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はじめての貨物列車
こんにちは、やまおかです。
今回は年末年始にかけて我が鉄道に起きた、突然の貨物列車の入線。そのドタバタの様子をお送りいたします。
そして見出しにもある通り、人生初の貨物です。いろんな人が「貨物は沼」と言うのを聞いていたので、敢えて手は出さずにいたのですが…。なぜ始めてしまったのか、そして初めての貨物列車はどのようになるのか、今回もよろしくお願いします。
(ちなみに下の写真は以前大宮駅で遭遇した貨物列車です。その日は東武野田線もとい”””東武アーバンパークライン”””からの帰りだったのですが、いろんな人が珍しそうにカメラを構えていたので、私もスマホで一枚収めておきました)
全てはここから:鉄コレ東武5080形
全ての元凶は、私が運転会の帰りに立ち寄った某模型店でした。何とはなしに中古の棚を眺めていると、とある鉄コレが目に留まります。
”東武鉄道ED5080形(ED5082・ED5083)2両セット”
ED5080形を含む東武ED5060形は東武鉄道の電気機関車で、東武の貨物輸送にしぶとく残っていた蒸気機関車を置き換え、貨物の廃止まで主力として活躍していた機関車です。
その特徴は短い車体と1両2基設置の大きなパンタグラフ、そして重連運転による力強い走り、などなど。映像と博物館(ただし旧型のED5015号機)では見たことがあったのですが、実車は2003年に廃車済み。
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そして運転会帰りで疲れていた私の脳に、ふとこんな考えがよぎります。
「これレアそうだし、なにより私の好きな機関車だし、買ってくか?」
実際は中古でも比較的よく見かけるものだったのですが、3000円と”比較的”手に入れやすいこともあって、その場でお買い上げ。
これでめでたく、貨物デビューとなりました。
いざ動力化…と思いきや
そうして我が鉄道にやってきた、ED5080形2両。まずは機関車といえど鉄道コレクションですから、Nゲージとして走らせるには動力ユニットが必要となります。
ED5080指定の動力ユニットは”電気機関車用B(TM-ED01)”なのですが、残念ながらこちら、
在庫がどこにもありませんでした。
\(^o^)/オワタ
しかし折角手に入れた機関車。こんなところで挫けるわけにはいきません。その日私が思いついたのは、同じ動力を積んだ鉄コレを購入し、動力ユニットを流用する、という方法。
部品取りとなった機関車が可哀想ではありますが、動力ユニット自体を入手するのは絶望的なので、こればっかりは仕方ありません。偶然その日のオークションサイトには、同じ東武のED5060形機関車が転がっていました。
勿論私が求めていた、TM-ED01の動力ユニット付きです。迷うことはありませんでした。
誰にも邪魔されず落札し、めでたく手に入れたのが下の機関車。東武鉄道ED5060形、ED5080形と同一設計の機関車です。
写真でも明らかにわかるくらい接着剤のはみ出しが酷いですが、付属品も一通り揃っていて、動力化したときの残りなどもちゃんと残されていました。
これで3000円(動力ユニットの定価は3740円)ですから、私はかなり得した気分です。
家の線路で試しに走らせてみたところ、問題なくエンドレスを一周。これはいい感じだ。さてこの動力をお借りして、さっき買ってきたED5080に取り付けてやろう…と思いきや、ここでトラブルが発生します。
車体を取り外せない!!
この機関車には後付けのパーツがあり、黄色い手すりが車体からステップにかけて取り付けられています。ステップは床下とセットになっているので、これを破壊しない限り床下と車体の分離ができないのです。
これは予想外です。破壊するにしたって予備の部品がありません。さて、どうしたものか。
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仕方ないので、動力が仕込まれたED5067には一切手を加えず、ED5080形の2両のうちED5082を付随車として整備し、ED5083は処遇未定として休車。ED5060形1両、またはED5067とED5082の重連で運用することにしたのでした。
(左が休車指定を受けたED5083、右が整備に伴いパンタグラフを外されたED5082)
付属品の取り付けに苦労する
予想外の出来事に一週間ほど進捗が出ませんでしたが、付属品の取り付けとN化をやっていきましょう。
この機関車の特徴の一つでもあるデッキの手すりは、別パーツになっていて後から取り付けるようになっています。この部品がまた小さいので、ピンセットを使って取り付けていきましょう。ちなみにピンセットはこの作業のために新しく購入しました。ドンキホーテで売っていた、豊光製の四種類詰め合わせセット。700円くらいだったと思います。逆作用のもの以外は使い勝手も悪くないので、「タミヤのが高すぎて手が届かない!!!」って人にもお勧めできるセットです。
なぜ”逆作用のもの以外”と言ったかというと、これはこの製品だけの問題かどうかわからないのですが、これを使って手すりのパーツを挟んだとたん、
_人人人人人人人人_
> パチン!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
という音とともに、パーツがどこかへ消えていったのです。この小さなちいさな手すりが、です。このパーツ、断面が丸いので、普通に穴に差し込もうとしてもクルン!って逃げちゃうんですよね。穴と平行に持とうとすればパーツは飛んでいくし、指のグリップを使うにしても小さすぎて持ちづらい…
