ジオラマの橋脚」として寸断した棒状のスタイロフォームを置きます。
棒状スタイロをスノコのように配置して、そのスノコの上にジオラマを置くとイメージして頂けるとわかりやすいでしょうか?
そのスノコの下部、一番したがリニア専用のスペースと言うことです。
ただ欠点としてリニアはほとんど見えません。
上層にあるジオラマの下を走るのですからね。
リニアのサイズからしても、直線部の片方だけ、もしくし2面だけしか地上に露出できません。
ただ、それでもいいと思うんですよね。
なにしろ、本物のリニアも多くの区間がトンネル(地下)であり、地上に露出して走行する区間はわずかです。
この2段展示の場合、リニアが顔を出したら、すぐにいなくなると言う感じになると思われます。
本物のリニア中央新幹線も、地上に現れたと思ったら、すぐに追加して見えなくなると予測できますので同じような体験ができると考えております。
リニアのほうは、ほぼ情景をつくらないのでコストもスタイロ橋脚分と塗装だけなので約1万5000円の追加投資だけで済みそうです。
でも、メリットとしては既存のジオラマを改良せずにそのまま使うことができる、集合式も使えると言うことと、さらには全体サイズをそんなに大きくせずに使える。
このようにフレキシブル(柔軟性)があるので、様々な運用を行いやすいというところもあります。
また、2段なので、1/90のリニアと、1/150のNゲージと情景をわけられるのて、スケール上の違和感を軽減できます。
と言うことで、この2段式を初期段階として採用致しました。

極端な話、この2段式を用意しつつ、別途新規でジオラマを作って両方運用しても良い話なので悪くない採用結果です。

スタイロ追加購入

ビバホームにてスタイロフォームを購入。
当初は6cm高のスタイロか欲しかったのですが、なぜか6cmが売られていなくて、5.0cm 6.5cm 7.5cmからの選択になりました。
3cm + 3cm にして接着させてもよいのですけど、たまたま 7.5cm X 10cm X長さ91cm カット売りがありました。
高さ7.5cmですと、ちょっと下部の高さ空間が予定より1.5cm高くなります。
でも、その場合リニアの土台として1cmのザ・スリムを配置もできる計算になるので7.5で良いと判断しました。
※今のところ1cm土台はおかない予定ですが、実際に運用してみて設置問題などがあれば検討することができる

そのためスタイロのカット売りを24本購入。(約9000円)

このスタイロはもちろん「塗装」します。(塗料3000円)

追加でリニアセット(ジャンク)購入

標準セットの線路数だけでは少し心細いため、追加でセットをもう1つ購入することを検討しました。
できれば、別売りの直線部だけを購入したいところですが、すでに生産中止で中古も出回っていません。
そのため、もう1セットを購入するのが妥当なところだったのですが、ちょうどメインユニットの電源が入らない?と言う「ジャンク扱い」のが安く手に入りました。
メインユニットは正常稼働のが1つあるのて問題ありません。
追加で手に入った車両はとりあえず充電できない状態ですが、これもバッテリーをDIYで交換すれば行けそうで、うまく行けば「予備車両」も所有できます。
この追加セットで線路数が2倍となり、組み合わせも行いやすくなりました。

総評

以上のように、相模原鉄道模型クラブ「リニア新幹線支部」では、通常のNゲージジオラマを上層部に展示し、その下層部に「リニア線」を展示する2段式を目指すため、今後、リハーサル検証を進めて参ります。
また、通常のNゲージ線路を走行するBトレのリニアも同時運用して参ります。

なお、リニアは充電式のため、30分走行したら30分充電になる見込みなので、常に走っている状態にはできません。
でも、本物と同じように「浮上」して走行致します。

リニアライナー 超電導リニアL0系スペシャルセット~バッテリー交換記録
超電導リニアL0系(Bトレ)導入&Nゲージ走行化(動力化+トレーラー走行台車)改良工事

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