目次 Contents
2018年(平成30年)7月5日から7月7日にかけて、九州・山陽・四国・近畿・滋賀県などの西日本を中心に発生した「平成30年7月豪雨」による鉄道各線の影響をまとめます。
集中豪雨による被害が非常に広範囲に及んでいますが、この記事では鉄道各社の23路線で橋の流失や線路への土砂流入、冠水などの被害が生じた「鉄道」(電車)に関して、被害状況を総合してまとめておきます。
下記の日付は、2018年を省略して記載致します。
災害直後は、運転見合わせ・運転再開などの情報を中心に掲載させて頂いておりましたが、現在は、鉄道の被害状況を中心に記載させて頂いておりますこと、ご了承願います。
状況は刻々と変わりますので、最新情報の入手に努めて頂けますと幸いです。
特記事項
2018年7月12日現在
JR山陽本線の三原駅~海田市駅は、盛土の流出や土砂流入、変電所が水没するなどの被害で、復旧は8月になる見込み。
柳井~徳山も、斜面崩壊、変電所水没などの大きな被害を受けています。
下記は、山陽線の本郷~河内間。
被災区間のうち、山陽本線の海田市駅~三原駅間は、代替バスなどのうんう子が困難であるため、特例として山陽新幹線の広島駅から三原駅による代替輸送が実施されています。
広島-三原間の新幹線自由席に乗車可能です。
ただし、対象は2018年7月6日までに、キップ購入済みの定期乗車券・普通乗車券・普通回数券を所持している旅客に限定されます。ICカードなどは不可です。
なお、平日の通勤時間帯には、駅の外まで新幹線に乗る列が長く伸びていると言います。
・JR西日本の最新情報でご確認願います。
広島駅~福山駅間は、2018年12月までに復旧の見込み。
岩国駅~徳山駅間は、2018年10月までに復旧の見込み。
JR芸備線は、広島市の三篠川にかかる鉄橋が崩れて流されました。
狩留家駅と白木山駅の間となり、復旧には1年程度など、かなりの期間を要する見込みです。
JR芸備線は新見駅-下深川駅で、運転見合わせ中。
JR姫新線(上月駅―新見駅)
JR津山線(野々口駅-牧山駅)
JR伯備線(豪渓駅-上石見駅)
JR福塩線(府中駅-塩町駅)
JR呉線(三原駅-海田市駅)
JR岩徳線(岩国駅-櫛ケ浜駅)
以上が長期の運転見合わせ中。
JR因美線では、因幡社駅~智頭駅間にて、線路災害が発生しており、復旧には7月下旬頃まで要する見込みです。
JR因美線は、津山駅-智頭駅が運転見合わせ中。
JR筑豊本線(原田線)では、上穂波駅~筑前山家駅間の複数箇所にて道床流出。
復旧にはかなりの日数を要する見込み。
※桂川(けいせん)駅 ~ 原田(はるだ)駅の間で代替バスあり
・JR九州の最新情報をご確認願います。
・JR九州の災害に伴う運行状況をご確認願います。
JR肥薩線、 鎌瀬~瀬戸石間で大規模な土砂流入が発生しており、運転再開には期間を要する見込みです。
※平日のみ人吉~八代で代行マイクロパスあり。
※人吉~吉松は、朝・夕方の上下各1本でタクシーによる代替輸送あり。
・JR九州の最新情報をご確認願います。
・JR九州の災害に伴う運行状況をご確認願います。
JR予讃線は橋りょうが被災しました。
丸亀市、観音寺駅と本山駅の間の、財田川にかかる財田川橋梁の土台が斜めに傾いており、復旧にはかなりの日数を要する見込みです。
予讃線は、本山駅~観音寺駅間が、長期の運転を見合わせます。
伊予市駅~宇和島駅間が、長期の運転を見合わせています。
※予讃線 本山駅⇔観音寺駅間と多度津駅⇔観音寺駅間ではバスによる代行輸送あり。
※予讃線 高松駅~伊予西条駅間、松山駅~伊予市駅間では、本数を減らして運転しています。
JR予土線は、宇和島駅~窪川駅間が、長期の運転を見合わせ。
JR貨物は、倉敷~新南陽・伯耆大山間、宇多津~松山間で貨物列車の運行を中止しています。