ってな感じで一時間後。ピンセット初心者だったので大いに苦労しましたが、最終的にはこんな感じ(下の方の画像)で、無事パーツを取り付けることが出来ました(手すりのパーツが上下逆とか言わないで…)。
タミヤセメントを使ったこともあり、接着剤のはみ出しも目立たない範囲に収まったと思います。
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手すりパーツを取り付けた以外には、車輪をTT-05の金属車輪に履き替えたり(車輪の直径が6mmなのでkato製品で代用できない点に注意)、パンタグラフをtomixのPG-16に交換したりしました。
取り付けるのに穴をあける必要がある各種屋根上機器は面dゲフンゲフン穴をあける工具を持っていなかったのでスルー。またパンタグラフは東武の仕様に合わせ、中間の梁をニッパーで切除しています。
パンタは最大まで上げましたが、正直東武ならもっと上がってていい気がします。それこそ側面から見たら正五角形が見えちゃうくらいに。
それと、元々ついていた床下のスノープラウですが、アーノルトカプラーを装着するにあたり、撤去してしまいました。
職人技とごり押しによってスノープラウと連結器を両立している人も見かけましたが、まぁ結局中間に封じ込められる車両なので問題ないでしょう。
何はともあれ、これで機関車の整備もひと段落です。
貨車デビュー:秩父セメントホキ10000
機関車を用意したら、次は貨車が欲しくなります。当然ですね。これが底なし沼と言われる所以です。
そして東武の電気機関車に牽かせるものといえば、国鉄と直通していた頃の雑多な貨車、秩父セメントの専用列車、末期まで存在していた石油輸送列車たち。
国鉄貨車は特に深そうなので敢えて触れないとして、秩父セメントのホキ5700がkatoから発売されています。
新品の在庫もたくさんあるらしく、まずはそこから手を出してみるかと秋葉原に向かう私。
しかしそこで見たものがこちら。
電車の方ではありません。上の電車はついでに入手してきた、GM製・東武6050系の更新車です。6050系は東武の快速が野岩鉄道まで直通する際に製造された車両で、先代の6000系の足回りを流用して製造された更新車と、その後増発用に新製された新造車の2種類があります。
台車が大きく複雑な構造をしているのが更新車、小さくまとまっているのが新造車と見分けることが可能です。
私は6050系自体は持っていましたが、原色の更新車は持っていませんでした。6050系の中古は鉄コレばかりで、GM製品はなかなか出回らない、出回っても新品並みに高価になることが多いもの。
しかしこちら、最新の動力付きにして、お値段破格(?)の7700円!これで6050系のコレクションはリバイバルカラーも含め、12両となります。動力車が3つあるので、4両*3編成組めますね!!!
と、話がだいぶそれましたが、本題の真ん中のセットをご紹介。katoのホキを探しに行ったのに、明らかにkatoの製品ではない…。
これは今や幻となってしまった(私が鉄道模型を始めたころにはすでに幻だった)河合商会から発売されていた貨車です。
”KP-263 ホキ10000 秩父セメント 追加10両セット”
限定品と書いてあったので思わず買ってしまいました。真っ黒な車体に黄色のロゴが描かれたホッパー車。
こちらは秩父セメントの私有貨車で、石炭輸送に用いられていたようです。現在鉄道輸送は廃止されてしまいましたが、この車両は廃車されずに残されているとのこと。
ちなみにお値段は12100円。まあまあしましたが、これが人生初めての貨車です。
いざ、走行!
で、問題は東武鉄道の機関車に秩父セメントの石炭列車を牽かせて大丈夫なのか、ということ。いろいろ調べてみたのですが、それっぽい情報は見つからず。
まあ秩父鉄道は羽生で伊勢崎線と繋がってるし、秩父鉄道との直通列車も走ってたらしいし、たぶん走ってただろう!!!ということで、早速レンタルレイアウトで走らせてきました。
車体があまり長くない機関車とホキの組み合わせ、いい感じです。
(どこで走らせたか一発でわかる画像をどうぞ)
これからの貨物について
というわけで、年末年始にかけての貨物デビュー、いかがだったでしょうか。初心者ゆえいろいろ手探りですが、程よい感じに楽しんでいけたらと思っています。
機関車を増やす予定は今のところありませんが、貨車のほうは日本石油輸送の黒いタキが欲しいな、という感じです。2003年の貨物輸送廃止直前まで残っていたのがこの石油輸送列車なので、ぜひ再現してみたい。
そんなわけで長くなりましたが、今回もありがとうございました。
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※ちなみに今回紹介したED5060形とED5080形、設計は同一なのですが歴史や運用に細かな違いがあります。
ED5060形が当初から東武鉄道の機関車だったのに対し、ED5080形はもともと新東京国際空港公団所有で、成田空港完成に伴い東武に移籍された歴史を持ちます。
そして一番の違いは、重連運転が可能かどうか。ED5080形が当初から総括制御が可能だったのに対し、ED5060形でそれができるのは、ED5061-ED5065の5両だけ。そして今回入線した車両の車番は。。。
_人人人人人人_
> ED5067 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
はい、当初私は何も考えず、「設計は一緒なんだし、ED5080と同じで重連運転できるよね?」といった感じで遊んでいたわけなのですが、ここにきて痛恨のミス。重連運転ができない事実に気づいてしまいます。我が鉄道の貨物列車はこの先どうなってしまうのか、今後にご期待ください。
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