鉄道模型(Nゲージ)は、DC12V、約1Aですので、その条件さえ守れば、別に家庭用電源でなくても走行させることができます。
例えば、クルマのバッテリーなんかは12Vですよね。
電流を1アンペア程度に制御すれば、そのまま使えてしまいます。
しかし、ラクして電気を使うだけではなく、自分で発電して鉄道模型を走らせようと言う話を今回させて頂きます。
相模原鉄道模型クラブのベテラン・メンバー様で電飾能力も高いW氏が、加工した手回し発電機をご用意なさっておられます。
W氏のアイデア、とても素晴らしいですね。
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2023年5月の静岡出展では、ご好意により貸して頂き、トーマスの体験運転操作に使用させて頂きました。
その結果、かなりご好評でした。
他の出展団体様などにもアピールのひとつになりました。
鉄道模型に詳しくない大人の方でも、Nゲージは電気でモーターを動かすと認識されていない方もおられますが、これだと分かりやすいです。
また、自分で発電することで「エコ」(地球にやさしい)を学ぶこともできるほか、本当に自分の力でおもちゃを動かしていると言う楽しさもわかってもらえます。
そのため、高田と致しましても体験運転用に導入するべく準備させて頂きました。
W氏の手動発電機の性能は下記の通りです。
最大電圧15V
最大電流は1.5A
実際最大にするには、かなり一生懸命ハンドルを回す必要があるため、鉄道模型NゲージのDC12V、1.2Aにはちょうど良い感じです。
ただし、実際に回す方によって、回す力が弱かったり強かったり致します。
お子様の場合、幼児から小学生まで成長過程も様々ですので、どうしても小さい子はうまく回せなかったりするわけです。
すると、トーマスもうまく走らないと言う事になり、満足度に影響しました。
例えば、2周で交代というふうにしていても、お子様が小さいと、なかなか周回しないので時間がかかってしまう(次の方を待たせてしまう)と言う事態もありました。
それらの諸問題を改善するのと、毎回、W氏より発電機をお借りする訳にもいかないため、独自に新システムを用意してみました。
採用した発電機は、トップ写真にもある「マルチ発電機B」です
だいたい、お子様が発電手回しをしていると、そのそばには保護者の方がおられます。
しかし、子供がうまくできなくても、我々も含めて、大人は横で応援したり励ましたり、見てるしかできないんですよね。
そのため、発電機は「2台」にしました。
1台7Vなので直列2台で最大電圧14V行けます。
お子様 + 大人 の2人で、力を合わせて発電できるように工夫した次第です。
小さなお子様でしたら、保護所の方と一緒に発電できるため、鉄道模型もスムーズに走行しやすくなります。
ご兄弟でしたら、お子様2名で協力することもできますので、体験運転などで並ぶ列ができてしまった場合の「時間短縮」にも寄与します。
ひとりで回したいと言うお子様もおられると考えられますが、1名だけでも仕様懸命回せば、走行できることを確認しました。
懸念材料としては、この発電機なんと「組立式」です。
極力、手間を省きたい小生にとっては、荷が重く乗り気になれなかったのですが、組立式しかないのでやむを得ず調達致しました。
ただ、組み立ては非常に簡単でしたので助かりました。
パッケージに簡単組立式と表示させればよいのにと感じたのは言うまでもありません。
次の懸念材料は、配線を「はんだ」で固定させる必要があることです。
DCフィーダーの線につなぐため、延長コードの端をカットして、その線に、発電機側の線を繋げる訳ですが、せめてはんだ付けを行っておかないと、通電不良の原因となってしまいます。
直流ですので、電気の流れる方向を確認しながら、延長コードに半田つけしました。
ただ、配線自体が細い線なので、強く引っ張ると断線することでしょう。
そこは、お子様やご家族様が気をつかって頂くのに期待するところですが、まぁ、無理と言ったところです。
いつか、断線して通電不良になることも想定し、対処できるようにも工夫しております。
そして、テストでも問題なく動くことを確認して作業完了です。
クーラーの部屋にて作業しましたが、夏場でしたので大汗かいたのと、目が悪いので細かい作業が困るのはいつも変わりありません。
発電機は2台にしないで、小型の「太陽光発電」(ソーラー発電)を使って、電力を補う方法も検討しました。
しかし、太陽光発電は常に発電されてしまうため、Nゲージ車両に少なからず負担を掛けると考え、やめました。
あと、実はデジタルの「電圧表示」わざわざ海外から取り寄せました。
どのくらい発電してねと、実際に分かりやすくするためです。
しかし、そんな電圧表示器を注文していたのは忘れて、配線接続するのを失念しています。
あとで気が付いたので、追加しようとも考えましたが、もう、半田する気がおきませんでした。
ごめんなさい。
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耐久性がどれだけあるか?ですが、こればかりはやってみないと分かりません。
万が一、運転会で「停電」が発生しても、ひとりは運転会ができることも確認済。(^-^)
下記動画は、W氏の発電機を用いた、静岡出展時の様子が分かる動画。
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