※昨年(2017年7月)に被害を受けた、JR九州の久大本線(きゅうだいほんせん)は、橋が落ちていた花月川橋梁のかけ替えが完了し、2018年7月14日に、全線復旧予定。
同じく被害を受けている日田彦山線(ひたひこさんせん)の不通区間である添田駅~夜明駅間は、まだ数年かかる模様。
山陽新幹線
九州新幹線
九州新幹線の最新運行情報
JR東海
JR高山本線では、坂上駅~打保駅間で線路に土砂流入しました。
高山本線では他にも飛騨萩原駅~猪谷駅間での土砂流入など、複数箇所での被害が確認されています。
また、2018年6月29日に発生した飛騨萩原駅~上呂駅間の大雨による土砂流入が完全に復旧していない中での再度の被害となっています。
長良川鉄道
越美南線の梅山駅~湯の洞温泉口駅間で土砂流入。
郡上八幡駅~自然園前駅間で線路冠水。
美濃市〜北濃間の復旧には、相当な日数を要するとしています。
JR西日本
だいぶ状況に変化が出てきましたので、下記にて最新情報をご確認願います。
復旧しているかどうかは、JR各社の最新情報にてご確認願います。
JR呉線、安芸幸崎駅~忠海駅の間で土砂流入。
JR山陽本線、三原駅~本郷駅間、瀬野駅~八本松駅間で、それぞれ土砂流入したほか、熊山駅構内で線路冠水・RC遮断機崩壊、ほか多数。光駅~下松駅間で土砂流入。
JR伯備線、足立駅~新郷駅にて土砂流入。
JR加古川線、日岡駅~神野駅にて道床流出。
JR奈良線、六地蔵駅~桃山駅にて法面亀裂。
JR関西本線、笠置駅~加茂駅にて倒木。
JR和歌山線、西笠田駅~名手駅にて倒竹。
JR阪和線、和泉砂川駅~和泉鳥取駅にて道床流出。
山口線で運行するSLやまぐち号は、豪雨の影響で、けん引する機関車を回送することができないため、7月21日(土)からの運転再開を当面見合わせ。
近畿日本鉄道
※下記はいずれも復旧。
近鉄・生駒線、元山上口駅~平群駅間で土砂流入。
近鉄・信貴線、服部川駅~信貴山口駅間で土砂流入。
京都丹後鉄道
宮津線、東雲駅~四所駅間で土砂流入。
栗田駅~宮津駅間で道床流出。
神戸電鉄
※現在、復旧しています。
複数の箇所で法面崩壊が発生。
山陽電気鉄道
※現在、復旧しています。
山陽電気鉄道(山陽電車)は、須磨浦公園駅~山陽塩屋駅間の線路に土砂が流入。
井原鉄道
総社駅から大きな水害になっている吉備真備駅を経て神辺駅まで結ぶ鉄道です。
7月10日、三谷駅から神辺駅の間での運転を再開(本数少なめ)
智頭急行
7月9日より、普通列車のみ運転再開
※特急は引き続き運休
錦川鉄道
錦川鉄道錦川清流線、川西駅~清流新岩国駅間で土砂流入。
運転再開の目途はたってません。
JR九州
一部は復旧したり、代替えバスの運行が開始されたりしています。
最新の運転状況はJR九州の情報にてご確認されることをオススメ申し上げます。
JR九州各線の最新運行情報
平成筑豊鉄道
伊田線・糸田線・田川線は運転再開も車両調達の関係で特別ダイヤ。
糸田線と田川線は、複数箇所で道床が流失していた。
崎山駅~源じいの森駅間では、築堤が崩壊していた。
西鉄
運転再開しました
JR四国
だいぶ状況に変化が出てきましたので、下記にて最新情報をご確認願います。
阿佐海岸鉄道
下記にて要確認
土佐くろしお鉄道
中村・宿毛線全線(窪川駅~宿毛駅)運転見合わせ。
JR北海道
函館本線の小沢駅~銀山駅間で土砂流入。
函館線は、然別~倶知安間にて上下線が運転見合わせ。
※今後の大雨や線路の点検状況などにより、他の列車・区間でも運転見合わせや遅れが発生する場合があります。
水害でお亡くなりになられた皆様には、謹んでお悔やみを申し上げます。
また、被害にあわれた皆様には、お見舞いを申し上げます。
一日も早く、いつもの生活に戻りますよう、お祈り申し上げます。
コメント